1月11日から1月15日までの、ドル円相場に影響しそうな経済指標のまとめと私的な考察です。
1月11日から1月15日までの、ドル円相場に影響しそうな経済指標のまとめと私的な考察です。
今晩発表の12月米雇用統計で強い数字が出ても「リスク回避ムードが一変するほどのインパクトは期待できない」(国内金融機関)という。
売られ過ぎの反動や中国懸念の後退などで世界の株式市場が反発すれば、ドルが119円台にしっかり乗せてくるイメージもあるという。ただ、1週間で回復できるリスク許容度には限界があるうえ、120円が近づけば戻り売りなども出やすく「120円台を一気に回復するのは難しい」(同)との指摘もあった。
た118円を一度割り込んでいることから、市場参加者のセンチメントは弱気に傾いて
いる。このため、来週発表される米国の主要経済指標が市場予想を下回った場合、リ
スク選好的なドル買いは縮小する展開となりそうだ。ただ、15日に発表される12月の
米鉱工業生産は前月との比較で改善が見込まれており、予想通りであればドルを下支
えする要因となるかもしれない。
ただし、ドル円は昨年も米寒波にともなう景気不透明感などを材料に、年明けの2週間で5円ほど下落して始まった。まだ下値余地を見極める段階にあるものの、原油安も背景に米国の個人消費は堅調で、今週はドルが円の次に対主要通貨で上昇した通貨となった。過度なリスクオフ姿勢が後退すれば、円高の巻き戻しも後押しに、速かった下げに対する一定の反発が見込めそうだ。
ドル円下値焦点
ドル円上値焦点
一時的な急落ではあると思いますが、状況が改善しないようであれば、少し早いですが日銀が再び動く可能性もゼロではないかもしれません。輸出企業をはじめ、現在の為替レートを放置してさらに円高へ進むことは、3月期決算では「減益」というキーワードが踊ることになり、7 月の選挙前にアベノミクスが終了となる可能性が出てくるからです。
年初ということもあり、政府からの具体的なアクションはほとんどありませんでしたが、来週はそういった思惑が交錯することが予想され、入りづらい相場になるかもしれません。
予想 : 116.20 - 119.30
経済指標
1/11(月)
- 24:00 (米) 12 月 労働市場情勢指数(LMCI)
1/12(火)
- 未定 (日) 12 月 景気ウォッチャー調査、現状判断 DI
- 08:50 (日) 11 月 国際収支・貿易収支
1/13(水)
- 21:00 (米) 前週分 MBA 住宅ローン申請指数
- 28:00 (米) 12 月 月次財政収支
- 28:00 (米) 米地区連銀経済報告
1/14(木)
- 08:50 (日) 11 月 機械受注
- 22:30 (米) 12 月 輸入物価指数
- 22:30 (米) 前週分 新規失業保険申請件数
1/15(金)
- 22:30 (米) 12 月 小売売上高 ★★
- 22:30 (米) 12 月 卸売物価指数(PPI)
- 22:30 (米) 1 月 ニューヨーク連銀製造業景気指数
- 23:15 (米) 12 月 鉱工業生産
- 23:15 (米) 12 月 設備稼働率
- 24:00 (米) 1 月 企業在庫
- 24:00 (米) 1 月 ミシガン大学消費者態度指数・速報値
予想レンジ
モーニングスター
116.10 - 120.20
来週の東京外国為替市場見通し (2016/01/08 18:43)今週のドル・円相場は、8日に発表される米12月雇用統計の結果がカギを握りそうだ。非農業部門雇用者数の市場予想は前月比20万人増。FRB(米連邦準備制度理事会)が年4回の利上げペースを想定しているのに対し、現在の市場は年2回程度と鈍化ペースを織り込んでいるとされているが、非農業部門雇用者数が市場予想を上回れば、3月FOMC(米連邦公開市場委員会)での追加利上げ観測が強まり、ドル・円を押し上げる可能性がある。ただ、前哨戦とされる米12月ADP雇用統計が強い結果だっただけに、市場予想を下回るようなら失望売りが広がりそうだ。足元は中国経済に対する懸念、中東情勢をめぐる混迷など投資家心理が悪化しているだけに、リスクオフの円買いが進みやすい点にも注意したい。
ロイター
116.50 - 119.50
来週の外為市場 (2016/01/08 16:14)来週の外為市場で、ドルは引き続き下方リスクが警戒される。人民元をめぐる混乱や原油安、中東不安などが再び持ち上がれば、円買い圧力が強まるおそれがある。逆に中国懸念が後退し、グローバル株式市場が堅調に推移すればドルは119円台に乗せる可能性もある。
今晩発表の12月米雇用統計で強い数字が出ても「リスク回避ムードが一変するほどのインパクトは期待できない」(国内金融機関)という。
売られ過ぎの反動や中国懸念の後退などで世界の株式市場が反発すれば、ドルが119円台にしっかり乗せてくるイメージもあるという。ただ、1週間で回復できるリスク許容度には限界があるうえ、120円が近づけば戻り売りなども出やすく「120円台を一気に回復するのは難しい」(同)との指摘もあった。
フィスコ
115.50 - 119.00
為替週間見通し(2016/01/08 15:31)来週のドル・円は弱含みか。中国市場の混乱を受け、下値支持線として機能してい
た118円を一度割り込んでいることから、市場参加者のセンチメントは弱気に傾いて
いる。このため、来週発表される米国の主要経済指標が市場予想を下回った場合、リ
スク選好的なドル買いは縮小する展開となりそうだ。ただ、15日に発表される12月の
米鉱工業生産は前月との比較で改善が見込まれており、予想通りであればドルを下支
えする要因となるかもしれない。
TRADER'S WEB トレーダーズ・ウェブ
115.50 - 120.00
週間為替展望 (2016/01/08 21:24)ドル円は下値を見極める展開に。連日の円全面高で波乱の年明けとなった。中国の景気不安は今に始まった話題ではないが、中国株の売買停止措置が導入初日と7日の2日間にわたって発動されたことや、当局の株式市場への介入と大幅な元安誘導が市場の不安を増幅させた。中東懸念が再び台頭したことに加え、北朝鮮の核実験報道も市場のセンチメントを悪化させている。
ただし、ドル円は昨年も米寒波にともなう景気不透明感などを材料に、年明けの2週間で5円ほど下落して始まった。まだ下値余地を見極める段階にあるものの、原油安も背景に米国の個人消費は堅調で、今週はドルが円の次に対主要通貨で上昇した通貨となった。過度なリスクオフ姿勢が後退すれば、円高の巻き戻しも後押しに、速かった下げに対する一定の反発が見込めそうだ。
岡三オンライン証券
武部力也の週間為替相場見通し(2016/01/09 10:00)
116.50 - 119.71
日々、東京午前10時15分頃に中国人民銀行(PBOC)は、人民元の対ドル基準値を設定するが、世界的な株安に繋がった昨年8月下旬以来、中国当局は景気回復での人民元安を志向し、通貨管理を強めているのが現状である。今後もPBOCは元安を許容し、昨秋以来の追加緩和を実行する可能性もあることから、ドル円は人民元を当面睨み続けることとなりそうだ。ドル円下値焦点
- 117.32(01/07)
- → 117.00
- → 116.05(2015/08/24)
ドル円上値焦点
- 119.18(01/06)
- → 119.27
- → 119.71(01/05)
私見
ドル円は、年初から激しく動きました。中国を引き金とし、中東問題も再来。世界同時株となり、市場は一気にリスクオフの展開となっています。テクニカル的にも完全に弱気相場となっており、来週以降も中国市場を睨みながら推移すると思われます。一時的な急落ではあると思いますが、状況が改善しないようであれば、少し早いですが日銀が再び動く可能性もゼロではないかもしれません。輸出企業をはじめ、現在の為替レートを放置してさらに円高へ進むことは、3月期決算では「減益」というキーワードが踊ることになり、7 月の選挙前にアベノミクスが終了となる可能性が出てくるからです。
年初ということもあり、政府からの具体的なアクションはほとんどありませんでしたが、来週はそういった思惑が交錯することが予想され、入りづらい相場になるかもしれません。
予想 : 116.20 - 119.30