11月21日から25日までの、ドル円相場に関連がある経済指標のまとめと、マーケットの今を考察します。
11月21日から25日までの、ドル円相場に関連がある経済指標のまとめと、マーケットの今を考察します。
経済指標
11/21(月)
- 08:50 (日) 10 月 貿易統計
- 25:00 (欧) ドラギ ECB 総裁 発言
11/22(火)
- 24:00 (米) 11 月 リッチモンド連銀製造業指数
- 24:00 (米) 10 月 中古住宅販売件数
11/23(水)
- (日本市場休場)
- 21:00 (米) MBA 住宅ローン申請件数(前週比)
- 22:30 (米) 10 月 耐久財受注
- 24:00 (米) 10 月 新築住宅販売件数 ★★
- 24:00 (米) 11 月 ミシガン大学消費者態度指数
11/24(木)
- (米国市場休場)
- 14:00(日) 9 月 景気先行指数
11/25(金)
- 08:30(日) 10 月 全奥消費者物価指数(CPI)
今週のドル円予想レンジ予想
モーニングスター
APECで保護主義けん制か、ドル・円には過熱感も
108.50 - 115.00
来週の東京外国為替市場見通し (2016/11/18 18:40)目先の注目は日本、米国、中国が参加し、19-20日にペルーのリマで開催されるAPEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議(閣僚会議は17-18日)。トランプ次期大統領の誕生により風前の灯となったTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)だが、岸田文雄外相は「APECが自由貿易を推進する意志を示すことが重要」と発言しており、トランプ氏の保護主義的な動きをけん制している。
23日には11月1-2日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録が公表される。11月8日の米大統領選前の委員会ながら、米12月利上げという市場コンセンサスを大きく変える内容にはならないと見られている。
ドル・円は直近の上昇で、短期的な加熱感が高まっている点は否めない。目先は5月の高値111円45銭を突破できるかが焦点。この水準を上回れば、3月の高値水準115円台も視野に入ってくる。下値は5日移動平均線の108円台半ば。
ロイター
来週はドル堅調地合い、感謝祭前の調整売り警戒
108.00 - 112.00
来週の外為市場 (2016/11/18 17:14)イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長が17日の議会証言で、追加利上げが「比較的早期に」適切になる可能性があると発言し、ドル買いが強まっている。心理的節目の110円をあっさり上抜けると、18日の東京時間中に110円後半まで上昇した。
米国は24日が感謝祭で休日となる。「通例、感謝祭休暇を前にラストスパートという参加者が出てくる」(外為アナリスト)といい、来週前半にかけて売買が膨らむ可能性がある。110円を抜けたことでドル先高観も出てきており、目先、チャート的には5月30日高値111.44円付近が次の上目めどとして意識されている。
岡三オンライン証券
「トランプ勝利宣言」後のドル円方程式に悩む展開
108.00 - 112.00
武部力也の週間為替相場見通し(2016/11/18)ドルの対円強弱を探るポイントは1点。それは選挙スローガンに沿った保護主義政策などの主張をトランプ氏が政権スタッフの人事に反映させるか、である。
トランプ氏の財政拡張と12月のFOMC利上げ観測でドル高が進行。但し財政拡張でインフレ見通しが強まればイエレン議長は今後の利上げペースを速める観測も成り立つ。トランプ政権での財務長官人事は実際の経済対策が反映される筈であり、保護主義姿勢の本気度も試される。前例に倣うなら本年11/23-24祝日休場(日米)頃に人事発表の可能性もあり要警戒だ。
安倍首相は就任時に打ち出した旧「3本の矢」“大胆な金融緩和”の旗は降ろしていない。
11/17に日銀が利回り(価格)で国債を買い入れる「指し値オペ(公開市場操作)」を異例通知したことはその証拠である。
これを受けて幅広い年限の国債利回りが低下し、その約30分後の参院財政金融委で「米国の金利が上がったからといって、自動的に日本の金利上昇を容認しなければならないということにはならない」と黒田総裁が発言。
まさに債券市場への事実上の介入宣言である。ドル安に転じた場合でも低金利である円のインセンテイブを低下させる意図も伺え、日米金利差の確保に繋げたいのだろう。
11/21週のドル円は移動平均線20、200日のゴールデンクロス形成有無も睨み、上値焦点は5/30-31高値圏111.35-46、週足一目雲下限111.65。超えれば4/28高値111.90視野で3/30-4/1高値圏112.59-68-81が期待値。
私見
ドル円は引き続き上昇していますが、ファンダメンタルズとしても一旦はクライマックスが近いのではないかという警戒感が徐々に出つつあります。ドル円もそうですが、ユーロドルも日足10連続陰線をつけ、1.05 にトライしていますが、これに失敗した場合はドル円にもやや調整が入る可能性が高いのではないかと思います。
予想 : 108.50 - 111.50