10月31日から11月4日までの、ドル円相場に関連がある経済指標のまとめとマーケットの今を考察します。
10月31日から11月4日までの、ドル円相場に関連がある経済指標のまとめとマーケットの今を考察します。
経済指標
10/31(月)
- 未定(日) 日銀・金融政策決定会合 一日目
- 21:30 (米) 9 月 個人消費支出(PCE コア・デフレーター、食品・エネルギー除)
11/01(火)
- 未定(日) 日銀・金融政策決定会合 政策金利発表 ★★
- 未定(米) FOMC 一日目
- 10:00 (中) 10 月 製造業購買担当者景気指数
- 15:30 (日) 黒田日銀総裁 定例記者会見 ★★
- 23:00 (米) 10 月 ISM 製造業景況指数 ★★
11/02(水)
- 20:00 (米) MBA 住宅ローン申請指数
- 21:15 (米) 10 月 ADP 雇用統計
- 27:00 (米) FOMC 政策金利発表 ★★★
11/03(木)
- 23:00(米) 10 月 ISM 非製造業景況指数
- 23:00(米) 9 月 製造業新規受注
11/04(金)
- 21:30(米) 10 月 非農業部門雇用者数変化 ★★★
- 21:30(米) 10 月 失業率 ★★★
今週のドル円予想レンジ予想
モーニングスター
目白押しの重要イベントをどう織り込むか
103.00 - 107.60
来週の東京外国為替市場見通し (2016/10/28 18:17)目先は、米国では7-9月期GDP、FOMC(米連邦公開市場委員会)、10月ISM(米サプライマネジメント協会)製造業景況指数、10月ADP(オートマチック・データ・プロセッシング)雇用統計、10月ISM非製造業景況指数、10月雇用統計などが予定されている。
今回のFOMCではイエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長の会見は予定されておらず、米大統領選挙直前ということもあり、利上げは見送られるとの見方が優勢だ。
海外ではOPEC(石油輸出国機構)関連会合、ユーロ圏7-9月期GDP、中国10月製造業PMI、BOE(英中銀)金融政策委員会、また日本では日銀金融政策決定会合、9月鉱工業生産など重要イベントが目白押し。ドル・円の強さを支える内容となるかどうかに注目したい。
当面のポイントは年内の米利上げ観測が強まるなか、現状、為替相場がそれをどこまで織り込んでいるかということ。利上げが決定的になった場合にいったん材料出尽くしとなるケースも考えられ、予断を許さない。
ロイター
来週はドル106円台トライも、米金利と経済指標にらみ
103.50 - 106.50
来週の外為市場 (2016/10/28 17:03)来週は11月1日に日銀決定会合、同2日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果がそれぞれ公表される。いずれも政策の現状維持が見込まれているが、緩和スタンスを継続する日銀と、利上げに向かう米連邦準備理事会(FRB)という方向性の違いは変わらず、ドル高/円安が進みやすい地合いが続きそうだ。
FOMC通過後の3日は日本は文化の日で休日。アジア時間は日本勢が不在の中で市場が薄くなるため、注意が必要だ。
米国の12月利上げを占う上では、米国の経済指標の動向を確認する必要がある。10月31日に個人所得・個人支出、11月1日にISM製造業景況指数、2日にADP全米雇用報告、3日にISM非製造業景況指数、4日に雇用統計と、毎日重要な指標の発表がある。
雇用統計についてロイターがまとめた市場予想では、非農業部門雇用者数は17万人増、失業率は4.9%。指標発表後の株価や金利の動向も注目される。
フィスコ
ドル・円はやや底堅い動きが続くか、米大統領選を控えて慎重な取引に
103.50 - 107.50
為替週間見通し(2016/10/28 15:29)来週のドル・円はやや底堅い動きが続く見込み。
日本銀行は10月31日-11月1日に金融政策決定会合を開催する。また、米連邦準備制度理事会(FRB)は11月1-2日に連邦公開市場委員会(FOMC)を開催する。いずれも現行の金融政策維持が決まる見込み。
日銀は黒田総裁がこれまで目標としてきた物価2%上昇の達成時期を2017年度中から後ずれする方向を模索し始めており、日銀の政策的な手詰まり感が意識された場合、投機的な円買いにつながる可能性があろう。
一方、FRBによる12月利上げ期待は高まっており、市場参加者はFOMC後の声明からその手がかりを探ることになりそうだ。ただ、来年の利上げペース鈍化の思惑が広がればドル売りに振れる可能性もあろう。
米大統領選を翌週(11月8日)に控えて、外為市場参加者の間では様子見ムードが広がりそうだ。直近の支持率調査で民主党クリントン候補の共和党トランプ候補に対するリードが続いており、ドル買い基調は続くだろう。とはいえ、英国が欧州連合(EU)からの離脱を決めた国民投票では直前の市場予想と正反対の結果になっており、各種世論調査を基にして大統領選挙前にクリントン氏の勝利を織り込んでドル買いが大きく広がる可能性は低いとみられる。
岡三オンライン証券
日銀が「本音と建前」を抱えて過ごす11月第一週
103.20 - 106.50
武部力也の週間為替相場見通し(2016/10/28)「9月に決定した時点から経済・物価・金融情勢が大きく変わっておらず、すぐに変更があると考えるのは難しい」-。これは10/21の衆院財務金融委員会での日銀黒田総裁の発言だ。これを以て11/1の日銀金融政策決定会合では現状維持と読み取ることが可能となる。
追加の金融緩和を見送る理由を以下、本音と建前で推察したい。建前は、前出の黒田発言通り、9月の前回会合で導入した新たな政策「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」の効果見極め。本音は邪推ともなるが11/8の米大統領選を控えたFRBの対応見定め、となる。米利上げ時期が仮に来年以降に先送りとなれば、先行しての策は埋没し無駄撃ちで終わってしまうからだ。
今夏以降は国内機関投資家群の外債投資に伴う円投が、1ドル100円割れを阻止し、海外投機筋などがドル買い戻しを強めた、と推考。円高進行を需給で防衛、阻止した格好だ。しかし、11月第一週は日銀以外に「米雇用統計・新大統領誕生待ち」のFRB、RBA豪準備銀、BOE英中銀などの金融政策会合が、円安を促す可能性もありそうだ。例えばFRBが大統領選直前に利上げする可能性は極め低いが、声明において12月利上げ期待を強めたらどうなるか。
RBA豪準備銀では7-9月期の消費性向強含みから利下げ姿勢を後退させる可能性や、先日の議会では「(11/3の会合では)ポンド安を考慮する」とカーニー総裁が証言したことからも、緩和施策の見直しに繋がる可能性もあるのではないか。豪ドル円/ポンド円/ドル円の200日値比相関係数上、同調に警戒したい。
10/31週(11月第一週)のドル円は年初以来の週足ボリンジャーバンド中心線超を維持させ、7/29高値105.80、7/27-25高値圏の106.53-106.735を上値焦点と推考。下値焦点は10/27安値104.295、10/26安値104.01。日足一目均衡表雲上限/10/21安値103.51を最終拠点として注視している。
私見
ドル上昇局面です。かなり大きな資金が流入してきており、下がれば必ず買いが入ってくるため、そもそも下押さないように見えます。ただし、金曜日引け前に「クリントン氏のメール問題の調査が再開」が伝わると一気に 1 円ほど売られました。最終的には少し戻して引けていますが、世界は「不確実性」と常にいるのだ、というのを忘れてはいけません。
来週はとにかくイベントが目白押しです。
米大統領戦を控えているものの、イベントごとに一喜一憂するかもしれません。
予想 : 103.00 - 106.50