12月28日から12月31日までの、ドル円相場に影響しそうな経済指標のまとめと私的な考察です。 今年最後の相場です。
12月28日から12月31日までの、ドル円相場に影響しそうな経済指標のまとめと私的な考察です。
今年最後の相場です。
注目は米 10 月 S&P ケース・シラー住宅販売価格指数など住宅関連指標。住宅市場の悪化が意識されれば、逆資産効果により米経済を支える消費動向に暗雲が漂う。
テクニカル的にもドル円には上昇が期待しづらい。121 円台半ばには 100 日移動平均線(121.39)や 13 週線(121.41)が集中。この水準を突破するには相応のエネルギーを要する。逆に 120 円を割り込めば、118 円台半ばまでの調整もありそうだ。
原油価格は下落に一服感が出てきており、最悪期を脱した可能性が意識される。
来月上旬に公表される FOMC 議事録や米 12 月雇用統計に対する市場の関心は高い。雇用統計が予想を上回った場合はドル買が強まる見通し。
来週は海外勢が休暇から復帰することから仕掛け的な動きに特に警戒が必要だと思います。注目としては、120 円を維持できるかどうか、年足が四年連続で陽線を形成できるかどうか、動意薄ながらも 2015 年最終週は気が抜けず、ドル円にとっては重大な局面を迎えているのではないでしょうか。
予想 : 119.80 - 121.60
今年最後の相場です。
経済指標
12/28(月)
- 08:50 (日) 11 月 鉱工業生産・速報値
- 08:50 (日) 11 月 小売業販売額
12/29(火)
- 23:30 (米) 10 月 ケース・シラー米住宅価格指数
- 24:00 (米) 12 月 消費者信頼感指数
12/30(水)
- 24:00 (米) 11 月住宅販売保留指数
12/31(木)
- 22:30 (米) 前週分 新規失業保険申請件数
- 22:45 (米) 12 月 シカゴ購買部協会景気指数
予想レンジ
モーニングスター
118.50 - 121.40
来週の東京外国為替市場見通し (2015/12/25 18:09)クリスマス休暇明けの欧米の参加者が市場に復帰する一方、日本の投資家は年末年始の休業に入る。市場全体のボリュームは少ないままだが、仕掛け的な売買には警戒したい。
注目は米 10 月 S&P ケース・シラー住宅販売価格指数など住宅関連指標。住宅市場の悪化が意識されれば、逆資産効果により米経済を支える消費動向に暗雲が漂う。
テクニカル的にもドル円には上昇が期待しづらい。121 円台半ばには 100 日移動平均線(121.39)や 13 週線(121.41)が集中。この水準を突破するには相応のエネルギーを要する。逆に 120 円を割り込めば、118 円台半ばまでの調整もありそうだ。
ロイター
118.50 - 121.00
来週の外為市場 (2015/12/25 17:25)年末を控えた薄商いの中で材料に乏しく、上値の重い展開が想定される。原油価格や株価などリスクセンチメントの動向が引き続き注視されるほか、投機筋による売りの仕掛けを警戒する声もある。
原油価格は下落に一服感が出てきており、最悪期を脱した可能性が意識される。
フィスコ
119.00 - 123.00
為替週間見通し(2015/12/25 15:44)年末年始を挾みやや緩慢な値動きとなりそうだが、2016 年以降の米利上げが意識され、ドル買い基調が続く見通し。
来月上旬に公表される FOMC 議事録や米 12 月雇用統計に対する市場の関心は高い。雇用統計が予想を上回った場合はドル買が強まる見通し。
岡三オンライン証券
119.40 - 121.50
武部力也の週間為替相場見通し(2015/12/26 09:30)筆者は長期的観点では、不可逆な日米金融政策の再に伴う円買いインセンティブの低下に対してドルの優位性を感じ、緩やかながらもドル高円安基調を見込んでいる。しかし、来週は 200 日線 121.60 や日足一目均衡表の帯(120.91 - 122.28)を上抜ける大義名分が見当たらないままの越年を推考している。加えて、年足ベースで四年連続陽線の成否が関わる局面となったことで、本年始値 119.75 - 85 圏の攻防に注視している。下抜けるようだと、12 日の日銀短観で判明した主要輸出業績の 2015 年度の想定為替レートが脅かされようか(電機:119.62, 自動車:118.82)。
私見
今週は市場が閑散としている中で、ひたすらポジション調整の売りに押される流れでした。動きとしては本邦勢の買い支えが全くなかった印象です。来週は海外勢が休暇から復帰することから仕掛け的な動きに特に警戒が必要だと思います。注目としては、120 円を維持できるかどうか、年足が四年連続で陽線を形成できるかどうか、動意薄ながらも 2015 年最終週は気が抜けず、ドル円にとっては重大な局面を迎えているのではないでしょうか。
予想 : 119.80 - 121.60