2018年4月第2週(4月9日~13日)の、ドル円相場の予想と主要な経済指標のまとめから、マーケットの見通しを考察します。
2018年4月第2週(4月9日~13日)の、ドル円相場の予想と主要な経済指標のまとめから、マーケットの見通しを考察します。
戻り高値を模索か
米中の貿易戦争が回避されるとの期待が俄かに高まっている。こうした緊張緩和は、総じて為替市場における円買い圧力の緩和や円安期待に波及しやすい。
もともと 105 円付近では底堅かった為、同水準での円売り需要も相応に強かったとみることができる。加えて、昨年 9 月以降、高水準を維持してきた投機筋の円ショートの持ち高も概ね解消。現在の日米金利差を勘案すれば、ここからの円ロングの構築は容易ではない。こうした持ち高の観点でみても、短期的にはドル円の下値不安は和らぎそうだ。
一旦、107 円台半ばから反落したドル円だが、来週は改めて反発の機会をうかがうと考えられる。しかし、ドル円への下押し要因が以下の通り、まだいくつも残ったままだ。ドル円の反発は、同時に戻り上値の目処を確認することとも言える。
心理的節目の105円ちょうどが次の下値めどとなる。
ドル円はチャート的にも一旦 下値リスクが後退しています。しかし、マーケット全体としては不安定な動きが続いており、引き続き腰を入れてポジションを構築していく局面でないことは間違いないですね。
ドル円予想 : 106.00 - 108.50
経済指標一覧(日本時間)
4/9(月)
- 特に重要な経済指標の発表なし
4/10(火)
- 21:30(米) 3月 卸売物価指数
4/11(水)
- 17:30(英) 2月 貿易収支
- 21:30(米・USD) 3月 消費者物価指数(CPI)
- 27:00(米・USD) FOMC 議事要旨
4/12(木)
- 21:30(米) 前週分新規失業保険申請件数
4/13(金)オプションSQ
- 特に重要な経済指標の発表なし
ドル円予想レンジ
三菱東京UFJ銀行
FX Weekly
予想レンジ:105.75 - 108.75
戻り高値を模索か
米中の貿易戦争が回避されるとの期待が俄かに高まっている。こうした緊張緩和は、総じて為替市場における円買い圧力の緩和や円安期待に波及しやすい。もともと 105 円付近では底堅かった為、同水準での円売り需要も相応に強かったとみることができる。加えて、昨年 9 月以降、高水準を維持してきた投機筋の円ショートの持ち高も概ね解消。現在の日米金利差を勘案すれば、ここからの円ロングの構築は容易ではない。こうした持ち高の観点でみても、短期的にはドル円の下値不安は和らぎそうだ。
一旦、107 円台半ばから反落したドル円だが、来週は改めて反発の機会をうかがうと考えられる。しかし、ドル円への下押し要因が以下の通り、まだいくつも残ったままだ。ドル円の反発は、同時に戻り上値の目処を確認することとも言える。
ロイター
来週の外為市場
予想レンジ:105.00 - 108.00
米保護主義の先鋭化と他国の応酬がテーマ化すればドル安リスク
来週の外為市場では、今月下旬に発動される米国の鉄鋼・アルミニウムへの関税に対し、中国、欧州連合(EU)などが報復措置で応酬すれば、リスク回避の動きが強まり、ドル安/円高地合いとなりそうだ。また、3月決算を控えた実需筋のフローも予想され、それらがかく乱要因となる可能性もある。心理的節目の105円ちょうどが次の下値めどとなる。
TRADER'S WEB
来週の外為市場
予想レンジ:104.00 - 109.00
ドル円は米中貿易戦争懸念の後退と朝鮮半島の地政学リスク緩和で下げ渋る展開か
朝鮮半島の地政学リスクが緩和し、米中貿易戦争への警戒感が後退していることで、下げ渋る展開が予想される。しかしながら、リスクシナリオとして、米朝首脳会談の決裂、米中通商交渉の決裂がありうることから、ドル円の上値は限定的か。私見
雇用統計が発表され、雇用者数が大幅減となったものの、地合いもそれほど悪くなく、一時的なものとしてほぼ無反応。今週にかけても、一見堅調な動きになりそうなチャートで越週しました。ドル円はチャート的にも一旦 下値リスクが後退しています。しかし、マーケット全体としては不安定な動きが続いており、引き続き腰を入れてポジションを構築していく局面でないことは間違いないですね。
ドル円予想 : 106.00 - 108.50