4月11日から4月15日までの、ドル円相場に影響しそうな経済指標のまとめと私的な考察です。
4月11日から4月15日までの、ドル円相場に影響しそうな経済指標のまとめと私的な考察です。
経済指標
04/11(月)
- 08:50 (日) 2 月 機械受注
- 10:30 (中) 3 月 消費者物価指数(CPI)
- 15:15 (日) 黒田日銀総裁 発言
04/12(火)
- 21:30 (米) 3 月 輸入物価指数・輸出物価指数
- 27:00 (米) 3 月 月次財政収支
04/13(水)
- 未定 (中) 3 月 貿易収支(人民元・米ドル)
- 20:00 (米) MBA 住宅ローン申請指数(前週比)
- 21:30 (米) 3 月 小売売上高 ★★
- 21:30 (米) 3 月 卸売物価指数(PPI, PPI コア指数)
- 23:00 (米) 2 月 企業在庫
- 27:00 (米) 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
04/14(木)
- 21:30(米) 前週分 新規失業保険申請件数
- 21:30(米) 3 月 消費者物価指数(CPI, CPI コア指数)
04/15(金)
- 11:00 (中) 3 月 小売売上高
- 11:00 (中) 3 月 鉱工業生産
- 11:00 (中) 1-3 月期 四半期国内総生産(GDP)★★
- 21:30 (米) 4 月 ニューヨーク連銀製造業景気指数
- 22:15 (米) 3 月 鉱工業生産
- 22:15 (米) 3 月 設備稼働率
- 23:00 (米) 4 月 ミシガン大学消費者態度指数・速報値
- 29:00 (米) 2 月 対米証券投資(短期債除く)
予想レンジ
モーニングスター
105.00 - 110.00
来週の東京外国為替市場見通し (2016/04/08 18:12)ドル・円が下げ止まるかに注目したい。
材料は中国で相次ぎ発表される重要経済指標。仮に中国の景気悪化が確認されれば、FRBによる早期利上げ観測が後退するほか、リスクオフから円買いも出やすくなる。
一方、米国では3月小売売上高、3月生産者物価指数、3月鉱工業生産が発表される。結果次第では米景気の先行き不透明感が強まり、米利上げ観測が一段と後退する可能性もある。
14日からは米ワシントンで20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が開催予定。それまでに一段と円高が進んでいるようなら、円高が議題に取り上げられる可能性も指摘されている。
ドル・円の当面の下値は14年10月にもみ合った水準である1ドル=105円、上値は5日移動平均線の110円近辺。
ロイター
106.50 - 110.00
来週の外為市場 (2016/04/08 16:10)来週の外為市場でドル/円は、弱地合いが継続するとみられる。米小売売上高などの経済指標や主要20カ国・地域(G20)財務相・中銀総裁会議などで反発材料を探る展開が予想され、週後半は産油国の増産凍結をめぐる思惑から原油相場の動向も重視されそうだ。
14─15日には、米ワシントンでG20財務相・中銀総裁会議がある。市場では、為替相場の投機的な動きを封じ込めるような議論があるかどうかが注目される。ただ「今狙われているのは円高のみ。国際的な関心は得られないかもしれない」(国内金融機関)との悲観的な見方もある。
「今は円高が進むかどうかに関心が寄せられており、株安・原油安ならリスクオフとして飛びつきやすい」(みずほ証券チーフFXストラテジスト、鈴木健吾氏)とされる。リスクセンチメントの面からは、中国の貿易収支や1─3月実質国内総生産(GDP)なども注目される。17日には産油国による原油増産凍結をめぐる会合がカタール・ドーハで開かれる。週後半には会合の行方への思惑から原油相場が動く可能性も警戒されている。
フィスコ
106.00 - 110.00
為替週間見通し(2016/04/08 16:45)
来週のドル・円は弱含みか。安倍晋三首相による為替介入(円売り・米ドル買い)けん制発言を受け、投機筋などの円買いは続く見込み。市場参加者の間では円買い安心感が広がっており、ドルの下値水準を模索する展開となりそうだ。
ただし、急激なドル安・円高に対する警戒感が強まれば、日米の通貨当局者(両国の財務相)による口先介入の可能性があるため、日米の通貨当局の為替に関する発言に対して注意を払う必要がある。
TRADER'S WEB トレーダーズ・ウェブ
106.50 - 111.00
週間為替展望 (2016/04/09 11:10)
- ドル円は2014年10月以来の安値へ、レンジ下方ブレイクで下方向意識。
- 流れ踏襲されファンダメンタルズ棚上げされればドル円は一段安も。
ドル高を支援しそうなテーマもあったが、ここ2週間程度は円全面高に隠れてドル安も優勢だった。足元、良好なファンダメンタルズを示唆する材料はあっても棚上げされている。相場のトレンドに沿う材料がクローズアップされる流れが続くなら、ドル円は一段安を視野に入れて臨まざるを得ない。
岡三オンライン証券
107.10 - 110.65
武部力也の週間為替相場見通し(2016/04/01)
円高暴力に挑む "春の陣"4/7の海外市場で一時、1ドル107円台まで円高が進行。円は対主要通貨で全面高となった。背景の一つは、東証発表の3月第5週(3/28-4/1)投資部門別売買動向で海外投資家の売り越しが13週連続と判明した点だ。それは世界景況感の低迷から海外投資家が資産の縮小に動き、アベトレード<日本株買い≒ヘッジの円売り>を逆回転させた<日本株売り≒ヘッジ解消の円買戻し>可能性がある。
過去号でも記したが円売り介入に踏み切る可能性は低いと読んでいる(4/7深夜に通貨当局によるヒヤリング“ルーマー”はあるが・・)。理由は仮に介入した場合、4/15のワシントンG20、5/21の仙台G7で「為替操作だ」と糾弾される可能性が高く、その際に、抗弁出来るのか、とした懸念である。
長期テクニカルでは三尊構築に向けて1ドル105円が取り沙汰されるが、看過できない円高暴力に政府は声を強め始めた。
上値焦点は4/7高値109.91、4/6高値110.65。4/5高値111.34を期待。下値焦点は108円前半維持。失敗すると4/7安値107.69、2014/10/28安値107.68、同年10/27安値107.59、同じく10/23安値107.10を推考。
三菱東京UFJ銀行
107.00 - 110.50
FX Monthly(2016/04/09)今週のドル円下落の主因は、ドル安ではなく円の独歩高だ。この背景として、日本の経常収支の改善や円の実質金利の上昇など、かねてより、複数の円高要因を挙げてきたが、こうした経済の基礎的条件が、1 週間で 4 円もドル円を突き落とすほど変化したわけではない。結局、ドル円急落の背景は、市場参加者のドル高円安期待が完全に剥落してしまった結果、投機筋の円買いが活発化したと考えられる。
これは、円高の背景として指摘される「リスク回避の円買い」とはまったく逆の意味合い。即ち、円高を見越した上での「リスクテイクの円買い」だ。
もっとも、足元の水準は、2014 年 10 月末の量的質的金融緩和拡大当時のものと言え、短期的には達成感も醸成されやすい。前述の通り、円ロングの持ち高も相応に重いため、要人発言などを受けた不測のドル円反発にも警戒は必要だろう。この為、来週は依然として下値を切り下げる動きに警戒が必要であるが、今週とは一転して、神経質な値動きが見込まれる。小康状態の様相を強め、安値圏でのもみ合いを予想する。
私見
ドル円は下値を試す展開が続きました。金曜日にはいったん反発する局面もありましたが、その流れは持続せずに失速。再び下値を試す展開の流れのまま引けました。来週も悪材料が出るたびに下値を試す動きが続く可能性もありますが、政府当局による口先介入等に注意しながらポジション取りをしていきたいところです。
予想 : 107.00 - 110.00