今週のポイント 雇用統計の結果は意味をなさない。経済活動が再開される 6 月の結果に注目 テクニカル的には足場を固めつつあるが、上値は重い やや上向きながらも続伸は困難 ドル円は 106 円まで売り込まれたものの、週後半は米株のバブルに伴うリスクオンのセンチメントから値を戻し...
今週のポイント
- 雇用統計の結果は意味をなさない。経済活動が再開される 6 月の結果に注目
- テクニカル的には足場を固めつつあるが、上値は重い
やや上向きながらも続伸は困難
ドル円は 106 円まで売り込まれたものの、週後半は米株のバブルに伴うリスクオンのセンチメントから値を戻し越週。ジリ下げの貴重には変わりがないものの、MACD が上向いてきています。
前半は、割ってしまった 107 円の抵抗線にトライする雰囲気です。
とはいえ、上値には複数の抵抗線が控えており、続伸には相当のきっかけが必要と思われます。
予想:106.00~107.50
来週の相場予想サマリー
ソース | 予想レンジ | 予想 | 概要 |
ロイター | 105.50~107.50 | 中立 | 来週の外為市場 欧米での経済活動再開へ向けた期待感の高まり背景に、リスク選好が広がりやすい。 ただ、コロナ危機をきっかけにグローバルなマネーが「巣ごもり」してクロスボーダーのフローが低迷する中で、大幅かつ持続的な相場変動のリスクは低下。ドルは106円台を中心に、トレンドが出にくい中庸相場となりそうだ。 |
株探 | 105.70~107.50 | 弱気 | 来週の為替相場見通し 来週の外国為替市場のドル円相場は、上値を模索する展開が予想される。 市場では、米4月雇用統計の結果に対する関心が高い。非農業部門雇用者数、失業率ともに記録的な大幅悪化が見込まれている。ただ、米国では経済活動再開に向けての動きが強まっており、この先の雇用環境は改善に向かうとの見方も出てきそうだ。ドルは106円前後が下値抵抗線となっており、大幅なドル安・円高は見込みにくい。むしろ、悪材料一巡で107円台を意識し上値を模索する展開が予想される。 |
岡三オンライン証券 | 105.70~107.50 | 弱気 | 武部力也の週間為替相場見通し 直近の複数世論調査を見ると、トランプ大統領の不支持率は支持率を大きく上回っており、11月米大統領選挙での再選は難しい状況。 そうした状況の中、米国での新型コロナウイルスの感染拡大とその被害は全て中国の責任に帰趨するところであり、報復措置を検討する動きがトランプ政権内で検討され始めている。トランプ大統領の再選が危ぶまれるほど、その矛先として中国の責任を追及する姿勢が強まるのではないかとみられる。 一方で中国政府がWHOや米国を含む関係諸国・地域が納得できるような情報開示を進めればトランプ政権のなりふり構わぬ対中国強硬姿勢も回避されるのではないか。ただし、中国が「コロナ克服」を強調し、他国比で優位性を誇示し過ぎると、米国も挙国一致となって対中国への反発、報復に拡がる起点にもなりやすい。 5/11週は米中の政治動向、トランプ大統領と習近平国家主席の言動を睨んで円が緊張する展開で読んでいる。 |