中国が出している経済指標はあてにならないと言われています。意図的にそうしていることもあるかもしれませんが、そもそも集計の信頼性がないという側面もあるかもしれません。 2015 年 7 月の中国 4 - 6 月期 GDP 発表の場で、ファイナンシャル・タイムズの記者があるこ...
中国が出している経済指標はあてにならないと言われています。意図的にそうしていることもあるかもしれませんが、そもそも集計の信頼性がないという側面もあるかもしれません。
2015 年 7 月の中国 4 - 6 月期 GDP 発表の場で、ファイナンシャル・タイムズの記者があることを指摘したそうです。固定資産投資などのいくつかのデータで実質値が名目値を上回っていたからです。これに対して中国側は、計算の違いと主張したそうです。
2015 年 7 月の中国 4 - 6 月期 GDP 発表の場で、ファイナンシャル・タイムズの記者があることを指摘したそうです。固定資産投資などのいくつかのデータで実質値が名目値を上回っていたからです。これに対して中国側は、計算の違いと主張したそうです。
李克強指数
李克強指数とは、以下の三つを合成した指標です。
- 銀行の新規融資
- 鉄道貨物の輸送量
- 電力消費
2007 年、李克強首相がGDP よりも重視するデータとして伝えられたものだそうです。
China Momentum Indicator (CMI) ・チャイナ モメンタム インディケーター と言われています。
中国はすでにゼロ成長
グラフ付きのデータがロイターに出ています。提供は Fathom Consulting という英国の金融コンサルティング会社です。
NEWS IN CHARTS: CHINA – A TALE OF TWO ECONOMIES
2015 年 Q2 の時点で、李克強指数では 3.2 となっています。GDP 発表が 7.0 なので、すでに半分以下です。
中国では、10 月 19 日に 7 - 9 月期 GDP を発表予定です。4 - 6 月期は株バブルで GDP が伸びていましたが、これがなくなった数値がどのくらいになるのかに特に注目ですね。
最新李克強指数は上記リンクにあるページ内のリンクから見られます。
サービス業への期待
中国でも財政出動がなければ一段と減速すると言われていますが、GDP の約半分にまで成長したサービス業が底抜けを防いでいるようです。これは農村部から都市部への移動により、高い収入を得た農民がサービス業を牽引しているという図式になっているようで、その効果は今後もしばらくは続くとみられます。
その後は中国も高齢化のマイナス効果が出てきます。日本と同じ轍を踏むことだけは絶対に避けたいでしょうから、ここからが正念場になってくるでしょうね。