まず、このチャートを見てください。ドル円の日足チャートです。 できれば、「自分だったらどう思うか」を考えながら、チャートを見てみてください。 それまでの抵抗線を突破して、これからさらに上がりそうな印象です。 この価格(109.944)で、10 万通貨買ってみましょう。 次の...
まず、このチャートを見てください。ドル円の日足チャートです。
できれば、「自分だったらどう思うか」を考えながら、チャートを見てみてください。
それまでの抵抗線を突破して、これからさらに上がりそうな印象です。
この価格(109.944)で、10 万通貨買ってみましょう。
次の日のチャートを見てみましょう。
110.214 まで上昇して、30,000 円ほど含み益がでて、テンションが上がりました。ただ、いったん落ち着いて下がってしまいました。
それでも、5,000 円ほど含み益がでている感じです。
次の日はどうなるでしょうか?
含み益が消え、損になってしまいました。。
ハラハラする展開です。
でも、下ヒゲ出てるし、まだまだ上がる!と信じて、ポジションはそのままにしておきます。
ふたたび 30,000 近い含み益に変わりました!
自分の見込み通りになり、「俺って FX のセンスあるじゃん!」と気分もよくなります。ここまで 3 日。まぁ、何もしていなくて 一日 10,000 円儲かったならいいですね。
でも、さらに上がるはずだ、と思うので、ポジションはそのままにしておきましょう。
2 日過ぎました。微妙なローソク足が連発しています。
でも、含み益もそれほど減っていないし。
そのまま放置しておきます。
30,000 円近くあった含み益がすべて吹き飛び、ふたたび含み損になってしまいました……。これは悔しいです。
次に上がったら、もう手仕舞いしよう。そうしよう。
なかなか含み損が消えません。
はやくまた上昇してほしいです。建値まで戻ったら、トントンでもポジションは決済です!
恐れていた事が起きました。
一気に 50,000 円の含み損です。
さて、どう思いますか?
涙をのんで -50pp(50,000 円の損失)を確定しますか?
でも、下ひげが出ています。
ポジションを立てた時ブレイクした抵抗帯でサポートされていそうな雰囲気もあります。
1 週間ほど経ちました。
ポジションをそのままにしておいたとしましょう。
この一週間。チャートを見る回数も増え、きっと精神的に落ち着かない日々だったと思います。
しかし、現実は残酷です。
含み損は、さらに増えました。
いま、あなたにできる事は、この 3 つだけです。
- 諦めて損切りして楽になる。
- さらにロングポジションを建て(ナンピン)、建値を下げるか。
- そのままポジションを放置して祈るか。
こうなってしまったら、2 か 3 を選択する人が殆どだと思います。
ただ、その選択をすると、精神的に落ち着かないし、ゲロ吐きそうなくらい辛いです。私もよくわかります。何度も経験してますからw
これが FX における典型的な負けパターンであり、
難しさだと思います。
すべてが自分の責任
これは FX だけではなく、投資(ビジネス)全般に言えることですが、
すべての責任は自分が負わなければいけません。
ここでいう責任は、損を受け入れる、というだけではなく、
利益も受け入れる、ということも含まれます。
さきほど挙げた例ですが、
ポジションを建てた数日間は、含み益が出ていた時もありました。
もし、あの時に利食いしておけば、問題はなかったでしょう。
仕掛ける場所やタイミングというより、利食いの失敗といえます。
損切りには正解はありますが、利食いには正解がないのです。
だから、すべて自分の責任なのです。
どこで仕掛けるかというより、
利食いに高いスキルが求められる。ここが FX の難しさだと、私は思います。