8月8日から12日までの、ドル円相場に影響しそうな経済指標のまとめと私的な考察です。
8月8日から12日までの、ドル円相場に影響しそうな経済指標のまとめと私的な考察です。
経済指標
08/08(月)
- 未定(中) 7 月 貿易収支(米ドル・人民元)
- 08:50 (日) 6 月 国際収支・貿易収支
- 14:00 (日) 7 月 景気ウォッチャー調査
- 23:00 (米) 7 月 米労働市場情景指数(LMCI)
08/09(火)
- 10:30 (中) 7 月 消費者物価指数(CPI)
- 21:30 (米) 4-6 月期 四半期非農業部門労働生産性・速報値
08/10(水)
- 08:50 (日) 6 月 機械受注
- 20:00 (米) MBA 住宅ローン申請件数(前週分)
- 27:00 (米) 7 月 月次財政収支
08/11(木)
- 未定(日) 日銀金融政策決定会合 一日目
- 21:30(米) 前週分 新規失業保険申請件数
08/12(金)
- 11:00 (中) 7 月 鉱工業生産
- 21:30 (米) 7 月 小売売上高
- 21:30 (米) 7 月 卸売物価指数(PPI)
- 23:00 (米) 8 月 ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値
予想レンジ
モーニングスター
世界的な金融緩和傾向の中、米7月雇用統計がカギ
100.00 - 103.50
来週の東京外国為替市場見通し (2016/08/05 18:02)目先は5日発表の米7月雇用統計が焦点。市場では非農業部門雇用者数の緩やかな伸びと、失業率の改善が予想されている。
米7月雇用統計が一定の改善を示せば、年内残すところ3回となった次回9月FOMC(米連邦公開市場委員会)での追加利上げが改めて取り沙汰されそう。英中銀の金融緩和決定がECB(欧州中央銀行)への緩和圧力として意識され、日銀も緩和スタンスを維持するなか、ドルが独歩高となる可能性もある。
チャート上でドル・円は、7月8日に1ドル=99円99銭で下げ止まっており、心理的フシとなる100円ちょうどが下値メドになると想定。一方、8月4日時点での25日移動平均線1ドル=103円71銭近辺が上限とみる。
ロイター
円は上値重い、イベント通過で材料出尽くし
99.00 - 103.00
来週の外為市場 (2016/08/05 17:44)来週の外為市場でドル/円は、米雇用統計を通過することで目先の材料出尽くし感から上値は重くなると見られている。
夏休みとなる市場参加者が増える中で流動性が低下し、材料がなくても方向感なく上下しやすいとも意識されている。
リオ五輪が始まることもあり、週を通じて商いは薄くなると見られている。日本では11日が山の日の休日で「それまでの地合いが弱ければ、国内勢不在の間に投機筋による下攻めを警戒する必要があるかもしれない」
米早期利上げの期待が盛り上がりを欠き、日本の金融緩和による円安効果への思惑が弱まる中で、ドル/円を下支えとなるのはリスク選好ムードによるドル買い/円売りの動きと見られる。
重要指標の発表が相次ぎ予定される中国経済の動向も、市場心理への影響の観点から注目される。
フィスコ
ドル・円はやや底堅い展開か、日本銀行による追加緩和期待は持続
100.00 - 104.00
為替週間見通し(2016/08/05 14:59)米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利上げ期待は低下しているが、日本銀行による早期追加緩和への期待は後退していない。日銀黒田総裁は7月29日の金融政策決定会合後の記者会見で言及した金融緩和政策の「検証」について、市場では緩和縮小観測が一時広がったが、黒田総裁を含めて金融当局者は金融緩和策の縮小を明確に否定している。
また、原油高や株高はドルを押し上げる要因となりうる。米原油先物ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は節目の40ドルを割り込むなど原油価格の地合いの弱さが目立っているが、世界経済の成長鈍化は織り込み済みであり、40ドル近辺では押し目買いが入りやすい。
米国を除く主要国の中央銀行は金融緩和の姿勢を強めていることも無視できない。ニュージーランド準備銀(中央銀行)は11日に0.25ポイントの利下げに踏み切る見通し。オーストラリア(2日)、英国(4日)と中央銀行は金融緩和の方向性を強めている。
米利上げ観測は後退しているものの、利上げに向かっていることに変わりはなく、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策の優位性が意識された場合、投資家の資金がドルに流れる可能性があることを留意しておきたい。
岡三オンライン証券
日銀「総括」に円が躊躇する夏の蜃気楼局面
99.10 - 104.00
武部力也の週間為替相場見通し(2016/08/05)8/8週は、お盆休暇を控えた法人需給、8/15の米債償還・利払いを控えた思惑も浮上しそうだ。畏くも天皇陛下が「お気持ち」を表明するとの報道ほか、リオ五輪のTV観戦等による市場参加者減を予想する。
ドル円上値焦点は日足一目均衡表雲の帯(102.662-105.048)を念頭に8/2高値102.85超、7/29戻り高値104.00。下値焦点は8/2-3安値圏100.67-73、7/11安値100.55。100.00圏は相応のストップロスの設定が推測され、割れれば2013/11/12-14安値圏99.08-12を意識。。
三菱東京UFJ銀行
99.00 - 103.00
FX Weekly(2016/08/05)来週のドル円相場は、本日(8/5)発表される米雇用統計(7 月分)次第との見方が多い。
つまり、予想を上回ればドル高円安、下回ればドル安円高というものだ。
しかし、当方は、雇用統計が予想を下回った場合、ドル円が下落するのは勿論、予想を上回った場合も、ドル円の上値は重く、その後、じり安に転じると予想する。
かねて指摘の通り、こうした見方のキーワードは、「世界の低成長」だ。こうした状況が続く限り、仮に米国の利上げ観測が台頭し、初期反応こそドル高となっても、次第にその反動が強まり、ことドル円に関して言えば、かえって下落する可能性が高まろう。
雇用統計に限ったことではないが、「米国の経済指標が良ければドル高円安」といった単純明快な相場とは、遠い状況が続くおそれが強い。
予想比良好な雇用統計を以ってしてもドル円の上値が重い場合、その値動きが一段と市場参加者の下値不安を高めよう。ドル円は、引き続き下落リスクが燻り続けると見込まれる。
私見
米雇用統計の結果は非常に良いものであり、株高が見込まれる中、ドル円も上昇して終えています。今週は目立った材料もなく、週明けは米雇用統計を織り込む動きとなるものの、日柄を見ても 8 月第二週は注意が必要ではないかと考えています。
基本的には動きづらく、レンジ内での商いとなることを予想しますが、100 円という心理的な抵抗線がどこまで効くのか、本邦勢が不在の中、2 月暴落再来となるのか、そうではないのか、見極めたいところです。
予想 : 100.80 - 102.80