FX のチャートは 24 時間動いていますが、動く時間と動かない時間があります。 そして、絶対に取引してはいけない時間帯もあります。 利益を重ねるのであれば、基本的なルールに従って、「チャートが動く時間帯」に取引を行うことが大事です。 為替はなぜ動くのか? 為替は、実需...
FX のチャートは 24 時間動いていますが、動く時間と動かない時間があります。
そして、絶対に取引してはいけない時間帯もあります。
利益を重ねるのであれば、基本的なルールに従って、「チャートが動く時間帯」に取引を行うことが大事です。
為替はなぜ動くのか?
為替は、実需の注文により動きます。
ドルを円に換えたり、逆に円をドルに換えたり、といった、ビジネスを目的とした売買オーダーにより、チャートは動きます。
この実需のオーダーは、通常は銀行を通じて出されるため、各国の銀行の営業時間帯が、為替チャートが動きやすい時間帯といえます。
24 時間チャートが動き続ける FX ですが、流動性の高い時間帯(その国のマーケットが開いている時間帯)に取引をするのがおすすめです。
チャートが動く時間帯
4 時:ウェリントン市場のオープン
基本的に、ウェリントン市場は動きません。
例外として、週末に大きなニュース(ほとんどの場合は Bad News)があった場合、月曜日のウェリントン市場オープン直後に、チャートに大きな窓が空きます。
このリスクを回避する方法は、オーダーを週末まで持ち越さないことです。
全てのポジションは金曜日のうちにクローズする。金曜日に新しくポジションをつくらない、ということです。
9 時:東京市場の開始
私たちにとっては、いちばん馴染みのある時間です。
前日までにたまっていたオーダーが一斉に動き出し、チャートが動き出します。ウェリントン市場では大きな注文が通らないため、ヘッジファンドも、流動性の高い東京市場のオープンを待ってからオーダーを出すことがあるといいます。
マーケットが開くのは 9 時ですが、実際にチャートを見ていると、8 時 30 分頃から、じわじわとチャートが動き出しています。ただし、よほどのことがなければ、新規にポジションを作るのはおすすめしません。市場がオープンしてからでなければ、動きがわかりません。
銀行の仲値が決まる 10 時手前までが一番動く時間帯で、それ以降はそれほど大きく動きません。
17 時:欧州市場の開始
サマータイム中は 16 時。
為替取引は、ロンドン市場が世界一の取引量を誇ります。
FX では最もエキサイティングな時間といえます。
とにかく取引量が大きいため、東京市場を全否定してロスカットさせるのは日常茶飯事。日本人 FX トレーダーにとっては、阿鼻叫喚の時間帯と言えるでしょう。リスクの高い欧州時間までにはポジションを閉め、東京時間しか取引しない、という人もいます。
22 時:米国市場の開始
サマータイム中は 21 時。
米国市場のプレマーケット(NY 市場開始 1 時間半前)が始まります。経済指標の発表も行われ、為替が大きく動くことがあります。
欧州時間とも重なっていることから、この時間になったからといって、突然逆方向に動き出すことは少ないです。
1 時:ロンドンフィキシング
サマータイム中は 0 時。
ロンドン市場がクローズする時刻で、特に月末のロンドンフィキシングは最大限の注意を払うべき時刻です。
ポンドが大きく動くことが多く、含み益が一瞬で含み損(またはロスカット)に変わることもよくあります。
月末はポンドのポジションをクローズすることをおすすめします。
チャートが動かない時間帯
ロンドンフィキシング後
ロンドン市場が終了すると、次の日の東京市場が開くまで、為替はあまり動かなくなります。
取引をしてはいけない時間帯
ウェリントン市場
ニュージーランドのウェリントン市場は、日本時間だと早朝にオープンしています。
この時間帯はほとんど動かないうえ、日本の FX 業者を使っている場合、スプレッドが非常に大きくなっています。スプレッドが広がっていることに気づかず、うっかりオーダーをしてしまうと、約定した瞬間に ○○ 万円の損失が出ていることがあります。
8 時を過ぎてくると日本の FX 業者もスプレッドを戻していますが、ポジションを持つならスプレッドに気をつけましょう。