日本の銀行口座から海外の銀行口座への送金は、送金時の手数料が高いのがネックです。(手数料の安いネット経由の取引でも数千円。さらに為替の両替手数料も) ある程度は仕方がないとはいえ、できるだけ安く送金したいものです。 P2P 送金サービス・Wise とは 近年、FinTec...
日本の銀行口座から海外の銀行口座への送金は、送金時の手数料が高いのがネックです。(手数料の安いネット経由の取引でも数千円。さらに為替の両替手数料も)
ある程度は仕方がないとはいえ、できるだけ安く送金したいものです。
P2P 送金サービス・Wise とは
近年、FinTech 技術により、海外送金の手数料の価格破壊が起こり始めています。
日本でもサービスを展開している P2P 送金サービス会社・Wise(2021年2月にTransfer Wise からブランド名を変更)は、海外口座への送金時手数料の安さをウリに、急速に拡大してきています。
P2P 送金サービスとは、金融機関を介さず、個人間で送金のニーズをマッチングすることで、今まで銀行に支払っていた手数料を劇的に下げる仕組みです。
ざっと説明します。
送金について、以下のニーズがあったとします。
① 日本の山田さん(三菱 UFJ 銀行)が、香港の陳さん(HSBC)に 50 万円送金したいです。
② 香港の李さん(HSBC)が、日本の鈴木さん(三菱 UFJ 銀行)に 50 万円送金したいです。
通常、① と ② は三菱 UFJ 銀行 と HSBC 間がやりとりを行い、そこには様々な手数料が発生します。場合によっては日数もかかるでしょう。
P2P 送金サービスの場合、
山田さんが鈴木さんに 50 万円を振り込む(三菱 UFJ 銀行 → 三菱 UFJ 銀行)。
李さんが陳さんに 50 万円を振り込む(HSBC → HSBC)。
これにより、お互い国内同士で振り込むことで、 結果的には入出金のニーズがマッチします。(もちろん両替時の為替レートの差額は発生しますが)
知り合い同士なら、昔からこの方法は使えたわけですが、そう都合良く世界中に知り合いがいるわけもなく……。
FinTech でこれを解決しましょう、ということです。
なんだか怪しい印象を受けるかもしれませんが、Wise は関東財務局の登録を行っており、この送金方法はまっとうな方法です。
HSBC へ入金した
簡単です。初回送金時に本人確認を行います。
カメラでの撮影をする必要があるため、スマホで操作した方がいいです。
- Wise にユーザー登録
- 送金先を設定
ここで本人確認をします。写真付きの身分証明書が必要です。 - 手続きを進めます。「送金の目的」も必要です(生活費、等の選択肢から選択できます)。
- 指定口座への振り込み
送金する金額を、Wise が指定する銀行口座に振込みます。三菱 UFJ 銀行ですので、他行の場合はこの振込手数料もかかります。 - 送金手続き完了。
振込が確認されると、送金先の銀行へ着金します。ドキドキしましたが、私は数時間ですべての手続きが完了していました。
安い、速い海外送金
送金業者の吉野家みたいな感じですね。
HSBC に送金する場合、もう銀行は使いたくないです。
HSBC に限らず、他の国、他の銀行への海外送金もできるので、まずは Wise のアカウントを作ってみるといいかもしれませんね。