脱中国の流れで注目を集めるインド。日本からは投資信託か ETF を通じて投資することができます。まだまだ成長の初期段階とも言えるインドに先回りして投資するためにどの銘柄がよいのか調べました。 メジャーな EPI は無配に転落 インド ETF といえば「ウィズダムツリー イ...
脱中国の流れで注目を集めるインド。日本からは投資信託か ETF を通じて投資することができます。まだまだ成長の初期段階とも言えるインドに先回りして投資するためにどの銘柄がよいのか調べました。
メジャーな EPI は無配に転落
インド ETF といえば「ウィズダムツリー インド株収益ファンド(EPI)」がもっとも有名です。インドの株式市場において利益の高い企業に投資することを目的としており、大型株中心にインド経済が成長していくほど恩恵を受けることができるでしょう。
配当も高く人気の ETF でしたが、2022 年 9 月に突然の大幅減配により 2023 年現在では無配となりました。
新興国投資はインカムゲインよりどちらかというとキャピタルゲインを期待して購入するものですが、突然の無配はインパクトが大きく、価格は下落中です。今まで通りの配当に戻るのかどうか見極めが難しい局面となっています。
なお、配当は年 4 回です。
ティッカー | EPI |
銘柄名 | ウィズダムツリー インド株収益ファンド |
資産総額 | 737.75(百万USD) |
経費率 | 0.84% |
取り扱い | マネックス証券、SBI證券、楽天証券 |
小型株中心の GLIN は配当を堅持
「ヴァンエック インド成長型 ETF(GLIN)」は、小型株中心に分散投資する銘柄です。
EPI と値動きは近いですが、こちらの方がやや下落局面で下げ幅が大きい印象です。2023 年現在、2018 年の高値から半分以下の価格まで下落しています(EPI は同期よりも高くなっている)。
こちらも配当を出していますが、減配はせず配当を出しています。
注意点としては、配当は 12 月の年 1 回です。
ティッカー | GLIN |
銘柄名 | ヴァンエック・ベクトル・インド小型株ETF (証券会社により表記のブレあり) |
資産総額 | 49.865(百万USD) |
経費率 | 0.82% |
取り扱い | マネックス証券、SBI證券、楽天証券 |
流行りそうなレバレッジ型インド ETF
「ディレクション・デイリー・インディア ブル 2 倍 シェアーズ(INDL)」は、インダス・インド指数のパフォーマンスに 2 倍のレバレッジをかけた ETF です。2021 年に爆発的に流行した「レバナス」のインド版とも言えるかもしれません。
個人的にはまったくオススメしませんが、インド経済が波に乗ってきた時には「レバナス」同様一大ブームが訪れるかもしれません。
12 月に年一回の配当を出しています。
ティッカー | INDL |
銘柄名 | Direxion デイリー MSCI インド株 ブル2倍 ETF |
資産総額 | 51.204(百万USD) |
経費率 | 1.17% |
取り扱い | マネックス証券、SBI證券、楽天証券 |
香港に上場している大型株中心の ETF
「i シェアーズ S&P BSE センセックス・インディア・インデックス ETF(02836)」は、インドの株式に分散投資を行う ETF。インドの株価指数である S&P BSE SENSEX(大型株 30 銘柄)と連動します。この ETF は香港市場に上場しています(なのでティッカーが数字です)。他の ETF と比べると、経費率の低さが魅力です。
12 月に年一回の配当を出しています。
ティッカー | 02836 |
銘柄名 | iシェアーズS&P BSEセンセックス・インディア・インデックスETF |
資産総額 | 84.571(百万USD) |
経費率 | 0.64% |
取り扱い | SBI證券、楽天証券 |
インド投資は始まったばかり
まだかまだかと 10 年前から言われてきたインド投資。注目度は高いものの、いままでは中国投資に取って代わられてやや地味な印象でした。
今は少しずつ国際情勢も変わりつつあり、社会主義国家の中国に変わって、民主主義の独立国家の中ではもっとも期待される国となっています。
2030 年に向けての投資戦略の中では外すことができない国のひとつがインドだと言えるでしょう。