来週の外為市場のポイント 薄商いで乱高下する可能性 コロナ第2波と、米国の政治不信 取引高の減少とリスク回避の円高構造の変化 薄商いで乱高下、ドル/円も急変リスク=来週の外為市場 ドル円は、取引量が減少しているため、小口の取引でも大きく値が動くことが...
来週の外為市場のポイント
- 薄商いで乱高下する可能性
- コロナ第2波と、米国の政治不信
取引高の減少とリスク回避の円高構造の変化
薄商いで乱高下、ドル/円も急変リスク=来週の外為市場ドル円は、取引量が減少しているため、小口の取引でも大きく値が動くことがある。 東京とロンドンの仲値前後でのみ動いているが、これらは実需の売買によるもの。それまでの流れ、ファンダメンタルズ、テクニカルを無視した動きであるため、売買サインに従って取引を行うと、予想と異なる展開になってしまうことが少なくない。
そのほか、ドルと円の力関係にも微妙に変化が生じている。ドル高が一方的に進む場面も増えてきており、今後は必ずしも「リスク回避=円買い」とならない可能性がある。
バイデン大統領を織り込み始めたマーケット
来週の為替相場見通し:『リスク回避の円買いvs資産現金化のドル買い』(6/27朝)経済活動が再開された米国で、新型コロナウィルス感染件数が約2ヶ月ぶりに過去最多を更新した。これに嫌気した米国株式は、徐々に「コロナ第2波」を織り込み始めている。
これに加え、人種差別反対デモに端を発した大統領選挙の不透明感により、積極的にリスクを取りづらい状況になってきている。
為替にとっては直接的に影響はないだろうが、リスクオフに伴う乱高下には注意が必要だ。
方向感のない状況
ドル円は実体がなく、長いヒゲが多いローソク足。移動平均線も横ばいで、どちらにも動けない状況。
テクニカルもファンダメンタルズも効かなそうな雰囲気です。
ただ、106 円を割ることができなかったことから、いったんは上方向に期待がかかりますが、テクニカル的に重要な抵抗線が複数あるため、続伸して上昇するにはかなり難しいと思われます。
予想:106.00~109.00