2019年1月第3週(1月14日~18日)の、ドル円相場の予想と主要な経済指標のまとめから、マーケットの見通しを考察します。 経済指標一覧(日本時間) 1/14(月) 休場:日本 19:00(欧) 11月 鉱工業生産 1/15(火) 英議会で欧州連合...
2019年1月第3週(1月14日~18日)の、ドル円相場の予想と主要な経済指標のまとめから、マーケットの見通しを考察します。
来週は米国で金融機関を中心とする企業の決算発表が本格化する。実際の決算内容を見極める必要はあるが、市場が企業業績の下振れに対して相応の耐性を備えたことで、株価が大崩れする可能性は低下したと考えられる。年末商戦の好調を伝える小売売上高や米中通商協議の進展が米景気の先行きに対する懸念を和らげれば、リスク・オフの巻き戻しでドル円は底堅さを示すと予想する。
基本的に底堅さを見せつつも、ドル安地合いが不変であるため上値は重く、110 円台回復のハードルは高いと予想される。一方、英国のEU離脱交渉や米中の通商協議など政治に絡むテーマは結末の予測が難しいことから、市場の雰囲気を一変させる力を持つ。
来週、ドル円の下値が広がる可能性は相応にあるとし、予想レンジでは 107円割れの水準も提示する。
今週はパウエル・プットと米中通商対立の緩和期待からマーケットはリスクオンを維持してきたが、このまま続くだろうか。
FRB の言う「リスクとその影響の見極め」には少なくとも数ヶ月はかかる。米中通商対立の緩和や中国での景気対策があったとしても、グローバル経済の減速はもはや止まらないのではないか。突然にリセッション入りするリスクは米国発にはないと思うが、米国経済の現在の方向性はスローダウンの方にある。
英国の Brexit を巡る議会投票も来週予定されている。法案が否決された場合、離脱の期限の延長となり、合意なき離脱はない、との見方が多いが、海外企業にとっても Brexit の日程の遅れや撤回の可能性は不透明感と同時にコストの増加に繋がる。英国が EU から離脱するか否かという歴史的事件よりも、実務的な懸念への関心の方が企業セクターで強いのは当然であるが、米国企業からもBrexit によるコスト増加が報告されている。
109円から109円半ばには戻り売りや利益確定のドル売りニーズが非常に強く、ドルの上値を抑える。
15日には英議会で欧州連合(EU)離脱協定案の採決が行われる。メイ首相がEUと合意した離脱案が否決されることは織り込み済みだが、首相が不信任に追い込まれるような事態に発展すれば、英ポンドの一時的な乱高下も予想される。
一見全戻しして「何事も無かった」ような印象を受けますが、テクニカル的には 104 円をもう一度試しに行く可能性は非常に高いと思っています。
それがいつなのか、すぐなのか、半年後なのか…
それがわからないので、動きづらい展開が続いているのだと思います。
上はやや楽観的な予想。
テクニカル的にはやや上向きに変化しつつありますが、109 円を超えてくるのは難しいかもしれません。
元々、クラッシュが始まる開始点が 109 円近辺だったので、近づけばロング勢が利食うでしょうし、そこから売りで入ってくる人も非常に多いと思います。
それを超えてさらにドルが復帰するためには、なにか大きな材料が無いと難しいのでは無いでしょうか。
レンジ内で値幅の狭い取引が続く可能性が高いです。
一攫千金のポンドでもやってましょうw
経済指標一覧(日本時間)
1/14(月)
- 休場:日本
- 19:00(欧) 11月 鉱工業生産
1/15(火)
- 英議会で欧州連合(EU)離脱協定案の採決
- 22:30(米) 12月 卸売物価指数(PPI)
- 24:00(欧) ドラギ ECB総裁 発言
1/16(水)
- 18:30(英) 12月 小売物価指数
- 20:00(トルコ) トルコ中銀 政策金利
- 22:30(米) 12月 小売売上高
- 28:00(米) 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
1/17(木)
- 未定(南ア) 南アフリカ準備銀行 政策金利
- 19:00(欧) 12月 消費者物価指数
- 22:30(米) 12月 住宅着工件数、建設許可件数
1/18(金)
- 08:30(日) 12月 全国消費者物価指数(CPI)
- 18:00(英) 12月 小売売上高
ドル円予想レンジ
三菱UFJ銀行
FX WEEKLY
予想レンジ:106.50 - 109.50
上に狭く、下に広い
今週のドル円は強含みから弱含みへと転じた。週を通しては株価が持ち直しリスク・オフは和らいだものの、幅広い通貨に対してドル安が支配的となる中でドル円は戻りの鈍さが目立つ展開となった。来週は米国で金融機関を中心とする企業の決算発表が本格化する。実際の決算内容を見極める必要はあるが、市場が企業業績の下振れに対して相応の耐性を備えたことで、株価が大崩れする可能性は低下したと考えられる。年末商戦の好調を伝える小売売上高や米中通商協議の進展が米景気の先行きに対する懸念を和らげれば、リスク・オフの巻き戻しでドル円は底堅さを示すと予想する。
基本的に底堅さを見せつつも、ドル安地合いが不変であるため上値は重く、110 円台回復のハードルは高いと予想される。一方、英国のEU離脱交渉や米中の通商協議など政治に絡むテーマは結末の予測が難しいことから、市場の雰囲気を一変させる力を持つ。
来週、ドル円の下値が広がる可能性は相応にあるとし、予想レンジでは 107円割れの水準も提示する。
三井住友銀行
FOREX WEEKLY
予想レンジ:107.50 - 109.00
リスクオンを阻むもの
- パウエル議長のハト派発言や米中通商対立の緩和への期待から、リスクオン
- 米国の政府閉鎖の行方は今後の政治を占う上でも重要
- リスクの見極めには時間がかかる。リスクオンは維持できるだろうか
今週はパウエル・プットと米中通商対立の緩和期待からマーケットはリスクオンを維持してきたが、このまま続くだろうか。
FRB の言う「リスクとその影響の見極め」には少なくとも数ヶ月はかかる。米中通商対立の緩和や中国での景気対策があったとしても、グローバル経済の減速はもはや止まらないのではないか。突然にリセッション入りするリスクは米国発にはないと思うが、米国経済の現在の方向性はスローダウンの方にある。
英国の Brexit を巡る議会投票も来週予定されている。法案が否決された場合、離脱の期限の延長となり、合意なき離脱はない、との見方が多いが、海外企業にとっても Brexit の日程の遅れや撤回の可能性は不透明感と同時にコストの増加に繋がる。英国が EU から離脱するか否かという歴史的事件よりも、実務的な懸念への関心の方が企業セクターで強いのは当然であるが、米国企業からもBrexit によるコスト増加が報告されている。
ロイター
来週の外為市場
予想レンジ:107.00 - 109.50
ドルの上値重い、米利上げ停止観測や政府機関閉鎖で
来週の外為市場では、米国で利上げが早々に停止されるとの観測や長引く米政府機関の閉鎖を受け、ドルの上値が重い展開が予想されている。年末年始にドル/円が急落した記憶も新しく、投機筋もドルの上値を追いにくいとみられる。109円から109円半ばには戻り売りや利益確定のドル売りニーズが非常に強く、ドルの上値を抑える。
15日には英議会で欧州連合(EU)離脱協定案の採決が行われる。メイ首相がEUと合意した離脱案が否決されることは織り込み済みだが、首相が不信任に追い込まれるような事態に発展すれば、英ポンドの一時的な乱高下も予想される。
私見
油断してはいけない
予想レンジ:107.80 - 109.50104 円のフラッシュクラッシュから、動きづらい展開が続いています。
一見全戻しして「何事も無かった」ような印象を受けますが、テクニカル的には 104 円をもう一度試しに行く可能性は非常に高いと思っています。
それがいつなのか、すぐなのか、半年後なのか…
それがわからないので、動きづらい展開が続いているのだと思います。
上はやや楽観的な予想。
テクニカル的にはやや上向きに変化しつつありますが、109 円を超えてくるのは難しいかもしれません。
元々、クラッシュが始まる開始点が 109 円近辺だったので、近づけばロング勢が利食うでしょうし、そこから売りで入ってくる人も非常に多いと思います。
それを超えてさらにドルが復帰するためには、なにか大きな材料が無いと難しいのでは無いでしょうか。
レンジ内で値幅の狭い取引が続く可能性が高いです。
一攫千金のポンドでもやってましょうw