2017 年は欧州の選挙イヤーです。春にはフランスの大統領が行われますが、イギリス、アメリカに続き、サプライズは起こるのでしょうか?
2017 年は欧州の選挙イヤーです。春にはフランスの大統領が行われますが、イギリス、アメリカに続き、サプライズは起こるのでしょうか?
その背景には、景気停滞に伴う失業者の増加、移民・難民受け入れによる社会不安の高まりに対して有効な対策を取れずにいる既存政府への不満、不信の高まりがあります。
また、本命候補と言われているフィヨン元首相は、家族の公金給与不正受給疑惑により支持率を落としているうえ、有力候補のマクロン全経済相もスキャンダル(同性愛者との不倫疑惑だそうです…)により支持率を落としています。
トランプラリーによるドルのピークと重なった場合、ユーロドルがパリティ(1.0000、つまりドルとユーロが等価)に到達する可能性もあるかもしれません。
ユーロにとってはかなりのリスクシナリオではありますが、あながちあり得ない話ではないかもしれません。
フランス大統領選挙の日程と概要
フランスの大統領選挙は、第一回目の投票で過半数を獲得した候補者がいる場合はその時点でその候補者が当選となりますが、そうではない場合は上位二名による決選投票が行われます。1965 年以降、第一回目で決着がついたケースはありません。大統領選挙の日程
- 第一回投票:2017 年 4 月 23 日(日),8 時 ~1 8 時(一部 20 時まで)
日本時間:4 月 23 日(日)15:00 ~ 4 月 24 日(月)01:00 - 決選投票:2017 年 5 月 7 日(日)
日本時間:5 月 7 日(日)15:00 ~ 5 月 8 日(月)01:00
大統領選挙の概要
主な候補者は以下のとおりです。- 共和党:フィヨン元首相(中道右派・62 歳)
- 無所属:マクロン全経済相(中道・39 歳)
- 国民戦線:ルペン党首(極右・48 歳)
- 社会党:アモン前教育相(中道左派・49 歳)
その背景には、景気停滞に伴う失業者の増加、移民・難民受け入れによる社会不安の高まりに対して有効な対策を取れずにいる既存政府への不満、不信の高まりがあります。
また、本命候補と言われているフィヨン元首相は、家族の公金給与不正受給疑惑により支持率を落としているうえ、有力候補のマクロン全経済相もスキャンダル(同性愛者との不倫疑惑だそうです…)により支持率を落としています。
フランス大統領選挙の争点
- 経済政策(失業率の改善)
- 財政赤字債権
- テロ対策
- 難民・移民対策
- 英 EU 離脱への取り組み
- 対米、対ロ関係
- 原子力政策
ユーロドルはパリティの夢を見るか?
さて、欧州の政治不安が噴出した場合、当然のことですがユーロが売られます。トランプラリーによるドルのピークと重なった場合、ユーロドルがパリティ(1.0000、つまりドルとユーロが等価)に到達する可能性もあるかもしれません。
ユーロにとってはかなりのリスクシナリオではありますが、あながちあり得ない話ではないかもしれません。