2017年7月第6週・8月第1週(7月31日~8月4日)の、ドル円相場の予想と主要な経済指標のまとめから、マーケットの見通しを考察します。
2017年7月第6週・8月第1週(7月31日~8月4日)の、ドル円相場の予想と主要な経済指標のまとめから、マーケットの見通しを考察します。
一方、日米の政治動向にも懸念材料が残る。オバマケア代替法案は議会で否決され、トランプ米政権の政策実行力に懐疑的な見方が強まっている他、日本では不透明な加計学園問題が嫌気され安倍政権の支持率が急降下している。政治動向が為替相場に及ぼす影響についても引き続き注意を払いたい。
ドル・円の下値メドは、ロシア疑惑の蒸し返しが嫌気された24日安値1ドル=110円62銭を下抜けた110円ちょうど。上値メドは27日の25日移動平均線近辺の112円50銭とする。
ドル/円は、投機筋の円ショートの積み上がりが意識されるほか、米長期金利は足踏みが続いており「目先はドルを積極的に買う機運に乏しい」(別の国内金融機関)とされる。一方、重要な米経済指標の発表が続くため、米連邦準備理事会(FRB)による金融政策正常化路線への思惑がくすぶって売りにくさもつきまといそうだ。
底固めには、バランスシート縮小や早期利上げへの思惑が、8月4日の雇用統計に向けて持続するかが焦点になる。
ただ、今週は、1日に PCEデフレーターや ISM製造業景況指数、2日にADP雇用統計、3日に ISM非製造業景況指数、4日に米雇用統計といった複数の重要指標の発表を控えている。そして、米経済の結果を受けて、バランスシート縮小や追加利上げへの思惑が交錯する可能性もあり、結果には注目したい。
短期筋には格好のポジション整理となりましたが、おもったよりも下がらず、若干の反発をして越週となりました。
チャート上ではかなりの弱気ではありますが、FOMC でそんなに売られる必要あったか?や、ユーロドル 1.17 も達成し、異常なまでのユーロの持ち高となっていることから、そろそろ調整のための巻き返しもありそうな雰囲気が漂ってきました。
とはいえ、逆張りで攻めるにはリスクを最小にしてからにしていきたいものです。
雇用統計をはじめ、米国の重要指標の発表が控える週。どうなるのかに注目が集まります。
予想 : 110.00 - 113.00
経済指標一覧(日本時間)
07/31(月)7-1月期決算企業権利確定日
- 18:00(欧) 7月 消費者物価指数(HICP)☆☆
- 22:45(米) 7月 シカゴ購買部協会景気指数
08/01(火)
- 13:30(豪) 豪準備銀行 政策金利発表
- 18:00(欧) 4-6月期 四半期域内総生産(GDP)☆☆
- 21:30(米) 6月 個人消費支出(PCE コア・デフレーター)
- 23:00(米) 7月 ISM 製造業景況指数
08/02(水)
- 未定(英) 英中銀金融政策委員会(MPC)一日目
- 21:15(米) 7月 ADP 雇用統計
08/03(木)
- 20:00(英) イングランド銀行(BOE)議事要旨 ☆☆☆
- 20:00(英) 英中銀資産買取プログラム規模 ☆☆
- 20:00(英) 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨 ☆☆
- 23:00(米) 7月 ISM 非製造業景況指数 ☆☆
08/04(金)
- 21:30(加) 7月 失業率,新規雇用者数
- 21:30(米) 7月 非農業部門雇用者数変化,失業率 ☆☆☆
今週のドル円予想レンジ予想
モーニングスター
来週の東京外国為替市場見通し:110.00 - 112.50
米7月雇用統計など主要経済指標相次ぐ、日米政治リスクにも留意
週明けの米経済指標は、6月PCEコア・デフレーター(個人消費支出)、7月ISM(米サプライマネジメント協会)製造業景況指数、7月ADP(オートマチック・データ・プロセッシング)雇用統計、7月ISM非製造業景況指数、7月雇用統計などと注目度の高いものが相次ぐ。ただ、7月FOMCを通過し、目先的な利上げ観測は遠のいているだけに、ドルの上値は重そうだ。このほか、複数の米地区連銀総裁の講演にも注目したい。一方、日米の政治動向にも懸念材料が残る。オバマケア代替法案は議会で否決され、トランプ米政権の政策実行力に懐疑的な見方が強まっている他、日本では不透明な加計学園問題が嫌気され安倍政権の支持率が急降下している。政治動向が為替相場に及ぼす影響についても引き続き注意を払いたい。
ドル・円の下値メドは、ロシア疑惑の蒸し返しが嫌気された24日安値1ドル=110円62銭を下抜けた110円ちょうど。上値メドは27日の25日移動平均線近辺の112円50銭とする。
ロイター
来週の外為市場:109.50 - 112.50
来週のドル/円は底固めか、米経済・政治の動向にらみ
来週の外為市場でドル/円は、底固めが進むかが焦点になりそうだ。重要指標の発表が複数控えており、米経済の動向を見極めながらの上下が見込まれる。ドル/円は、投機筋の円ショートの積み上がりが意識されるほか、米長期金利は足踏みが続いており「目先はドルを積極的に買う機運に乏しい」(別の国内金融機関)とされる。一方、重要な米経済指標の発表が続くため、米連邦準備理事会(FRB)による金融政策正常化路線への思惑がくすぶって売りにくさもつきまといそうだ。
底固めには、バランスシート縮小や早期利上げへの思惑が、8月4日の雇用統計に向けて持続するかが焦点になる。
SBIリクイディティ・マーケット
週間マーケット展望:110.00 - 112.15今週は、底固い動きが予想される。FOMCはハト派的と受け止められたが、やや過敏に反応したとの見方もある。110円台では値頃感の買い意欲が強いことから、一旦値を戻す動きも考えられる。
ただ、今週は、1日に PCEデフレーターや ISM製造業景況指数、2日にADP雇用統計、3日に ISM非製造業景況指数、4日に米雇用統計といった複数の重要指標の発表を控えている。そして、米経済の結果を受けて、バランスシート縮小や追加利上げへの思惑が交錯する可能性もあり、結果には注目したい。
私見
方向感がなく、早くも夏枯れの様相を呈しているドル円。FOMC に過剰反応とも言える下落を見せた後は 110 円の攻防戦が続いていました。ただ、金曜の深夜、月末のロンドンフィキシングと重なるように北朝鮮がお約束のミサイル発射。短期筋には格好のポジション整理となりましたが、おもったよりも下がらず、若干の反発をして越週となりました。
チャート上ではかなりの弱気ではありますが、FOMC でそんなに売られる必要あったか?や、ユーロドル 1.17 も達成し、異常なまでのユーロの持ち高となっていることから、そろそろ調整のための巻き返しもありそうな雰囲気が漂ってきました。
とはいえ、逆張りで攻めるにはリスクを最小にしてからにしていきたいものです。
雇用統計をはじめ、米国の重要指標の発表が控える週。どうなるのかに注目が集まります。
予想 : 110.00 - 113.00