ポンドに何が起こっているのか? 英国は 9 日に「国内市場法案」を議会に提出しました。 これは、EU 離脱協定の一部を無効化するものであり、EU は国際法違反として反発していますが、ジョンソン英首相は、これを拒否しています。 離脱協定では、英国の一部である北アイルランドと...
ポンドに何が起こっているのか?
英国は 9 日に「国内市場法案」を議会に提出しました。
これは、EU 離脱協定の一部を無効化するものであり、EU は国際法違反として反発していますが、ジョンソン英首相は、これを拒否しています。
離脱協定では、英国の一部である北アイルランドと EU 加盟国のアイルランドの間に物理的な国境を設けないための解決策が盛りこまれていた。しかし、英国が提出した「国内市場法案」では、このルールを壊す恐れがある。
英国と EU は離脱の移行期間が終わる 2020 年末までの FTA(自由貿易協定)合意を目指してきましたが、「ハードブレグジット」の可能性が再燃。
マーケットはこれに嫌気してポンド全面安の展開となっている。
英ポンド円は 1 日に 142.71 円と直近の高値を付けた後、10 日に 135 円半ばまで下落したが、まだ底入れしておらず、クロス円での円高がドル円の下げ余地を広げる余地があります。
ポンドは政治問題で動いているので注意が必要(すぐに収束しない)。
逆張りは絶対に禁止です。
ヘッドラインリスクに注意
チャート: Trading View- 200 日移動平均線をあっさりと割り込み、さらなる下落の危機
- まずは 132 円で下げ止まるか?
テクニカル的には、134 円、132 円と、段階的にるサポートラインで、下げ止まるかどうかに注目です。
ただし、これは政治的な問題なので、決着しない限り、ひたすら売られ続ける可能性があります。そのため、とくにヘッドラインが出ていないのに、値頃感から逆張りのロングを入れるのは厳禁。このように大きく値が動く局面では、オシレーター系テクニカル(RSI、ストキャスティクス)は無意味です(計算式を理解する)。
ただし、政治的に解決した場合、大きく上に値が飛ぶ可能性があります。
ショートをしていても、警戒しながらチャートを監視する必要があります。