今週のポイント ドル円は動きづらい展開。メインシナリオはレンジ相場 日米欧の中央銀行によるイベントがあるが、基本的には無風 北朝鮮の動向に注目 週後半は本邦勢が GW に突入するため、積極的なリスクテイクは無い 動かないドル円 ファンダメンタルズ的に...
今週のポイント
- ドル円は動きづらい展開。メインシナリオはレンジ相場
- 日米欧の中央銀行によるイベントがあるが、基本的には無風
- 北朝鮮の動向に注目
- 週後半は本邦勢が GW に突入するため、積極的なリスクテイクは無い
動かないドル円
ファンダメンタルズ的には、オプション絡みの思惑により 107 円半ばの動きで動きづらいと言われています。テクニカル的にも横ばいでありますが、移動平均線の傾きを見ると、徐々に下向きの圧力がかかってきていることが分かります。
今週は、日銀、FOMC、ECB ともにイベントが目白押しで、やや値動きがあるかもしれません。ただし、本邦勢は大型連休に入るため、積極的なポジションメイクは無いと考えるのが普通でしょう。
メインシナリオとしてはレンジの中に留まる見通しで、ドル円は余り面白くない展開になることを予想。
テールリスクとしては、にわかにささやかれている北朝鮮の金正恩死亡説。
氏は既に死亡しているとの噂もありますが、かなり危険な状態であることには変わりなく、もしこのヘッドラインが出たときにはコロナリスクに地政学的リスクが加わります。
特に、パンデミックの混乱に乗じて、裏で徐々に軍事的な動きを活発化させている中国の動向は気をつけなければなりません。
テクニカル的には、いっそ二番底を作ってくれた方が、今年の後半にかけての上昇期待が高まるのかもしれませんけど。
予想:106.50~109.00
来週の相場予想サマリー
ソース | 予想レンジ | 予想 | 概要 |
三菱UFJ銀行 | 106.25~109.25 | 弱気 | FX Weekly 日銀の金融政策決定会合(27 日)、米連邦公開市場委員会(FOMC、28~29 日)、ECB理事会(30 日)を控えている。 足下では世界的に信用不安が高まっており、日銀は前回会合(3/16)に続き、企業金融支援策の強化に乗り出す見込みだ。 これに対して、FRBは 3 月以降、矢継ぎ早に経済対策を講じてきた。この為、来週の会合では必要な措置を迅速に講じていく構えを示す一方、これまでの枠組みを維持する公算が大きい。 世界規模でのパンデミックや経済活動停滞に終息の兆しは見られていない。特に、需要の落ち込みを受けて急落した原油相場の低迷が続く限り、市場の緊張が緩むとは考えにくい。 |
ロイター | 106.50~108.50 | 弱気 |
来週の外為市場
新型コロナウイルスの感染拡大を受けた世界経済の減速懸念が広がる中、依然不安定な株価や原油相場を背景に、リスク回避の円買いが先行しやすく、107円を割り込む可能性がある。ただ、週初の日銀金融政策決定会合で追加緩和が決まれば一時的に円売りが進む局面もありそうだ。円買いの圧力はクロス円でも高まる可能性がある。 ユーロ/円は23日、115.64円と2017年4月以来3年ぶりの安値まで落ち込んだ。主因は欧州連合(EU)の経済対策を巡る協議が長引いていることや経済指標の悪化だ。 原油価格がまだ落ち着かない中で、カナダドル/円や豪ドル/円など資源国通貨安が円高を推進するリスクもある。 |
FX羅針盤 | 106.00~109.00 | 弱気 | 来週の為替相場見通し ドル円は、テクニカル的にも、ファンダメンタルズ的にも「上値の重い」展開が想定される。 米FRBによる量的緩和拡大(ドル売り要因)や、米経済指標の不冴な結果(ドル売り要因)、本邦経済のリセッション入り懸念(円高要因)、原油先物価格の不安定化(株安・円買い要因)、米中対立再燃リスク(株安・円買い要因)が重石になると見られ、引き続き、新型コロナウイルスを巡るヘッドラインや、原油先物価格および世界的な株価の動向、日米欧の金融政策動向(4/27の日銀金融政策決定会合、4/28ー4/29のFOMC、4/30のECB理事会)を睨みながらも、ドル円相場の下落をメインシナリオとして予想。 |