2019年3月第5週(3月25日~29日)の、ドル円相場の予想と主要な経済指標のまとめから、マーケットの見通しを考察します。
2019年3月第5週(3月25日~29日)の、ドル円相場の予想と主要な経済指標のまとめから、マーケットの見通しを考察します。
これを受け、市場では利下げ予想が高まり、米長期金利も大幅に低下。為替市場ではドルが全面安となり、ドル円も 110.30 と 2 月中旬以来の安値を記録した。
FOMCによって、今年の利上げの可能性が否定されたことを受け、米長期金利には今後とも低下圧力が加わるか、そうでない場合も、上昇は見込みにくく、ドルの上値は重さを増していきそうだ。
尚、リスク要因は、英国のEU離脱に関する動きか。
EU側が求める離脱協定案の採決が見送られたり、否決された場合も、離脱期限は 4/12 に延期される見通しだ。
それでも時間切れに伴う不測の事態へのリスクが意識されやすい。その場合、「有事のドル買い」、「リスク回避の円買い」に挟まれ、ドル円の動きは限定されようが、クロス円での円高に注意を要そう。
ただ、英国は3月29日の欧州連合(EU)からの離脱期日を前に再び迷走し、強硬離脱(合意なき離脱)に向かう可能性が再浮上している。これまで期待先行で買われてきた分、売られやすく、ドルに資金が逃避する可能性が指摘されている。ユーロ圏経済の景気減速も意識されており、欧州通貨との比較でドルが選好されてもおかしくない状態が続くとみられる。
「これでもかというほどのハト派転換だった。(来週は)FOMCを受けたドル安の余韻が続くかを見極める週となりそうだ」とトウキョウフォレックス上田ハーローの営業推進室長、阪井勇蔵氏は言う。
今後は、米中通商協議や英国の欧州連合(EU)離脱を巡る手続きに何らかの進展があるかに加え、米国株の動向が鍵を握ると同氏はみており、株価が値崩れすれば「下方向のリスクが意識されやすい」(同)という。
3月25日の週は四半期末、月末となるため、期末特有のフローも出やすいとみられ、かく乱要因になり得る。
これにより、来週以降は下方向へ考え方を変える必要が出てきました。
今後、上昇しても戻り売りの場になる可能性が高く、108円からロングを持っていた人たちも手じまうポイントを探る展開になるのではないでしょうか。
経済指標一覧(日本時間)
3/25(月)
- 特に重要な経済指標の発表なし
3/26(火)
- 06:45(NZ) 2月 貿易収支
- 23:00(米) 3月 消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)
3/27(水)
- 10:00(NZ) ニュージーランド準備銀行 政策金利
- 17:00(欧) ドラギ欧州中央銀行総裁 発言
3/28(木)
- 不明(南ア) 南アフリカ準備銀行 政策金利
- 21:30(米) 10-12月期 四半期実質国内総生産
3/29(金)
- 18:30(英) 10-12月期 四半期国内総生産
- 21:30(加) 1月 月次国内総生産
- 21:30(米) 1月 個人消費支出
- 23:00(米) 2月 新築住宅販売件数
ドル円予想レンジ
三菱UFJ銀行
FX WEEKLY
予想レンジ:109.50 - 112.00
ドル金利低下(ドル安)vs リスクオン(円安)
FOMCでは、総じて景気の先行きに対する慎重な見方が示された。今後の政策金利の見通しも、昨年 12 月に比べて大幅な下方修正が加えられるなど、市場予想に対してハト派姿勢を強く打ち出す内容であった。これを受け、市場では利下げ予想が高まり、米長期金利も大幅に低下。為替市場ではドルが全面安となり、ドル円も 110.30 と 2 月中旬以来の安値を記録した。
FOMCによって、今年の利上げの可能性が否定されたことを受け、米長期金利には今後とも低下圧力が加わるか、そうでない場合も、上昇は見込みにくく、ドルの上値は重さを増していきそうだ。
尚、リスク要因は、英国のEU離脱に関する動きか。
EU側が求める離脱協定案の採決が見送られたり、否決された場合も、離脱期限は 4/12 に延期される見通しだ。
それでも時間切れに伴う不測の事態へのリスクが意識されやすい。その場合、「有事のドル買い」、「リスク回避の円買い」に挟まれ、ドル円の動きは限定されようが、クロス円での円高に注意を要そう。
FISCO
為替週間見通し
予想レンジ:109.00 - 111.50
ドルは下げ渋りか、安全資産としての需要増の思惑も
米連邦公開市場委員会(FOMC)は2019年の金利見通しを引き下げたことや、市場の一部で年内利下げ観測が浮上していることから、ドル売り・円買いの興味がただちに弱まる可能性は低いとみられる。バランスシート縮小のペースを緩めるなどハト派寄りの姿勢を示したことも意識されそうだ。ただ、英国は3月29日の欧州連合(EU)からの離脱期日を前に再び迷走し、強硬離脱(合意なき離脱)に向かう可能性が再浮上している。これまで期待先行で買われてきた分、売られやすく、ドルに資金が逃避する可能性が指摘されている。ユーロ圏経済の景気減速も意識されており、欧州通貨との比較でドルが選好されてもおかしくない状態が続くとみられる。
ロイター
来週の外為市場
予想レンジ:109.50 - 111.-50
来週の外為はFOMCショックから立ち直れるか、株価が鍵
3月19―20日に開催されたFOMCでは、年内追加利上げを見込まないメンバーが11人もおり、米連邦準備理事会(FRB)のバランスシート(B/S)縮小も早々と9月末に終える予定が示された。「これでもかというほどのハト派転換だった。(来週は)FOMCを受けたドル安の余韻が続くかを見極める週となりそうだ」とトウキョウフォレックス上田ハーローの営業推進室長、阪井勇蔵氏は言う。
今後は、米中通商協議や英国の欧州連合(EU)離脱を巡る手続きに何らかの進展があるかに加え、米国株の動向が鍵を握ると同氏はみており、株価が値崩れすれば「下方向のリスクが意識されやすい」(同)という。
3月25日の週は四半期末、月末となるため、期末特有のフローも出やすいとみられ、かく乱要因になり得る。
私見
上昇トレンド終了
予想レンジ:109.00 - 111.50軟調な展開が続いていたドル円でしたが、金曜日に下抜け。200日移動平均線を越える事ができず失速しました。
これにより、来週以降は下方向へ考え方を変える必要が出てきました。
今後、上昇しても戻り売りの場になる可能性が高く、108円からロングを持っていた人たちも手じまうポイントを探る展開になるのではないでしょうか。