RCI（Rank Correlation Index）は、「時間」と「価格」に順位を付け、直近の価格がどれだけ上昇、下落したかを判定します（例えば、パラメータを 9 日間とした場合、9 日間価格が上昇すれば +100% なります）。 現在の価格の勢いを判断するための...
現在の価格の勢いを判断するためのテクニカルで、分類としてはオシレータですが、トレンド系の性質ももっています。そのため、主にトレンドのタイミングを計るために使用します。
海外トレーダーの間ではマイナーなテクニカルで、日本人だけが使っているテクニカルという声も聞きます。そのきっかけとなったのは、RCI を 3 本出してテクニカル分析を行う手法です。
日本で RCI を流行らせたトレーダー・三平氏
ポンド円を中心に RCI3 本を使った独自手法で、爆益をたたき出し続ける有名トレーダー。
スタイルはスキャルピングに近く、日計取引中心。
https://twitter.com/FXman_yen
RCI の使い方
私の主観も含めた結論。- RCI は、トレンドフォロー型のテクニカル。
トレンドが出ていない相場だと、効果が出ない（はず）。 - トレンドが大きく出る、ボラティリティが高い通貨でないと効果が出にくい（ポンド、フラン等） → ハイリスク・ハイリターン
RCI をトレンド判断に使う
RCI は、トレンドの判断ができます。まず、このトレンドに従ってポジションを取ります。
中央値の 0.00 を境に、
0.00 を上回っている場合は上昇圧力が強く、
0.00 を下回っている場合は下落圧力が強い、と判断します。
RCI で相場の過熱感を判断する
+80% 以上で「買われすぎ」、-80% 以下で「売られすぎ」と判断します。買われすぎ、売られすぎから線の方向が変わった時に、トレンドの反転を判断します。
RCI を 3 本使う（エントリータイミングを計る）
RCI を 3 本使い、トレンドの反転を判断してエントリーします。3 本使う理由は、騙しの防止です。
移動平均線もそうですが、トレンド系のテクニカルは騙しを防ぐため、短期・中期・長期のパラメータを設定して判断することが基本です。RCI の場合、9, 26, 52 をデフォルトパラメーターとして使っている FX 会社が多いようです。
ひろぴー流RCI使い方 まとめ。
https://fxhiropi13.com/?p=9100
ポイント
- 中期 RCI、長期 RCI が、買われすぎ（売られすぎ）で張り付くまで我慢
- 中期 RCI が反転し、80 を突破し始め、ローソク足が反転したらエントリー（ただし、いきなり全力でポジションを持たない）
- 長期 RCI が 80 を突破し始めたら、その方向へトレンドが発生した可能性があるのでエントリー
利食いはどうする？
エントリーは良いのですが、利食いはどこでするのかを解説しているサイトはあまり見かけません（笑）。RCI だけでは、利食いタイミングがつかめない気がしますが、RCI が買われすぎ（売られすぎ）から反転し始めたら要警戒。長期 RCI を見て利食いをするのかな、と思います。
そのほかの注意点
RCI を 3 本使う方法は、トレンドの判断を行い、頭からエントリーすることが真骨頂です。トレンド系のテクニカルを使うときには、以下に注意する必要があります。
相場にボラティリティが必要
ボラティリティがない相場では、そもそも長期 RCI が 80 まで到達せず、エントリーサインが出にくいと思います。三平氏はポンドを中心に RCI で頭角を現しました。逆に、ドル円のようなレンジ相場が長い通貨では、こういったテクニカルは通用しないことが多いです。
