2017 年の最終週。12月第五週(12月25日~29日)の、ドル円相場の予想と主要な経済指標のまとめから、マーケットの見通しを考察します。
2017 年の最終週。12月第五週(12月25日~29日)の、ドル円相場の予想と主要な経済指標のまとめから、マーケットの見通しを考察します。
しかし、上昇した米国債利回りの低下や、株価の調整が進む場合には軟調な動きも考えられる。ただ、先週発表された米経済指標は、住宅関連を中心に良好な結果が続いたことや、今年の米年末商戦は終盤も好調を維持し、売上高が予想を超えるとの見通しが発表されたこともあり、下値は限定的だろう。
年末は参加者が限られているため取引量が極めて少なく、値が振れやすいとされる。しかし、この5年間の年末最終週の平均値幅は2円弱とさほど大きくない。例えば昨年1年間は週間値幅の平均が3円程度、年末最終週は上下1.7円だった。
経済指標では、26日の11月全国消費者物価指数(生鮮食品を除く、コアCPI)に注目。上昇率の事前予想は前年比プラス0.8%と前月から横ばいの見込みだが、上回れば「日銀の金融政策正常化懸念が強まり円高圧力となる可能性」(みずほ証券)があるという。
朝鮮半島情勢に関しては、米国が北朝鮮の核兵器開発を止めさせるために先制攻撃の準備をしているとの報道が出ており、予断を許さない状況が続いている。中東では、トランプ大統領の「エルサレム大使館法」執行、イスラエルの首都承認宣言を受けて緊張が高まっている。パレスチナでは抗議行動が続いており、警戒される。
ドル円は方向感がなく、リスク要因が多いものの、下は下で買ってくる向きが多く、難しいところです。とはいえ、下では拾った方が得策なのかもしれません。
予想 : 112.80 - 113.50
経済指標一覧(日本時間)
12/25(月)
- 特に重要な経済指標の発表なし
12/26(火)
- 08:30(日) 11月 全国消費者物価指数(CPI) ☆☆
- 08:50(日) 日銀・金融政策決定会合議事要旨
- 23:00(米) 10月 ケース・シラー米住宅価格指数
- 24:00(米) 12月 リッチモンド連銀製造業指数
12/27(水)
- 24:00(米) 12月 消費者信頼感指数(コンファレンスボード)
- 24:00(米) 11月 住宅販売保留指数
12/28(木)
- 22:30(米) 前週分 新規失業保険申請件数
- 23:45(米) 12月 シカゴ購買部協会景気指数
12/29(金)
- 特に重要な経済指標の発表なし
ドル円予想レンジ
SBI Liquidity Market
週間マーケット展望
予想レンジ:112.50 - 113.75
ドル円
今週は、底固い動きが予想される。週明けはクリスマスで日本以外の主要市場が休場となることや、年末年始を控えて薄商いとなることも多いことから、方向感に乏しい展開が考えられる。しかし、上昇した米国債利回りの低下や、株価の調整が進む場合には軟調な動きも考えられる。ただ、先週発表された米経済指標は、住宅関連を中心に良好な結果が続いたことや、今年の米年末商戦は終盤も好調を維持し、売上高が予想を超えるとの見通しが発表されたこともあり、下値は限定的だろう。
ロイター
来週の外為市場
予想レンジ:112.50 - 114.20
相場急変に要注意、株高なら円安圧力
来週の外為市場は閑散相場が続きそうだ。クリスマス休暇が明ける週後半も重要イベントの予定は特段なく、手掛かり難の中で方向感に乏しい展開となる見込み。薄商いで値が振れやすくなるため、相場急変には注意が必要だ。年末は参加者が限られているため取引量が極めて少なく、値が振れやすいとされる。しかし、この5年間の年末最終週の平均値幅は2円弱とさほど大きくない。例えば昨年1年間は週間値幅の平均が3円程度、年末最終週は上下1.7円だった。
経済指標では、26日の11月全国消費者物価指数(生鮮食品を除く、コアCPI)に注目。上昇率の事前予想は前年比プラス0.8%と前月から横ばいの見込みだが、上回れば「日銀の金融政策正常化懸念が強まり円高圧力となる可能性」(みずほ証券)があるという。
トレーダーズ・ウェブ
週間為替展望(ドル/ユーロ)
予想レンジ:109.00 - 114.00
地政学リスクと年末要因に要注目
年末に向けて市場参加者が少なくなる中、ドル売り・円買い材料としての中東や朝鮮半島の地政学リスクへの警戒感、ドル買い・円売り材料としての本邦金融機関の年末に向けたドル資金需要の高まり、上昇基調の米10年債利回りとの攻防が予想される。朝鮮半島情勢に関しては、米国が北朝鮮の核兵器開発を止めさせるために先制攻撃の準備をしているとの報道が出ており、予断を許さない状況が続いている。中東では、トランプ大統領の「エルサレム大使館法」執行、イスラエルの首都承認宣言を受けて緊張が高まっている。パレスチナでは抗議行動が続いており、警戒される。
私見
相場としては、株は残っているものの、為替の方はダイナミックに動きが出るとは考えづらく、流動性がなくなり、年末モードに突入します。無理して相場に参加しなくてもいい感じでしょうか。ドル円は方向感がなく、リスク要因が多いものの、下は下で買ってくる向きが多く、難しいところです。とはいえ、下では拾った方が得策なのかもしれません。
予想 : 112.80 - 113.50