2017 年のフランス大統領選挙では、ポピュリズムの流れが一旦 下火となりました。 これにより欧州の政治が安定に向かうと思われていましたが、再びその火がくすぶってきている可能性があります。 イタリア総選挙は上院と下院の国会議員を選ぶ選挙です。 任期は 5 年。両院の権...
これにより欧州の政治が安定に向かうと思われていましたが、再びその火がくすぶってきている可能性があります。
イタリア総選挙は上院と下院の国会議員を選ぶ選挙です。
任期は 5 年。両院の権限は同等となっています。
2017 年 10 月に新選挙制度が成立しており、両院ともに従来の比例代表制から議員の 3 分の 2 を比例代表制に、残りを小選挙区で選出する並立制となっています。また、下院で得票トップの政党に自動的に過半数が与えられる制度が廃止されたため、単独過半数を撮ることが難しくなっています。
これにより、ポピュリズム政党である五つ星運動（Five Star Movement）がどこまで伸長するのかに注目が集まっています。直近の世論調査では、単独政党としてはトップを走っています。
イタリア総選挙の日本時間での日程
3 月 4 日（日） 15:00 ～ 3 月 5 日（月） 7:00
（現地時間）
3 月 4 日（日） 7:00 ～ 23:00
開票は 3 月 5 日（月） 2:00 程度までかかる予定（日本時間：3 月 5 日（月） 10 時頃）。
3 月 5 日のオセアニア・東京セッションでは窓も？
昨年のフランスほどは注目度は低いものの、選挙を受けて月曜日の東京セッションのオープンにかけて特にユーロのギャップ（窓）に注意が必要です。リスクを避けるためには、前週の 3 月 2 日（金）までにユーロのポジションを調整しておく必要があります。
