ドル円は日銀の利上げ期待後退と原油高で底堅く推移。来週はFOMC・日銀会合・米GDPなど重要イベントが集中。
2026年4月第4週のドル円相場は、地政学リスクと金融政策の綱引きで動きづらい展開の中で、結果的に円安基調が維持される展開となった。
ホルムズ海峡を巡る緊張による原油高、そして日銀の利上げ見送り観測が重なり、ドル円は底堅く推移している。
来週(4月27日〜5月1日)は、FOMCを控える重要な週であり、方向感が出にくい中でボラティリティが高まりやすい局面となる。
今週(2026/4/20〜2026/4/24)の振り返り
今週のドル円は、概ね158円台後半から160円手前での推移となった。
ドル円が下がらない背景は、日銀の金融政策だ。報道により4月の日銀金融政策決定会合にて利上げ見送りが示されたことで、市場では利上げ期待が大きく後退した。
米国はインフレ圧力の持続を背景に、利下げを急がない姿勢を見せており、結果としてドル円は引き続き円安方向への圧力がかかる状況だ。
また、週を通して意識されたのが中東情勢である。
ホルムズ海峡を巡る緊張の継続により原油価格は高止まりし、エネルギー輸入国である日本にとっては円安要因として作用する。
ドル円は、下げても押し目買い、上げても160円手前で抑えられるというレンジ相場が続いている。
来週(2026/4/27〜2026/5/1)の注目イベント
来週は金融政策イベントが集中する重要な週だ。
とくに、以下のイベントが焦点となるだろう。
- FOMC(4月29日)
- 日銀金融政策決定会合
- 米GDP速報
- 米PCEデフレーター
- 米雇用統計(週末)
FOMC
現時点では「様子見」が基本シナリオである。
インフレは依然として高止まりしているものの、景気減速の兆しもあり、FRBは政策変更を急がないとみられる。
ただし、インフレ再加速の示唆や原油高の影響言及があれば、ドル買いに傾く可能性がある。
日銀金融政策決定会合
事前の報道通り、利上げ見送りとなる見込み。サプライズはないだろうが、植田総裁の会見でタカ派の姿勢が示されなければ会見終了後に円安方向への加速があるかもしれない。
ただし、160円を超えていくと当局からの警戒がかなり強くなることから、積極的に円売りに傾く動きにはならないだろう。
米GDP・インフレ指標
米経済の減速が確認されるかがポイントとなる。
GDPが強いければドル買い、弱ければドル売りという分かりやすい反応になるが、地政学リスクとの組fみ合わせで方向が変わる点には注意が必要である。
テクニカル見通し
4/17に上値と下値を更新し大きなレンジができていたが、21(火)に日銀の利上げ見送りの報道が出たことから上値更新。160円へのトライへ期待がかかる状況となったものの、その後は陽線が続きながらも動きが鈍く、金曜日は陰線が出て159.29で越週した。
オシレーターにやや変化が出てきており、上方向への兆しもあるものの、ドル円はいまだにレンジの中である。どちらかにポジションを傾けづらい。
3/30高値の160.46が高値だが、その手前に売りオーダーも売りポジションも固まっており、大きなニュースがないとブレイクは難しいだろう。
まとめ
今週のドル円は、日銀の利上げ期待後退と原油高を背景に円安基調を維持した。
来週はFOMCと日銀会合という2大イベントを控え、相場はより神経質な展開となる。
基本はレンジ相場であるが、レンジ相場が長引いてきており、ブレイク後にはその方向へ大きく動く可能性にも留意が必要。とくに、本邦がGWに突入することで市場は薄商いとなっていることからボラティリティが高まる可能性がある。
連休中にチャートを監視する必要はないが、節目にはアラートを設定しておくなどいつでも対応できる状態にしておくことが大事だ。


