フォルクスワーゲンの不正問題に関して、今後の展開にきな臭い噂があるようです。
フォルクスワーゲンとポルシェの関係
ポルシェはフェルディナンド・ポルシェがデザイン事務所（とはいえ車体そのもののデザインも含まれます）として設立したものでした。そして、フォルクスワーゲンは、アドルフ・ヒトラーがフェルディナンド・ポルシェに国民車を作れという指示から誕生した経緯があります。社名の「フォルクス（国民的）、ワーゲン（車）」はそれを示しているのです。
それぞれのメーカーは別々のものとして、その後混乱を経ながらも発展していきました。
そして 2005 年。ポルシェはフォルクスワーゲンの経営権を乗っ取ろうと企てました（株式の取得）。紆余曲折があったのですが、リーマン・ショックが発生。
ポルシェは所有していたフォルクスワーゲン株の含み損から、買い付けのための借金により経営危機に瀕してしまいます。
最終的には、フォルクスワーゲンがポルシェを子会社とすることでこの問題は終焉しました。
そんなわけで、もともと関係の深かったポルシェの会長が、フォルクスワーゲンの新会長に充てられることになったのでしょうが、もともと両社は関係が深いため、今後すぐに信頼回復に繋がるとは到底考えられませんね。
フォルクスワーゲンとドイツ銀行の関係、そしてアノニマスの警告
アノニマス、フォルクスワーゲン大株主のドイツ銀行に宣戦布告 - MONEY VOICE
http://www.mag2.com/p/money/5480/2
アノニマスが気になる警告を発しているようです。
いろいろなところで 10 月には、8 月につけた二番底を試しに行く、という声を聞きますが、次の暴落のきっかけはフォルクスワーゲンの問題を端とした再度のユーロ危機と考えると恐ろしい事になりそうですね。
現時点ではこの記事はただのゴシップ記事にしか見えませんが、ユーロ圏で最大の影響力を持つドイツですら沈没ということになると、その影響はかなり大きくなりそうです。
