2018年7月第5週~8月第1週(7月30日~8月3日)の、ドル円相場の予想と主要な経済指標のまとめから、マーケットの見通しを考察します。
2018年7月第5週~8月第1週(7月30日~8月3日)の、ドル円相場の予想と主要な経済指標のまとめから、マーケットの見通しを考察します。
政策の調整が決定されるか否かは憶測の域を出ないが、円高を押し戻す材料があるため、今ならば実行しやすいかもしれない。為替相場への影響は、日銀が出口へ動き出したと捉えられれば円高となる。また、政策の修正によって長期金利が上昇すれば、やはり円高の要因となる。したがって円高を警戒する必要がある。
市場の話題は30─31日の日銀政策決定会合に集中している。金融緩和長期化の副作用緩和を狙い、長期金利目標やETF(上場投資信託)買い入れの柔軟化などを検討しているとの報道が相次いだことで、修正措置が円金利や円相場の上昇を促すのではないかとの思惑が出ている。
なぜこのタイミングなのか? ですが、これについて一部では米国とのコンセンサスがあったのではないかという憶測があります。
20日。トランプ大統領は、中国や欧州に対して為替の問題を取り上げています。
この時、なぜかここで日本は含まれませんでした。
なぜか?
7月の日銀の金融政策決定会合で、円高に振れる政策を行うので、言う必要はなかったのではないか、という事です。
日銀としても、銀行にダメージを与える政策について配慮をしたいはずです。しかし、110円以下でそれを実行すると、円高に触れ、105円、100円、と進むリスクがあります。
そうなると、輸出企業に対しての影響も大きくなってきます。
しかし、113円近辺からであれば、100円まではかなりマージンがあります。
銀行にも、企業にも配慮できるうえ、
アメリカも過度なドル高が是正されて喜ぶわけです。
テクニカル的にはどうでしょう。
話題に上がっていた2015年から続くトレンドラインの突破は、「ダマシ」になりそうです。
110円半ばでは買いたくなってきますが、私もここは慎重にポジションを取る必要があるのではないかと考えを改めています。
経済指標一覧(日本時間)
7/30(月)
- 未定(日) 日銀金融政策決定会合(一日目)
7/31(火)
- 未定(日) 日銀金融政策決定会合 政策金利発表
- 未定(日) 日銀展望レポート
- 15:30(日) 黒田日銀総裁 定例記者会見
- 18:00(欧) 4-6月期 四半期域内総生産
- 21:30(加) 5月 月次国内総生産(GDP)
- 21:30(米) 6月 個人消費支出
8/1(水)
- 07:45(NZ) 6月 貿易収支
- 10:30(豪) 4-6月期 四半期消費者物価
- 21:30(米) 7月 ADP雇用統計
- 23:00(米) 7月 ISM製造業景況指数
- 27:00(米) FOMC 政策金利発表
8/2(木)
- 20:00(英) イングランド銀行(BOE)金利発表
- 20:00(英) 英中銀資産買取プログラム規模
- 20:00(英) 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
8/3(金)
- 08:50(日) 日銀金融政策決定会合 議事要旨
- 21:30(米) 7月雇用統計、失業率
- 23:00(米) 7月 ISM非製造業景況指数
ドル円予想レンジ
三井住友銀行
FOREX WEEKLY
予想レンジ:110.50 - 111.60
日銀の政策が注目材料として浮上
- 日銀の政策調整への思惑が浮上し、来週の金融政策決定会合への注目度が高まっている。
- 米欧の通商交渉が予想外にポジティブに終わり、米欧の通商摩擦への懸念は後退した。
- 米国の経済ファンダメンタルズが堅調な中、FOMC では利上げ継続の方針が確認されるだろう。
政策の調整が決定されるか否かは憶測の域を出ないが、円高を押し戻す材料があるため、今ならば実行しやすいかもしれない。為替相場への影響は、日銀が出口へ動き出したと捉えられれば円高となる。また、政策の修正によって長期金利が上昇すれば、やはり円高の要因となる。したがって円高を警戒する必要がある。
ロイター
来週の外為市場
予想レンジ:109.00 - 112.00
来週は円高リスクを警戒、日銀会合に関心集中
来週の外為市場では、円高進行の可能性があるとの声が多数上がっている。日銀の政策変更が長らく抑制されてきた日本の長期金利上昇につながりかねないためで、海外勢も強い関心を寄せている。市場の話題は30─31日の日銀政策決定会合に集中している。金融緩和長期化の副作用緩和を狙い、長期金利目標やETF(上場投資信託)買い入れの柔軟化などを検討しているとの報道が相次いだことで、修正措置が円金利や円相場の上昇を促すのではないかとの思惑が出ている。
私見
久しぶりに日銀が材料視
予想レンジ:110.30 - 112.00日銀の金融政策決定会合が材料視されています。
なぜこのタイミングなのか? ですが、これについて一部では米国とのコンセンサスがあったのではないかという憶測があります。
20日。トランプ大統領は、中国や欧州に対して為替の問題を取り上げています。
この時、なぜかここで日本は含まれませんでした。
なぜか?
7月の日銀の金融政策決定会合で、円高に振れる政策を行うので、言う必要はなかったのではないか、という事です。
日銀としても、銀行にダメージを与える政策について配慮をしたいはずです。しかし、110円以下でそれを実行すると、円高に触れ、105円、100円、と進むリスクがあります。
そうなると、輸出企業に対しての影響も大きくなってきます。
しかし、113円近辺からであれば、100円まではかなりマージンがあります。
銀行にも、企業にも配慮できるうえ、
アメリカも過度なドル高が是正されて喜ぶわけです。
テクニカル的にはどうでしょう。
話題に上がっていた2015年から続くトレンドラインの突破は、「ダマシ」になりそうです。
110円半ばでは買いたくなってきますが、私もここは慎重にポジションを取る必要があるのではないかと考えを改めています。