来週の外為市場のポイント トランプ発言と米10年債利回りの上昇に注意 目先しっかりも乏しいモメンタムの持続性 FX Weekly - 三菱UFJ銀行 例年、9 月末以降にみられる年末越えのドル資金の需給ひっ迫懸念(ドル高圧力)はほみられていない。この為、ポ...
来週の外為市場のポイント
- トランプ発言と米10年債利回りの上昇に注意
目先しっかりも乏しいモメンタムの持続性
FX Weekly - 三菱UFJ銀行例年、9 月末以降にみられる年末越えのドル資金の需給ひっ迫懸念(ドル高圧力)はほみられていない。この為、ポジションの巻き戻しにけん引されたドル円上昇に、モメンタムまでは出にくいとみられ、上値も重いだろう。
FRB のパウエル議長は、再三にわたって財政支援の必要性を訴えてきたが、追加経済対策を巡る選挙前の与野党合意はほぼ絶望的となりつつある。
既存のコロナ対策が徐々に期限切れを迎える中、家計の可処分所得も 7 月をピークに減少に転じ、労働市場の改善度合いも鈍化している。
冬場に向けて再び新型コロナウイルスの感染拡大も危惧される状況だ。
この為、今後の追加金融緩和の有無を展望する上で、来週は消費者物価指数など物価関連のほか週末 16 日の小売売上高も重要だ。選挙結果は依然として予断を許さないが、仮に指標が予想を下回ればいくらか追加緩和が意識されそうだ。
その場合、ドル円が軟化して引ける可能性は十分にあるだろう。
予想レンジ:105.00 ~106.50
ドル105-106円台で「トランプ劇場」に右往左往か
来週の外為市場 - ロイター米大統領選まで1カ月を切る中、再選を目指すトランプ米大統領の不規則発言に振り回される展開となりそうだ。
実体経済にポジティブと受け止められれば、じわじわとドルが買われやすい一方で、発言をきっかけにリスク回避の株安と円高が一気に進行する可能性もある。
最近の傾向として、ドル上昇は緩やかだが、下がるとスピード感が出やすい。
トランプ発言を受けたリスク回避のドル安 / 円高も警戒される。
予想レンジ:102.00 ~107.00
やや上向きながらも勢いは弱い
チャート: Trading View- 大統領選挙まで荒い値動きが続く可能性
- 米10年債利回りに注目
ドル円は 106 円にタッチしたものの、105 円半ばで越週。
テクニカル的には 20 日移動平均線で下げ止まっています。やや上昇に転じつつあるものの、結局は横ばい状態。
なお、ドル円上昇のきっかけとしては、 米国債 10 年利回りの急上昇があります。
10 年利回りは、やや上昇基調に転換しつつあり、このような局面では、まず株が売られます。リスクオフ局面による、ドル円の急落を狙いたいところですね。
予想レンジ:104.80 ~106.50