来週の外為市場のポイント 実体経済への逆風は強まる。為替市場への円高圧力となる可能性。 トレンドの出にくい状況 ドル円は 107 円後半から上値が重い展開 日本に再び忍び寄るデフレマインド 日銀短観によると、DI 指数の顕著な低下が...
来週の外為市場のポイント
- 実体経済への逆風は強まる。為替市場への円高圧力となる可能性。
- トレンドの出にくい状況
ドル円は 107 円後半から上値が重い展開
日本に再び忍び寄るデフレマインド日銀短観によると、DI 指数の顕著な低下が見られた。コロナショック、家庭の低価格志向はさらに強まり、インフレ期待を押し下げ、デフレマインドが強まるとみられる。
企業の想定為替レートは 107 円前半に集中しており、107 円後半から 108 円においては本邦実需勢のドル売り円買いが見込まれるため、上値が重くなりそうだ。
107 円を軸とした綱引き
ドルは107円台軸に強弱材料の「綱引き」=来週の外為市場米国株の上昇に伴うリスク選好の円売りはあるものの、米長期金利円売りの勢いをそぐ可能性が高い。実需や短期勢の売りを吸収し、108 円台に定着するにはクロス円での円売りの勢いが必要になる。
コロナを巡る不確実性が充満している市場においては、短期筋が目先の取引に終始し、すぐにポジションを巻き戻すため、トレンドが出にくい。
やや下方向のリスクが高い状況
週末に米国の 3 連休があったこともあり、週末にかけてはほぼ動かずに越週しています。移動平均線は収れんし、値幅もトレンドも何もない状況。連休明けの米国市場を待ってから戦略を立てるのが賢明かもしれません。
ファンダメンタルズとしては、200 日移動平均線を「超えられなかった」ことから、再び下方向へのリスクが高まっている状況です。
下方向では、なぜか大きな買いが待ち構えていいる 106 円を崩せるかが注目点。
本邦勢の大きな玉が再び並び、下攻めが失敗した場合は上方向へ戻るでしょうが、値幅は極端に狭くなるでしょうね。
予想:106.00~108.00