2016 年のドル円予想については、「円安派」 と 「円高派」 の真っ二つに意見が分かれています。いくつか読んでみた中でキーワードを拾ってみました。
2016 年のドル円予想については、「円安派」 と 「円高派」 の真っ二つに意見が分かれています。いくつか読んでみた中でキーワードを拾ってみました。
逆に、円高論の根拠は円そのものに対しての環境により、(ドル高になったとしても)円は円高方向へ進む、という根拠を示すものが多いようです。それはこれ以上の円安へ誘導していくには限界がある、ということを示しています。
個人的には、円高方向へトレンドが転換するシナリオを描いています。
ただ、前半は円安に振れると思っていて、127 円程度までは接近するタイミングがあるように考えています。そして、それをピークに、今度は後半にかけてひたすら下落が続くシナリオを描いています。
転換するポイントは、リスク要因の顕在化です。
私はブラジルかベネズエラがデフォルトになるパターンか、ジャンク債の破綻のリスクを懸念します。
どちらも原油安が影響するのですが、ブラジルに関しては、オリンピックもあるため、仮に破綻となると心理的にも大きなリスクオフとなる可能性があるため警戒が必要です。
来年は、南米発のショックが来るかもしれませんね。
円安派は 130 円を目指す
予想レンジ:118 - 130
世界経済は回復、緩やかなドル高へと進むケースです。- FRB の利上げは 4 回程度行われる。
- 量的緩和継続のユーロ、円は下落基調。実質金利差からドル高へ。
円高派は 110 円を目指す
予想レンジ:110 - 117
金融政策がうまく働かず、外部環境理由により円高へと進んでいくケースです。- FRB の利上げペースが緩慢なものとなる。
- 日銀の追加緩和の打ち止め感。
- 日米政府がこれ以上のドル高を望んでいない。
- 日本の経常収支の改善による円高圧力。
- ファンディング通貨としては、円よりもユーロの方が魅力的になっている。円は典型的な低金利通貨としての地位を失っている。
まとめ
円安論を唱えるレポートは、金融政策によりドル高に振れることで、ドル円も円安方向へ進む、という論調のものがほとんどのように見えました。これはドル高が前提条件となっており、ドルが上がるのだから円は下がる、ということを示しています。逆に、円高論の根拠は円そのものに対しての環境により、(ドル高になったとしても)円は円高方向へ進む、という根拠を示すものが多いようです。それはこれ以上の円安へ誘導していくには限界がある、ということを示しています。
個人的には、円高方向へトレンドが転換するシナリオを描いています。
ただ、前半は円安に振れると思っていて、127 円程度までは接近するタイミングがあるように考えています。そして、それをピークに、今度は後半にかけてひたすら下落が続くシナリオを描いています。
転換するポイントは、リスク要因の顕在化です。
私はブラジルかベネズエラがデフォルトになるパターンか、ジャンク債の破綻のリスクを懸念します。
どちらも原油安が影響するのですが、ブラジルに関しては、オリンピックもあるため、仮に破綻となると心理的にも大きなリスクオフとなる可能性があるため警戒が必要です。
来年は、南米発のショックが来るかもしれませんね。