11 月 2 日から 11 月 6 日までの、ドル円相場に影響しそうな経済指標のまとめと私的な考察です。
11 月 2 日から 11 月 6 日までの、ドル円相場に影響しそうな経済指標のまとめと私的な考察です。
市場は再び年内利上げ観測が強まっており、雇用統計の結果は方向性に大きな影響を与えそうだ。
米経済指標では、ISM 製造業景況指数、ADP 雇用統計、米雇用統計に注目。
地政学リスクとしては、南シナ海での米国と中国の緊張関係に警戒。双方、本気で衝突する気はないというのが、大方の市場の見方のようだ。
ISM 製造業景況指数は、3 ヶ月連続の低下となっており、50 をやや下回る可能性もある。10 月雇用統計に関しては、20 万人を割り込む見通しとなっているが、9 月分が非常に悪かったこともあり、どの程度上方修正されるかにも注目。
テクニカル的には、日足一目均衡表雲の帯 119.58 - 120.67、200 日線の 121.00 をめぐる攻防が意識される。
下値焦点は 10 / 22 安値 119.60。下抜けた場合は週足一目均衡表雲上限 119.33 を注視。
上値焦点は 8 / 28 高値 121.50 - 55 と符合する 10 / 23 - 26 - 30 の高値圏 121.45 - 55。超えればチャイナショック 8 / 24 高値 122.00 超えが視野入りとなりそうだ。
来週は大きな米経済指標の発表がいくつかありますが、結果次第では一時的にドルが売られつつも、下値は堅く、基本的には上昇基調であるのではないかと思います。
若干のリスクセンチメントの和らぎと、日本では郵政グループの上場があることから、大きな資本が入ってくることもあるかもしれません。
なお、サマータイムが終わったことで、各経済指標の発表の時間が 1 時間遅くなっています。
予想 : 119.60 - 121.50
経済指標
11/02(月)
- 10:45 (中)10 月 Caixin 製造業購買担当者景気指数
- 24:00 (米)10 月 ISM 製造業景況指数
11/03(火)
- 24:00 (米)9 月 製造業新規受注
- 28:00 (欧)ECB ドラギ総裁 発言
11/04(水)
- 未定(日)10 月 消費者態度指数
- 10:45(中)10 月 Caixin サービス部門購買担当者景気指数
- 22:15(米)10 月 ADP 住宅ローン申請指数
- 24:00(米)10 月 ISM 非製造業景況指数
11/05(木)
- 08:50(日)日銀・金融政策決定会合議事要旨
- 21:30(米)10 月 チャレンジャー人員削減数
- 22:30(米)7 - 9 月期 四半期非農業部門労働生産性・速報値
- 22:30(米)前週分 新規失業保険申請件数
11/06(金)
- 13:00(日)黒田日銀総裁 発言
- 22:30(米)10 月 非農業部門雇用者数変化
- 22:30(米)10 月 失業率
- 29:00(米)9 月 消費者信用残高
予想レンジ
モーニングスター
119.50 - 121.50
来週の東京外国為替市場見通し (2015/10/30 18:37)来週の注目は 11 月 6 日の米 10 月雇用統計。10 月 FOMC は予想通り利上げは行わなかったものの、声明文からは 9 月に追加された「最近の世界経済や金融の動向が(米国の)経済活動をいくらか抑制する恐れがあり、短期的にインフレ率にさらなる下押し圧力を及ぼす可能性がある」を削除。ややタカ派的な内容となった。
市場は再び年内利上げ観測が強まっており、雇用統計の結果は方向性に大きな影響を与えそうだ。
ロイター
119.50 - 122.50
来週の外為市場 (2015/10/30 16:43)ドル円は上値追いに慎重な展開が予想される。日銀への追加緩和期待や米国の年内利上げ観測などが下値を支えそうだが、国内外の政治サイドから円安抑制圧力が働いている。米経済指標が好調な内容となっても、緩やかなドル高・円安になるとみられている。
米経済指標では、ISM 製造業景況指数、ADP 雇用統計、米雇用統計に注目。
地政学リスクとしては、南シナ海での米国と中国の緊張関係に警戒。双方、本気で衝突する気はないというのが、大方の市場の見方のようだ。
フィスコ
119.50 - 123.50
為替週間見通し(2015/10/30 16:42)ドル円は堅調推移か。米 10 月雇用統計が年内利上げを後押しする内容であれば、12 月利上げに向けてドル買いが本格化する可能性もある。米経済指標について敏感に反応する展開が予想される。
ISM 製造業景況指数は、3 ヶ月連続の低下となっており、50 をやや下回る可能性もある。10 月雇用統計に関しては、20 万人を割り込む見通しとなっているが、9 月分が非常に悪かったこともあり、どの程度上方修正されるかにも注目。
岡三オンライン証券
武部力也の週間為替相場見通し(2015/10/30 18:15)
119.60 - 122.00
11 月第一週は、11 月 4 日の日本郵政グループ 3 社上場に配慮し、円の不安定性が悪影響を及ばせぬよう年金等、公的機関投資家を通じた円高圧力の減衰行動が強まるのではないか。ドルにおいては、自立上昇性が試されると推考。テクニカル的には、日足一目均衡表雲の帯 119.58 - 120.67、200 日線の 121.00 をめぐる攻防が意識される。
下値焦点は 10 / 22 安値 119.60。下抜けた場合は週足一目均衡表雲上限 119.33 を注視。
上値焦点は 8 / 28 高値 121.50 - 55 と符合する 10 / 23 - 26 - 30 の高値圏 121.45 - 55。超えればチャイナショック 8 / 24 高値 122.00 超えが視野入りとなりそうだ。
私見
大きなイベントは市場の予想通りとなり、無事に通過しました。予想通りということもあったのか、思っていたほど円高には振れていない印象です。ただ、上値を積極的に追うということもなく、来週はレンジ内での動きとなるのではないかと予想します。来週は大きな米経済指標の発表がいくつかありますが、結果次第では一時的にドルが売られつつも、下値は堅く、基本的には上昇基調であるのではないかと思います。
若干のリスクセンチメントの和らぎと、日本では郵政グループの上場があることから、大きな資本が入ってくることもあるかもしれません。
なお、サマータイムが終わったことで、各経済指標の発表の時間が 1 時間遅くなっています。
予想 : 119.60 - 121.50