2019年4月8日~12日の、ドル円相場の予想と今後の見通し。
2019年4月8日~12日の、ドル円相場の予想と今後の見通し。
但し、そうした場面では、円と並んで、ドルも弱含むとみられる為、ドル円の上値が次第に重くなる一方、クロス円が値幅を伴って上昇しそうだ。
とは言え、こうした週間見通しに対するリスク要因も多い。
英EU離脱問題は最悪の場合、早ければ来週中にも無秩序な離脱を迎える可能性が依然としてゼロではない。米中通商協議も、市場は既に相応の成果を見込んでおり、その期待を上回る結果が出るのかは予断を許さない。
3月の米雇用統計内容は改善したが、最近発表された米国の経済指標は強弱まちまちであり、10日発表予定の3月消費者物価指数でインフレ率が鈍化した場合、金利先高観のさらなる後退が予想される。
同日は米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨(3月開催分)も公表される。金利引き上げについてFOMCメンバーから慎重な意見が多く出ていた場合、年内利上げなしの可能性は高まり、リスク選好的なドル買いが増える可能性は低いと思われる。
リスクが具現化すれば、まずクロス円での円高圧力が強まり、ドル/円も連れ安となると同氏はみている。最近の外為市場では、クロス円での円高スピードが速いことが特徴で、ユーロ/円が1日で2.35円(3月22日)も急落するケースもあった。
欧州では日本や米国に先んじて景気減速感が強まっており、イタリアは今年の国内総生産(GDP)伸び率目標を現在の1%から0.3―0.4%に引き下げる可能性があり、ドイツの主要経済研究所は4日、今年の経済成長率予想を従来の1.9%から0.8%へと引き下げた。
ユーロはトレンドとして上昇しにくいとみられ、再び1.12ドルを下回る可能性があるとみられる。
200日移動平均線を下回り、一時はこのまま円高かとも思われましたが、ダウや日経など、株高につられるように再び円安方向へと動いています。
112円の抵抗を抜けた場合、下抜けは「ダマシ」となりますが、2018年の10月からトレンドラインを引くと、112.30あたりに強烈な抵抗があるため、ここに阻まれるのではないかと個人的な思っています。
トレンドラインはあまり役に立たないと言われますが、参加者が多い通貨の場合、それなりに意識する人も多いと思います。
この抵抗を上抜けた場合、113円まではすぐでしょう。
経済指標カレンダー
4/8(月)
- 15:00 (日) 3月 景気ウオッチャー調査
4/9(火)
- 主要な経済指標の発表なし
4/10(水)
- 15:15 (日) 黒田日銀総裁 発言
- 20:45 (欧) 欧州中央銀行(ECB) 政策金利発表
- 20:45 (欧) ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁 定例記者会見
- 21:30 (米) 3月 消費者物価指数
4/11(木)
- 15:00 (独) 3月 消費者物価指数(CPI)
- 21:30 (米) 3月 卸売物価指数(PPI)
4/12(金)
- 未定 (中) 3月 貿易収支
- 15:00 (独) 3月 卸売物価指数(WPI)
- 23:00 (欧) 2月 鉱工業生産
- 23:00 (米) 4月 ミシガン大学消費者態度指数・速報値
ドル円チャート予想
三菱UFJ銀行
FX WEEKLY
予想レンジ:110.50 - 123.00
年初来高値更新の可能性と複数のリスク要因
米雇用統計が市場予想を大幅に下回らなければ、一定のリスクオンのセンチメントが来週もしばらくは継続すると見込まれる。短期的にはドル高円安方向へ動意付く可能性が高い。ドル円は年初来高値(112.13)を更新し、その後の続伸も見込めそうだ。但し、そうした場面では、円と並んで、ドルも弱含むとみられる為、ドル円の上値が次第に重くなる一方、クロス円が値幅を伴って上昇しそうだ。
とは言え、こうした週間見通しに対するリスク要因も多い。
英EU離脱問題は最悪の場合、早ければ来週中にも無秩序な離脱を迎える可能性が依然としてゼロではない。米中通商協議も、市場は既に相応の成果を見込んでおり、その期待を上回る結果が出るのかは予断を許さない。
FISCO
為替週間見通し
予想レンジ:110.50 - 113.00
ドルは底堅い展開か、米中合意期待で円売り継続も
世界的な景気減速への懸念は多少和らいでおり、目先的にリスク回避的なドル売り・円買いはやや縮小する見込み。米連邦準備制度理事会(FRB)の慎重姿勢が示されても、リスク選好的な円売りがただちに縮小する可能性は低いと予想される。3月の米雇用統計内容は改善したが、最近発表された米国の経済指標は強弱まちまちであり、10日発表予定の3月消費者物価指数でインフレ率が鈍化した場合、金利先高観のさらなる後退が予想される。
同日は米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨(3月開催分)も公表される。金利引き上げについてFOMCメンバーから慎重な意見が多く出ていた場合、年内利上げなしの可能性は高まり、リスク選好的なドル買いが増える可能性は低いと思われる。
ロイター
来週の外為市場
予想レンジ:110.50 - 112.-50
来週の外為はFOMCショックから立ち直れるか、株価が鍵
ドル/円はグローバルなリスク選好の流れを背景に緩やかに上昇しそうだ。ただ、過熱感のある株高の調整余地、米中通商協議の進展具合、英国の欧州連合(EU)離脱の期限延長問題、中国の貿易統計など様々な不確実性を抱え、市場が急にリスクオフに傾く可能性もありそうだ。リスクが具現化すれば、まずクロス円での円高圧力が強まり、ドル/円も連れ安となると同氏はみている。最近の外為市場では、クロス円での円高スピードが速いことが特徴で、ユーロ/円が1日で2.35円(3月22日)も急落するケースもあった。
欧州では日本や米国に先んじて景気減速感が強まっており、イタリアは今年の国内総生産(GDP)伸び率目標を現在の1%から0.3―0.4%に引き下げる可能性があり、ドイツの主要経済研究所は4日、今年の経済成長率予想を従来の1.9%から0.8%へと引き下げた。
ユーロはトレンドとして上昇しにくいとみられ、再び1.12ドルを下回る可能性があるとみられる。
チャート予想
ブレイク目前
予想レンジ:111.00 - 113.20ドル円は3/25から陽線が継続しており、3月初旬にトライした112円に再び迫っています。
200日移動平均線を下回り、一時はこのまま円高かとも思われましたが、ダウや日経など、株高につられるように再び円安方向へと動いています。
112円の抵抗を抜けた場合、下抜けは「ダマシ」となりますが、2018年の10月からトレンドラインを引くと、112.30あたりに強烈な抵抗があるため、ここに阻まれるのではないかと個人的な思っています。
トレンドラインはあまり役に立たないと言われますが、参加者が多い通貨の場合、それなりに意識する人も多いと思います。
この抵抗を上抜けた場合、113円まではすぐでしょう。