2018年の10大サプライズ ウィズダムツリーの「10大サプライズ予想」 です。コンセンサス予想の枠外にあり、思考を喚起することを目的としているそうです。 安倍首相が平壌を訪問。 北朝鮮から日本主導の 1 兆円規模のインフラ整備案件 を受注 冷静な見方が大勢を占めている限り...
2018年の10大サプライズ
ウィズダムツリーの「10大サプライズ予想」です。コンセンサス予想の枠外にあり、思考を喚起することを目的としているそうです。- 安倍首相が平壌を訪問。北朝鮮から日本主導の 1 兆円規模のインフラ整備案件を受注
冷静な見方が大勢を占めている限り、建設的な結果に向けた道を思い描くことは不可能ではない。経済発展という面でいえば、北朝鮮と日本は夢の取り合わせである。片方は豊富な天然資源と労働力に恵まれ、もう片方は世界をリードする技術力と資本を有している。
- 円安が1 ドル/150 円に向けて加速。中国が人民元を 30% 引き下げ
金融政策サイクルの方向性の違いを受け、資産価格動向は全般的に違う方向に動く可能性が高まっており、特に為替市場が過度に反応するものである。
重要な点として、次にドル高の加速局面が訪れた際に最も懸念されるサーキットブレーカーは中国であると筆者は考えている。日本と中国は、ハイテクや超高速鉄道など多くの分野で直接競争している。従って、今や円安による痛手が大きいのは米国よりも中国の製造業である。円安が進めば進むほど、人民元の切り下げのリスクは高まる。
- 新 FRB 議長が日銀の金融政策運用モデルを導入し、米 10 年債利回りを 2.5% に固定
米国の持続的な経済成長率が 3.5% ~ 4% まで加速した場合、米国債利回りには大きな上昇圧力がかかり、10 年債利回りは 6% もしくはこれを越える水準まで上昇する可能性がある。米国債利回りの上昇は米国内のリスク資産全般、特に株式、不動産、クレジットに下押し圧力をかける事になり、その影響でいずれは本物のダウンサイクルが訪れると予想される。これを未然に防ぐために、プロの不動産ディベロッパーである型破りな大統領が日銀の金融政策運用モデルを採用するよう FRB に指示したくなるのも頷ける。
- トヨタがテスラを買収し、現地に新設した一貫生産工場が最も生産性の高い拠点になる
誰もが認めるトヨタの世界に冠たる優れた大量生産体制は、テスラが未だ実現に苦しんでいるものである、一方、テスラが提示しているスピード感あふれる未来の移動手段への入ぐりは、まさしくトヨタが手に入れたいものである。テスラのような先発企業を生産・設計面で凌駕することが日本のコアコンピタンスの真骨頂である。
- 安倍政権と日銀が「アジアコイン(グローバル基準となるべく設計されたブロックチェーンベースの仮想通貨)」を導入
日本は、日銀が後ろ盾となった「アジアコイン」(日本の複数のメガバンクと日銀によるコンソーシアムがつくるブロックチェーンベースの通貨システム)を導入することで、この分野をリードする可能性を秘めている。新たな国策として、日本の主力企業にアジア/グローバル事業でこの「アジアコイン」を決済や取引に使用するよう説得することはさほど難しくはないだろう。
- 社会保障・健康保険給付金を削減するため、日本が「金融資産調査」を導入
社会保障給付金の削減が国民に不人気で、実施が難しいのは万国共通だが、日本では富裕層への課税を重くし、所得を再配分するという手法が現在でも受け入れれられている。膨れ上がる一方の財政赤字の抑制を求める声が高まるなか、給付金削減に向けた独創的で伝統にとらわれない政策提案に関する議論が始まっている。
- 日本が中国主導のアジアインフラ投資銀行に参加
ここに来て、日本は米国に独立性の強化を示せと迫られているため、国家戦略の変更は自然な流れであろう。日中両国はアジアにおける多国間貿易の主役として浮上してきた。両国が力を合わせ、模範となって他国を導くことは理にかなっているだろう。日本の AIIB への参加は日本の独立性の向上、ならびに多国間貿易のコミットメントを象徴するものである。
- 東京の不動産価格がバブル期の 1990 年のピークを上回る水準まで上昇
新たな起業家層の台頭、容易な借り入れ、アジアをはじめとする海外の買い手の増加を受けて需要は急拡大している。住宅価格が史上最高根を更新するのもそう遠い先ではないだろう。
- バイオテック、フィンテック、AI の分野の進行企業が IPO の波を牽引、東京はアジアのプレミアム付きイノベーション・ハブへ成長
一事成れば万事成る。すでに何年にもわたり、日本政府は起業家精神、イノベーション、企業の創造性の強化に力を注いでおり、今や具体的な成功例を示す時期に来ている。IPO の波は「アベノミクス」が機能していること、そして日本がアジアのイノベーション・パワーハブになるべく正しい軌道に戻ったことを証明する上で絶大な効果がある。
- 2018 年ワールドカップで日本がドイツを破り、サッカーの世界王者に輝く
2018 年 7 月 15 日、FIFA サッカーワールドカップの決勝戦が行われる。日本が優勝したら、単なるサプライズどころの話ではなく、筆者にとってはまさしくショックである。
ドル円に関しては、他の予想でも円安が進むという声も聞かれます。
2015 年につけた 125 円は、ドル円の歴史の中でも固いレジスタンスとして機能しており、現在では「黒田ライン」と呼ばれています。
仮にこのラインを突破した場合、テクニカル的には 135 円、145 円という壁に挑んでいく事になるでしょう。中国発のショックは、あながちサプライズではないかもしれません…。