南沙諸島での緊迫が高まっています。アメリカが対中国で明確な姿勢を打ち出した形になりますね。
南沙諸島での緊迫が高まっています。アメリカが対中国で明確な姿勢を打ち出した形になりますね。
1947 年作成の地図をその根拠とし、スビ礁の沿岸 12 カイリ内を領海とみなし、スプラトリー(南沙)諸島の浅瀬を埋め立てている。
中国の主張
南シナ海のほぼ全域を囲む「九段線」の領有権を主張している。1947 年作成の地図をその根拠とし、スビ礁の沿岸 12 カイリ内を領海とみなし、スプラトリー(南沙)諸島の浅瀬を埋め立てている。
米国の主張
これに対し米国は、この領域は「公海」であるとの主張をしている。国際海洋法条約では、洋上の人工物には、構築した国に領海を主張する権利を与えない、と定められており、それを根拠としている。
最近の動き
- 2015 年 8 月
中国が浅瀬の埋め立てを中止すると発表。 - 2015 年 9 月
中国の習近平国家主席と米国のオバマ大統領が会談。中国側の説得へ。 - 2015 年 10 月
日米印がインド洋での海上軍事演習を行う。海上自衛隊も参加。
中国が人工島を造成しているスビ礁近くを、米国のイージス艦が航行。 - 2015 年 11月上旬
マレーシアで拡大東南アジア諸国連合(ASEAN)国防相会議が開催予定。
中国も反発していますが、米国の「航行の自由」作戦で、直接的に何が変わるわけではないでしょう。ただ、五中全会中の作戦実行は、中国をさらに苛立たせているでしょう。
突発的な衝突
意識されていても、マーケットに織り込まれているわけではない事態が発生したら…かなりひどいことになりそうです。99% ないとは思いますが、現在の習近平国家主席は軍部を完全に掌握していないと噂されるので、100% はありません。
普通に考えると、地政学的リスクの高い日本の円が買われるのは変な気がしますが、何か起きたらドル円は「即売り」でしょうか。