これから一日ずつチャートの画像を出していきますので、「自分だったらどう思うか」を考えながらチャートを一枚一枚見てみてください。 1日目 ドル円の日足チャートです。それまでの抵抗線を突破しました。直近でも陽線が続き、これからさらに上がりそうな印象です。 この価格(109...
これから一日ずつチャートの画像を出していきますので、「自分だったらどう思うか」を考えながらチャートを一枚一枚見てみてください。
1日目
ドル円の日足チャートです。それまでの抵抗線を突破しました。直近でも陽線が続き、これからさらに上がりそうな印象です。この価格(109.944)で10万通貨買ってみましょう。
2日目
110.214まで上昇して30,000円ほど含み益となりテンションが上がります。ただし、そのあと失速して下がってしまいました。それでも5,000円ほどの含み益ではありますが……
次の日はどうなるでしょうか?
3日目
含み益が消え、損になってしまいました。。ハラハラする展開です。
でも、下ヒゲ出てるし、まだまだ上がる!と信じて、ポジションはそのままにしておきます。
4日目
ふたたび 30,000円ほど含み益に変わりました!
自分の見込み通りの展開に「俺ってFXのセンスあるじゃん!」と気分もよくなっているかもしれません。ここまで3日。何もせず一日10,000円儲かるならまぁいいでしょう。
「さらに上がるはずだ」と思うので、ポジションはそのままにしておきましょう。
5日目、6日目
2日過ぎました。微妙なローソク足が連発しています。少し気持ちが揺れてきますが、含み益もそれほど減っていないのでそのまま放置しておきます。
7日目
30,000円近くあった含み益がすべて吹き飛び、ふたたび含み損になってしまいました……。これは悔しい。でも、次に上がったらこのポジションは手仕舞いしよう。そうしよう。
8日目
なかなか含み損が消えません。
早く上昇してほしいです。建値まで戻ったらトントンでポジションは決済だ!
9日目
姉さん事件です。
一気に50,000円の含み損です。
さて、どう思いますか?
涙をのんで -50pp(50,000円の損失)を確定しますか?
でも、下ひげが出ています。
ポジションを立てた時ブレイクした抵抗帯でサポートされていそうな雰囲気もあります。
13日目
ポジションは放置していましたが、チャートを見る回数も増え、含み損の赤い数字を見て精神的にも参っている日が続いていることでしょう。日々の生活にも落ち着きがなくなり、ちょっとしたことでイライラしているかもしれません。
しかし、現実は残酷です。
含み損は、さらに増えました。
いま、あなたにできる事は、以下の3つだけです。
- 諦めて損切りして楽になる。
- さらにロングポジションを建て(ナンピン)、建値を下げる。
- そのままポジションを放置して祈る。
こうなってしまったら2か3を選択する人が多いと思いますが、そのまま証拠金を失って退場する結果となるでしょう。
これが FX における典型的な負けパターンであり、
難しさだと思います。
すべてが自分の責任
これは FX だけではなく、投資(ビジネス)全般に言えることですが、
すべての責任は自分が負わなければいけません。
ここでいう責任は、損を受け入れる、というだけではなく、
利益も受け入れる、ということも含まれます。
復習
もし、時間を戻せるなら。 もう一度チャートを見てみましょう。
1日目
ブレイクした時点でエントリーすること自体は間違っていないと思いますが、ブレイクの仕方に問題があります。
109.94で前回高値をブレイクする前に、よく見ると11月あたりの安値を割っています(108円あたり)。ここで下ヒゲが出てそこから切り返したものの、このタイミングでエントリーするなら108円あたりまで損切りを見なければなりません。
つまり、最大-200pipsとなるわけですから、ここから少なくとも112円あたりまで上昇(+200pips)しないとリスクリワードが合わないことになります。
意地悪なチャートを出して申し訳ありません。 ここはそもそもエントリーすべきポイントではないのです……
2日目〜4日目
もし、エントリーしてしまった場合、ひとまずこの期間はそのままでいいと思います。
5日目、6日目
問題はここです。5日目で前回高値をヒゲで上回っているものの、十字線が出ており参加者に迷いが出ています。この時点で「なんかおかしいぞ」と警戒すべきでした。
7日目
この日の陰線で利益が吹き飛んでしまいましたが、ほぼ建値になっているはずです。即損切りをするか、もっというと5日目の安値に損切りを置いても良かったと思います。
8日目以降
もうここまで放置してしまったら地獄しかありません。