チャート: Trading View 中期的にはドル円 = 100 円水準か コラム:来年のドル/円、静かに100円割れか=佐々木融氏 | ロイター 記事によると、J.P. モルガンは、2021 年のドル円は 98 円までの下落を見ている模様。 米国のインフレ率が上昇し、...
中期的にはドル円 = 100 円水準か
コラム:来年のドル/円、静かに100円割れか=佐々木融氏 | ロイター
記事によると、J.P. モルガンは、2021 年のドル円は 98 円までの下落を見ている模様。
米国のインフレ率が上昇し、 FRB が利上げを検討し始める段階まではゼロ金利政策を維持するため、その間は円高圧力(ドル安)がかかり続けると思われます。
月足チャートを見ると、ドル円は長らく守っていた 105 円の下値を割り、じわじわと下値を切り下げています。
足下では、移動平均線からやや乖離しすぎていることから、一時的なあや戻しはあるかもしれません。ただ、このまま下落を続けた場合、テクニカル的にはまず 100 円程の水準を目指すのは避けられない状況です。
98 円というのは、一時的なオーバーシュートのことを言っているのだと思われます。
想定為替レートは、なんと 105 円!
「想定為替レート」調査(2021年3月期決算) - 東京商工リサーチ
興味深いのは、本邦勢の「2021 年 3月期決算」の想定為替レートを 105 円に設定していること。
例えば、2021 年の第 1 四半期のドル円レートが 100 円であっても、想定と 5 円も乖離していることとなり、本邦 3 月期決算は悲惨なことになりそうです。(実際はその手前の段階で下方修正するでしょうけど)
そして、この円高が急激ではなく、静かに進行した場合、政治サイドから口を出すことができません。日銀は何もできず、「注視している」しか言えません。
打つ手なしのままなのか、それでも日銀が何らかの対策を打ち出すのか。水面下ではすでにいくつかのシナリオをつくっているのではないでしょうか。
105 円という扉を開けてしまったドル円。
2021 年は新たなる展開となってきそうです。