5月30日から6月3日までの、ドル円相場に影響しそうな経済指標のまとめと私的な考察です。
5月30日から6月3日までの、ドル円相場に影響しそうな経済指標のまとめと私的な考察です。
経済指標
05/30(月)
- 08:50 (日) 4 月 小売業販売額
05/31(火)
- 08:30 (日) 4 月 失業率・有効求人倍率
- 18:00 (欧) 5 月 消費者物価指数(HICP、速報値)
- 21:30 (米) 4 月 個人消費支出(PCE)
- 21:30 (米) 4 月 個人所得
- 21:30 (米) 4 月 個人消費所得(PCE コア・デフレーター、食品・エネルギー除く)
- 22:00 (米) 3 月 ケース・シラー米住宅価格指数
- 22:45 (米) 5 月 シカゴ購買部協会景気指数
- 23:00 (米) 5 月 消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)
06/01(水)
- 10:30 (中) 5 月 製造業購買担当者景気指数
- 10:45 (中) 5 月 Caixin 製造業購買担当者景気指数(PMI)
- 20:00 (米) MBA 住宅ローン申請指数
- 23:00 (米) 5 月 ISM 製造業景況指数 ★★
- 27:00 (米) 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
06/02(木)
- 20:45 (欧) ECB 政策金利
- 21:15 (米) 5 月 ADP 雇用統計 ★★
- 21:30 (欧) ドラギ ECB 総裁 定例記者会見 ★★
- 21:30 (米) 前週分 新規失業保険申請件数
- 10:45 (中) 4 月 Caixin サービス部門購買担当者景気指数(PMI)
- 20:30 (米) 4 月 チャレンジャー人員削減数
- 21:30 (米) 前週分 新規失業保険申請件数
06/03(金)
- 21:30 (米) 5 月 非農業部門雇用者数変化 ★★★
- 21:30 (米) 5 月 失業率 ★★★
- 23:00 (米) 5 月 ISM 非製造業景況指数 ★★
予想レンジ
モーニングスター
108.50 - 110.50
来週の東京外国為替市場見通し (2016/05/27 18:03)目先、6月3日に米5月雇用統計発表を控えるほか、重要経済指標の発表が目白押し。足元は6月利上げ観測を支える強い経済指標がリスクオンを助長しており注目が怠れない。
米経済指標については、足元で住宅指標の好調さが、一部の弱い指標の影響をかき消してきたフシがあるだけに、ここから市場予想を下回る指標が続いた場合は、ドルの重しと意識される点には留意したい。
5月20-21日開催のG7(主要7カ国)財務相・中央銀行総裁会議、および26-27日開催の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)に対するドル・円の反応は限定的だが、27日の東京株式市場は週末でありながら、消費増税の先送り観測や、伊勢志摩サミット後の政策期待などを支えに堅調展開となり、ドル・円も下げ渋っている。
テクニカル的には三角もちあいで次の材料待ちの状態。短期的には5月中盤以降のレンジ相場が続くとみている。
ロイター
106.50 - 110.00
来週の外為市場 (2016/05/27 15:08)来週の外為市場では、5月の米雇用統計を控え、米国の早期利上げ観測の持続性が試される。利上げ観測が後退すればドル/円の下値リスクが意識されるが、109円を下回る水準では実需や値ごろ感からの買いが流入し、ドル/円の底堅さは保たれそうだ。
4月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が予想外にタカ派的だったことをきっかけに、市場では米早期利上げ期待が盛り上がったが、足元では期待値の若干の低下もみられる。
FOMCメンバーが賃金の上昇傾向に言及することが最近増えている、と同氏は指摘。平均賃金の伸びが前年同月比で2.5%を維持できれば利上げ再開の確率が高まると同氏は予想する。
英国の欧州連合(EU)離脱の国民投票に関する世論調査について、FRBの中には、離脱リスクを根拠に利上げをちゅうちょする向きもあり「残留派が優勢となれば、6月利上げの見切り発車につながる可能性がある」と池田氏は言う。
フィスコ
109.00 - 112.00
為替週間見通し(2016/05/28 14:59)今週のドル・円は米早期追加利上げに向けて6月3日発表の5月雇用統計の内容が焦点となりそうだ。雇用情勢の改善が続いていることが示された場合、6月利上げを織り込む展開となり、ドル・円は112円近辺まで上昇する可能性がある。
ただ、原油高は一服しつつあることや、英国の欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票(6月23日実施)の行方が意識されており、1ドル=111円台では短期筋などによる利益確定のドル売りが増えるとの声が聞かれている。また、国内輸出企業の間では110円台でドル売り予約を実行する動きが出始めており、ドルの過度な上昇は見込みにくい。
岡三オンライン証券
107.10 - 111.90
武部力也の週間為替相場見通し(2016/05/27)消費税を巡る円のシナリオの焦点は、経済・景気対策ということにほかならない。そして問われているのが来年4月の消費税率10%への引き上げ是非となる。
判断表明がなされた際に反応する円のシナリオも事前推考しておく必要がありそうだ。そこで以下、A・B2つのシナリオに集約してみた。
- A) 増税先送り→消費と景気回復期待(財政弛緩)→円安(≒株高)
- B) 増税→消費停滞・景気減速懸念(財政規律)→円高(≒株安)
留意すべきは、併走しての財政出動・経済対策規模や日銀施策有無も、円の変動幅に影響を与える可能性である。A)増税見送りの場合に、日本国債の下落を招き、不本意な株安≒円高、とした複合解釈が強まるかにも警戒しておきたい。アベノミクスの持続性が問われる局面となる。
上値焦点は日足一目均衡表雲の帯(110.27-111.25)越えで、期待値は4/28高値111.90。4/1高値112.59は高望みか。下値焦点は5/23-24安値109.10-16。割れると5/18安値108.70、5/13、16安値圏 108.47-50、5/10-11-12の安値圏108.22-26-30維持が最終拠り所。
私見
サミットが終了しました。財政出動に関しては安倍首相の思い通りにはいかなかったようですが、それとは別の、オバマ大統領の広島訪問が歴史的な転換となる印象的なサミットでした。そして、サミット終了とともに、想定通り「消費税増税の二年半再延期」がリークされています。
無期限の延期にしてしまうと、日本は財政再建をやる気がない、と受け取られる可能性があるため、再び期限を切ったのだと思いますが、これは日本人特有の「先送り」でしかないわけで…。
消費税増税は確かに財政健全化には必要になるでしょうが、それと同時に(痛みを伴いますが)医療費や福祉も必要最低限までレベルを落とすことをしなければいけません。
結局、このまま突き進むと日本は老人に潰されます。
若い世代は自己防衛をしていかなければならないと改めて感じますね。
さて、今週のドル円ですが。
先週は動意薄で、ほぼ動きがなかったわけですが、下は相当硬い印象でした。
この下支えの理由がいまいちよくわからなかったのですが、週の最後で 6 月の FOMC による米利上げへの期待感で再び上昇したところを見ると、利上げへの織り込み、という理解をするのが自然なのかな、と思います。
ドル円もある程度は上がるでしょうが、このまま 115 円すら戻すことはないと個人的には思います。
予想 : 108.40 - 110.00