FX において、「テクニカル分析が意味ない」という意見があります。 この意見を発している人は、おそらく「テクニカル分析」自体をよく理解していないのでしょう。テクニカルが出すシグナルだけで売買を行い、「なんだ、使えねーじゃん」と結論づけているのでしょう。 私は、特に FX にお...
FX において、「テクニカル分析が意味ない」という意見があります。
この意見を発している人は、おそらく「テクニカル分析」自体をよく理解していないのでしょう。テクニカルが出すシグナルだけで売買を行い、「なんだ、使えねーじゃん」と結論づけているのでしょう。
私は、特に FX においては、テクニカル分析は非常に有益な武器となりうるものだと思います。
テクニカル分析とは
テクニカル分析を間違って解釈している人というのは、以下の人のような人です。
何かのシグナルが出て、その通りに売買すれば勝てる = 優秀なテクニカル
勝っている人の解釈は、こんな感じです。
テクニカル分析 = 過去の値動きから、今の状況がどうなっているか知る
ほとんどのテクニカルは、過去の値動き(終値)から導き出された数値にすぎません。(計算式を確認するとわかります)
その数値を見て、今、どういう状況になっているのか判断するのが、テクニカル分析です。乗り物の「計器」と言えます。
テクニカルのオススメ
テクニカル分析をする際に大事な点がもうひとつあります。
それは、テクニカル(インディケーター)の設定を、変にいじらないことです。
基本的にはより多くの人(世界中のマーケット参加者)が見ているチャート、テクニカルで状況を分析しないと、自分だけ別の世界で戦っていることになるので、テクニカルの意味がありません。設定を変更して「高い勝率を誇るシグナル」などとドヤってる人もいますが、そういうのは自己満足だといえます。
ただ、初期設定値は FX 会社によっても違っているため、「お約束」的な数値は覚えておくべきです。
オススメのテクニカル
個人的には、移動平均線と MACD だけで十分だと思います。
(私は使いませんが、ボリンジャーバンドも人気です)
移動平均線は短期、中期、長期の 3 本でトレンドを判断します。
パラメータは、それぞれ 5日、20日、50日。
200 日も重要です。200 日移動平均線よりローソク足が上ならロング、下ならショート。まずこれだけで十分です。200 日移動平均線近辺では売買が交錯するため、明確に突き抜けるまで、様子見が賢明です。
MACD はデフォルト設定が一番良いです。
これで十分です。
特にトレンドが出やすい通貨には有効です。
レンジになると弱いです。
ちなみに、移動平均線に関しては、小次郎講師の解説が最もわかりやすいです。
テクニカル = 計器
最後にもう一度。
移動平均線でテクニカル分析をした場合、ゴールデンクロス(GC)やデッドクロス(DC)でエントリーという話になります。
ただ、GC や DC したから仕掛ける、を繰り返すと……負けますw
シグナルが出たからといって即エントリーしていたら、資金がいくらあっても足りません。状況(様々な時間のローソク足、取引時間、トレンドの有無など)をよく確認したうえで、最終的にエントリーするかどうかを決断します。
もう一度 言います。
テクニカル分析とは、計器です。
例えば、あなたが自動車を運転しているとしましょう。
高速道路なら、100 キロで走っていても安全でしょう。
でも、歩行者がたくさんいる市街地を 100 キロで走っていたら?
……大惨事になるかもしれません。上級国民でない限り、あなたの人生も終わるかもしれません。
計器が示すスピードは、同じ 100 キロです。
でも、私たちは周りの状況を見て、きちんと自動車を運転しているのです。
現実世界でやっているのと同じ事を、FX でもやればいいのです。
そして、その「手法」に優位性があるのであれば、
資金はどんどん増えていくわけですから。
テクニカル分析は、有効です。