FRB は政策金利を 0.25%〜0.50% とすることを決定しました。 混乱が生じないよう事前にマーケットとの対話を繰り返したこともあり、利上げ自体はすでにマーケットに織り込み済みでしたが、その後の イエレン FRB 議長の記者会見では 2016 年以降の利上げペースにつ...
FRB は政策金利を 0.25%〜0.50% とすることを決定しました。
混乱が生じないよう事前にマーケットとの対話を繰り返したこともあり、利上げ自体はすでにマーケットに織り込み済みでしたが、その後の イエレン FRB 議長の記者会見では 2016 年以降の利上げペースについてハト派的な発言が出たことが好感されています。
http://jp.reuters.com/article/yellen-highlight-idJPKBN0TZ2V520151216
混乱が生じないよう事前にマーケットとの対話を繰り返したこともあり、利上げ自体はすでにマーケットに織り込み済みでしたが、その後の イエレン FRB 議長の記者会見では 2016 年以降の利上げペースについてハト派的な発言が出たことが好感されています。
イエレン FRB 議長の会見要旨まとめ
イエレン米FRB議長の会見要旨 - ロイターhttp://jp.reuters.com/article/yellen-highlight-idJPKBN0TZ2V520151216
- 利上げは米国の景気回復が続くという FOMC の自信。労働市場のさらなる改善(賃金の上昇)、インフレ率が中期的に 2% へ戻るとの合理的な確信により利上げの条件が満たされたと判断。
- 海外の動向はなおリスク。ただし、米経済の国内支出は持ちこたえ、確実なペースで拡大している。ドル高を起因とする輸出の足かせはあるが、見通しに対してのリスクは安定している。
- 原油価格の下落については、物価への影響を払拭するために上昇する必要はない。必要なのは原油価格の安定。
- 新興国への影響については、出来る限り明確なコミュニケーションを行ってきたはず。そう期待したい。
- インフレ率の未達は容認。中期的に解消されると考えている。
次回利上げは 2016 年 3 月?
経済指標や海外の動向を見ながら、あくまで段階的に引き締めを行うというスタンスを示していますが、2016 年で 4 回の利上げを示唆していました。そして、それができるほど米経済が回復しているとの認識が株高へとつながったようです。
2 回目の利上げは 3 月との予想がされています。
2016 年のドル円
2016 年 3 月まではドル高トレンドが継続する可能性が高いのではないでしょうか。
ただ、年内は 123 円台が現実的な数字になるようにも思います。
また、 2016 年いっぱい円安トレンドが続くかどうかも疑問を呈している声が多く、過去のデータからも、利上げ一年後のドル円は円高に触れていることが多いため、どこかの段階でトレンドの転換が見られるかもしれません。
原油安も、ドル高も、どちらも一時的なものなのです。
原油安も、ドル高も、どちらも一時的なものなのです。