8 月の雇用統計は、強弱様々。チャートからも市場参加者の迷いが見て取れました。
8 月の雇用統計は、強弱様々。チャートからも市場参加者の迷いが見て取れました。
雇用者数が 20 万人を割れていますが、今後修正される可能性もあるし、そもそも失業率が低下していることから雇用数自体が減っている可能性もあるかなと思います(楽観的すかもしれませんが)。
しかし、それでも総体的に見ると 9 月利上げについての決定打としてはやや弱いというのが大勢のようです。
現在も終りが見えない、中国の人民元切り下げをきっかけとした世界同時株安。実体経済ではアメリカと中国の結びつきは強く(アメリカだけではありませんが…)、片や中国ではより規制緩和を行って景気の下支えをすることが求められています。
様々な事情はあるでしょうが、アメリカと中国がお互いにこの問題に対して解決策を探っていく動きを見せない限り、市場参加者は不安感が支配する相場の中で積極的な動きがしづらいように見えますね。
予想を下回る雇用者数と予想を上回る失業率の低下
まず、もともと 8 月の速報値は実際よりも少なく報告される傾向があるらしいです。賃金の伸びもやや上向いたため、それでなくても、雇用はかなり良好な状態なのではないでしょうか。雇用者数が 20 万人を割れていますが、今後修正される可能性もあるし、そもそも失業率が低下していることから雇用数自体が減っている可能性もあるかなと思います(楽観的すかもしれませんが)。
しかし、それでも総体的に見ると 9 月利上げについての決定打としてはやや弱いというのが大勢のようです。
アメリカだけの事情では利上げできない
最近の FOMC メンバーの発言等を見ても、アメリカだけの事情では利上げできない(正当化できない)状況に置かれていることが垣間見れます。現在も終りが見えない、中国の人民元切り下げをきっかけとした世界同時株安。実体経済ではアメリカと中国の結びつきは強く(アメリカだけではありませんが…)、片や中国ではより規制緩和を行って景気の下支えをすることが求められています。
様々な事情はあるでしょうが、アメリカと中国がお互いにこの問題に対して解決策を探っていく動きを見せない限り、市場参加者は不安感が支配する相場の中で積極的な動きがしづらいように見えますね。