9月12日から16日までの、ドル円相場に影響しそうな経済指標のまとめと私的な考察です。
9月12日から16日までの、ドル円相場に影響しそうな経済指標のまとめと私的な考察です。
経済指標
09/12(月)
- 08:50 (日) 機械受注
09/13(火)
- 11:00 (中) 8 月 鉱工業生産・小売売上高
- 27:00 (米) 8 月 月次財政収支
09/14(水)
- 20:00 (米) MBA 住宅ローン申請件数(前週比)
09/15(木)
- 21:30(米) 前週分 新規失業保険申請件数
- 21:30(米) 8 月 小売売上高 ★★
- 21:30(米) 9 月 フィラデルフィア連銀製造業景気指数
- 21:30(米) 9 月 卸売物価指数(PPI)
- 21:30(米) 9 月 ニューヨーク連銀製造業景気指数
- 22:15(米) 8 月 鉱工業生産
09/16(金)
- 21:30(米) 8 月 消費者物価指数(CPI)★★
- 29:00(米) 7 月 対米証券投資
今週のドル円予想レンジ予想
モーニングスター
日米金融政策決定会合を控え、小幅な軟調地合いか
100.00 - 103.80
来週の東京外国為替市場見通し (2016/09/09 18:25)来週は15日に米8月小売売上高、16日に米8月CPI(消費者物価指数)の発表がある。
結果に対するドル・円の反応はあっても、次週20-21日に日銀金融政策決定会合とFOMC(米連邦公開市場委員会)が控えていることから、大きな動きにはなりにくいとみられる。
ただ、足元では浜田宏一内閣官房参与の「日銀はFOMCより先に追加緩和に動くべきではない」との発言もあり、ドル・円の押し上げ圧力は小さそうだ。
ロイター
来週はドル上値重い、リスクポジションの巻き戻しに要注意
100.75 - 102.75
来週の外為市場 (2016/09/09 17:24)リスク回避が広がりやすい地合いが続くとみられ「リスクに対して無防備なポジションが整理される余地がある」(国内機関投資家)という。
また、実需勢の動向では、9月末を控え輸出勢の売りが出やすく、上値では戻り売りが流入しやすい環境になるとみられている。
金利差拡大でドル買いという単純な構図は成立せず、「ボラが上がるたびに、リスク回避が起こり、むしろ円が買われやすくなる」という。
ロイター調査(6日まで)によると、イングランド銀行(英中央銀行、BOE)は15日の金融政策委員会(MPC)で金融政策の現状維持を決める見通しで、追加利下げは早くても11月になりそうだ。
フィスコ
ドルは弱含みか、米指標下振れで利上げ先送りを織り込む展開
100.50 - 103.50
為替週間見通し(2016/09/09 16:08)米連邦公開市場委員会(FOMC)の開催を20-21日に控え、金融政策の判断材料となる経済指標に対する市場の関心がより高まる展開となりそうだ。
足元では9月の引き締めは大きく後退している。利上げ先送りの思惑が広がっておりドルは売られやすい地合いが続いている。
来週発表される米国の経済指標では、8月輸入物価指数、8月小売売上高、8月生産者物価指数、8月鉱工業生産指数、8月消費者物価指数、9月ミシガン大学消費者態度指数など重要経済指標が目白押しとなる。
小売売上高は、GDPの3分の2を占める個人指標の直近のトレンドとして注目されるが、7月は横ばいで伸びは鈍化している。8月実績が市場予想を下回った場合、9月利上げの可能性はなくなるとの見方が一般的。
原油高が続けば物価の上昇につながるとの見方もあるが、ファンダメンタルズを示す経済指標が弱いと、9月の引き締めは困難との見方が広がり、ドル売りの興味が低下することはなさそうだ。日本銀行による追加金融緩和への期待は残されているものの、特に強いわけではなく、ドル・円相場に対する強力な支援材料にはならないとみられる。
岡三オンライン証券
「対英最後通牒」は「日銀総括」の難度反映か
100.10 - 103.80
武部力也の週間為替相場見通し(2016/09/02)英EU離脱に対する本邦政府の姿勢は明確だ。 (参照:外務省・首相官邸サイト) 。
9/5には鶴岡駐英大使が、英BBC放送で「英国がEUを離脱した後、EU法が英国内で有効でなくなった場合、英国に欧州本社機能を置く日本企業は、欧州大陸に拠点を移すことを決定するかもしれません」と発言。これは外交を通じた最後通牒に等しい。
筆者の推考は2つ。1つは、英撤退を余儀なくされた本邦企業が投資残縮小に動けば、ポンド売り/円買いを強める危惧がある為だ。
2つ目は、英EU離脱問題は日銀の物価安定目標2%実現の阻害要因となるからだ。
政府が一丸となって外交努力も駆使し、円転/円高阻止に動いている表れであり、9/21の日銀総括検証と今後の運営難度の高さを示しているのではないか。
9/12週のドル円は英消費物価指数・小売関連・雇用指標ほか9/15の英中銀会合も警戒。
上値焦点は日足一目均衡表雲の帯(102.75-104.82)の圧迫下、9/8高値102.62超、9/6下落帯(103.20-102.40)越えが課題。下値焦点は9/17安値101.19。割れると8/26イエレン発言時の100.045、8/19、8/23安値99.89-93維持が問われる。
三菱東京UFJ銀行
イベント控えるが、盛り上がりを欠く
100.00 - 102.00
FX Weekly(2016/09/09)
米国の 9 月の利上げ観測が後退し、これが、米国債利回りの低下とドル売りを誘った。週末にかけ、ドル円はじり高に推移し、102 円台を回復したが、動意に乏しい値動きが続いている。
来週は米国の利上げ期待、日銀の追加緩和期待のいずれも萎んだことから、ドル円の上値は重いだろう。
一方、日米の金融政策のイベントを前に、積極的にドル円を売り込む材料にも乏しいと言え、ドル円の大きな値幅は想定しづらい。このように材料に乏しく、積極的な売買が手控えられる局面で、為替相場動向への影響力を増すのが、経常収支のフローと考えられる。
経常黒字国である日本では、期末に向けて受け取る外貨の円転(=円買い)需要は強まる可能性が高い。
私見
ISM 製造業景況指数の結果が散々たるものとなり、ドル円は下落したものの、なぜか 102.60 近辺で週を終えています。先週からの半戻しといったところでしょうか。どちらかというと下値が固い地合いが続いている印象です。
今月は 21 日の FOMC と日銀がすべてですので、その状況を見極めたいといったところでしょうか。
そこにかけてのシナリオとしては、一旦調整したあと、再度上昇する流れ(12日~16日週は若干の調整)。もしくは、レンジが続くかのいずれかになるはずです。
注目の指標は小売売上高でしょうが、きっかけはなんでもいい、というほど他の経済指標でも突然動くケースが散見されますので、やはりポジションは小さめで臨みたいところです。
予想 : 100.60 - 103.80