10 月 5 日から 10 月 9 日までの経済指標のまとめです。
10 月 5 日から 10 月 9 日までの経済指標のまとめです。
日本では、6~7 日の日銀金融政策決定会合が注目。市場では日銀の追加緩和観測が急速に増えている。現状では日銀が想定する 16 年度前半頃までの物価目標 2% 達成はかなり難しいため、今回か 30 日の決定会合で実施してくるというものだ。内容に関しては、マネタリーベース増加ペースの引き上げ、国債買い入れ額増加、買い入れ対象長期国債の平均残存年限延長、ETF 買い入れ額増加、超過準備に対する付利引き下げ、などが考えられる。
8 日には、20 カ国・地域(G20)財務省・中央銀行総裁会議が予定されている。米国が利上げに乗り出せば、新興国から資金が引き揚げられるリスクも警戒されており、当事者となる新興国の米利上げに対するスタンスを見極めるため要人発言が注目される可能性もある。
日本では日銀 金融政策決定会合が開催される。今回の会合で追加緩和を打ち出すとの見方は大勢ではないが、「黒田総裁の政策運営は機先を制するスタイル。市場が織り込み切れていない今回の会合で追加緩和を打ち出す可能性もゼロではない」。
日銀金融政策決定会合では、予想は金融政策の現状維持。追加緩和が必要かどうかは 30 日で議論されるものとみられる。
7 日の日銀金融政策決定会合では、緩和是非は引き伸ばされるのではないか。政府と日銀は国内機関投資家を通じて恣意的な円買い圧力に沈黙行動で対処するに留まりそうだ。
上値焦点は日足一目均衡表雲の帯 119.84 - 120.67、200 日線 120.88。上抜ければ 9/10 - 25 高値 121.25 - 345、8/28 - 31 高値 121.50 - 55 を期待値としてみている。
下値の最終橋頭堡は 9/7 安値 118.79-84。焦点は 9/18、9/21 の安値圏 119.05 - 20。
そんな中で、米経済指標はさえない結果となっています。雇用統計についてもかなり悪い結果となり、米国は本当に年内の利上げをできるのだろうか、という弱気な声も聞こえてきます。
そんなこともあり、「黒田バズーカ 3」への期待感がどんどんと高まっています。一部では 7 日には発動するのではないかという始末。いくらなんでもそれはないとは思いますが、仮にこれだけアオっていると、「現状維持」であった場合には、円高方向へ進むことは間違いないでしょう。
ただし、それでも下値ではそれなりにサポートされるというのがここ数週間の動きのようなので、結局は売られれば買う、という展開が続くのかもしれません。
予想 : 118.80 - 121.00
経済指標
10/05(月)
- 21:30 (米) 8 月 個人所得
- 23:00 (米) 9 月 ISM 非製造業景況指数(総合)
- 23:00 (米) 9 月 米労働市場情勢指数(LMCI)
10/06(火)
- ----- (日) 日銀 金融政策決定会合(一日目)
- 21:30 (米) 8 月 貿易収支
- 23:00 (米) 9 月 消費者信頼感指数
10/07(水)
- ----- (日) 日銀 金融政策決定会合・決定内容発表
- ----- (日) 日銀金融政策決定会合・年間マネタリーベース増加目標
- 15:30 (日) 黒田日銀総裁・定例記者会見
- 20:00 (米) MBA 住宅ローン申請指数(前週分)
10/08(木)
- ----- (日) 9 月 景気ウオッチャー調査-現状判断 DI
- 08:50 (日) 8 月 機械受注
- 08:50 (日) 8 月 国際収支・経常収支 / 貿易収支
- 21:30 (米) 前週分 新規失業保険申請件数
- 27:00 (米) FOMC 議事要旨
10/09(金)
- 21:30 (米) 9 月 輸出物価指数
- 23:00 (米) 8 月 卸売在庫
予想レンジ
モーニングスター
119.00 - 122.00
来週の東京外国為替市場見通し (2015/10/02 18:34)9 月雇用統計によって流れが変わってきそうだ。イエレン議長は年内利上げを示唆する発言を行ったが、非農業部門雇用者数が市場予想を上回ればより年内利上げの可能性が高まる。
日本では、6~7 日の日銀金融政策決定会合が注目。市場では日銀の追加緩和観測が急速に増えている。現状では日銀が想定する 16 年度前半頃までの物価目標 2% 達成はかなり難しいため、今回か 30 日の決定会合で実施してくるというものだ。内容に関しては、マネタリーベース増加ペースの引き上げ、国債買い入れ額増加、買い入れ対象長期国債の平均残存年限延長、ETF 買い入れ額増加、超過準備に対する付利引き下げ、などが考えられる。
ロイター
118.50 - 121.50
来週の外為市場 (2015/10/02 16:07)ドル円は底堅く推移する可能性がある。リスク回避の震源地・中国市場が週半ばまで休場となる間に、日銀 金融政策決定会合、米国では雇用統計の発表がある。日銀の追加緩和や FRB の年内利上げへの思惑が強まればドル高円安の圧力がかかりやすい。
8 日には、20 カ国・地域(G20)財務省・中央銀行総裁会議が予定されている。米国が利上げに乗り出せば、新興国から資金が引き揚げられるリスクも警戒されており、当事者となる新興国の米利上げに対するスタンスを見極めるため要人発言が注目される可能性もある。
日本では日銀 金融政策決定会合が開催される。今回の会合で追加緩和を打ち出すとの見方は大勢ではないが、「黒田総裁の政策運営は機先を制するスタイル。市場が織り込み切れていない今回の会合で追加緩和を打ち出す可能性もゼロではない」。
フィスコ
118.50 - 121.50
為替週間見通し(2015/10/02 16:55)底堅い動きが続く見通し。引き続き米利上げへの地ならしに関心が集まりそうだ。
日銀金融政策決定会合では、予想は金融政策の現状維持。追加緩和が必要かどうかは 30 日で議論されるものとみられる。
岡三オンライン証券
武部力也の週間為替相場見通し
119.20 - 121.50
「あらゆる政治資源を投入してやり抜く。一にも二にも三にも、私にとって最大のチャレンジは、経済、経済、経済だ」。9 月 29 日のニューヨークでの安倍首相のスピーチでは、軸足を「経済」に戻した観である。アベノミクスは新「3 本の矢」政策で第 2 ステージ入りとなる。7 日の日銀金融政策決定会合では、緩和是非は引き伸ばされるのではないか。政府と日銀は国内機関投資家を通じて恣意的な円買い圧力に沈黙行動で対処するに留まりそうだ。
上値焦点は日足一目均衡表雲の帯 119.84 - 120.67、200 日線 120.88。上抜ければ 9/10 - 25 高値 121.25 - 345、8/28 - 31 高値 121.50 - 55 を期待値としてみている。
下値の最終橋頭堡は 9/7 安値 118.79-84。焦点は 9/18、9/21 の安値圏 119.05 - 20。
私見
今週は「119 円台で買って、120 円台で売る簡単なお仕事です」という声が出るほど狭い値動きでした。しかし、動きが意味不明であることも多く、短期筋からするとこういう展開は神経を使う場面も多かったと思います。そんな中で、米経済指標はさえない結果となっています。雇用統計についてもかなり悪い結果となり、米国は本当に年内の利上げをできるのだろうか、という弱気な声も聞こえてきます。
そんなこともあり、「黒田バズーカ 3」への期待感がどんどんと高まっています。一部では 7 日には発動するのではないかという始末。いくらなんでもそれはないとは思いますが、仮にこれだけアオっていると、「現状維持」であった場合には、円高方向へ進むことは間違いないでしょう。
ただし、それでも下値ではそれなりにサポートされるというのがここ数週間の動きのようなので、結局は売られれば買う、という展開が続くのかもしれません。
予想 : 118.80 - 121.00