ICO とは 事業者が独自に発行した仮想通貨(暗号資産)で資金を調達する手段。 事業者は、銀行よりも楽に(与信、手続き等)資金を調達することができ、出資者は、仮想通貨を手に入れることで、将来の値上がり益を期待します。 何が詐欺なのか? 山田太郎さんが ICO で「...
ICO とは
事業者が独自に発行した仮想通貨(暗号資産)で資金を調達する手段。
事業者は、銀行よりも楽に(与信、手続き等)資金を調達することができ、出資者は、仮想通貨を手に入れることで、将来の値上がり益を期待します。
何が詐欺なのか?
山田太郎さんが ICO で「山田コイン」を作り、言葉巧みに出資者を募ります。
フィリピンのこの場所に、ホテルを建設する。今はまだ原野だが、この場所は海も近く、来年には空港からアクセスの良い鉄道の建設が始まる。カジノやショッピングモールもでき、一大リゾート地となる予定の土地だ。(パンフレットを見せながら)
ここにホテルを建てることで、安定的な利回りを手に入れることができる。
その情報は、現地の市長から聞いている。これがその人と撮った写真だ。(誰かと取った写真を見せながら)
いま、そのための資金を、暗号通貨で集めている。山田コインという。最新のブロックチェーン技術で、セキュリティも万全。
将来、ビットコインのように 1 コインで何百万にもなるはずだ。1 口 100 万円出資してくれれば、あなたに山田コインを 100 コイン渡します。
ホテルが開業したら、あなたには毎月の配当も出る予定だ。
本当にそのビジネスは成功しますか?
そうして出資から資金を集めたところで、事業は頓挫した、という連絡が来るか(来るだけマシ)、連絡が取れなくなる。
ゴミのような「山田コイン」だけが、あなたの元に残るだけ。
大抵は、こんな感じですね。
詐欺を見抜く力を付けよう
ポイントは、まず、その案件は成功するのか? という部分。これについては、ICO でなくても、こういう詐欺ビジネス案件は非常に多いので、よく見極める必要があります。
次に、仮想通貨について。
初期は雨後の筍のように「○○コイン」が乱立していた初期とは違い、2021 年現在、もはや仮想通貨の勝者は「ビットコイン」だけ、という雰囲気になりつつあります。
ドルや円のような通貨として使われるには、まだかなりの時間が必要だと思いますが、「どの暗号通貨」が残るか、に関しては、少なくともビットコインが最有力となった感があります。
ビットコイン以外の「コイン」を今さら作っても、誰も見向きもしないでしょう。
そんなコインで大丈夫か?
なお、「死にコイン」となっているコインは、こちらに掲載されているかもしれません。
Dead Coins
https://deadcoins.com/