消費税10%は再度延期される可能性がかなり高いですね。
消費税10%は再度延期される可能性がかなり高いですね。
かねてから安倍首相は「リーマンショックあるいは大震災級の事態」にならない限り予定通り消費税の引き上げという姿勢を崩していませんでした。
しかしながら、中国を発端とする世界経済の先行き不安、消費税8%での経済失速が予想よりも深刻だったこと、さらに今年の夏に選挙が控えていることもあり、政治サイドとしては消費税のこれ以上の増税は避けたいところです。
財政健全化は日本が取り組むべき最優先事項ではありますが、消費税10%はできないのではないかと思われます。
消費税増税延期が決定された場合、信任を問う、という形で今年の夏は「衆参同日選挙」も発表される可能性も高いです。このタイミングでさらに解散することで任期も伸びるわけで、安倍政権としては長期の政権運営への土台を作っておきたいのでしょう。
2017 年 4 月から 11 ヶ月前、選挙への準備期間も必要、と考えると、このタイミング以外はありあえないですね。
2016 年初からの大暴落もあり、ドル円はその急騰する前の水準まで戻ってきています。
ここでさらなる円安に誘導したいところでしょうが…今回は状況が全く異なっているため、このような急激なドル買に走ることないと思われます。
マイナス金利の際もそうでしたが、日銀の金融政策をテーマとした円安は厳しいのではないでしょうか。
現在のところ、以下のような格付けですが、シングル A にはとどまるのではないかという見通しが多いようですね。
かねてから安倍首相は「リーマンショックあるいは大震災級の事態」にならない限り予定通り消費税の引き上げという姿勢を崩していませんでした。
しかしながら、中国を発端とする世界経済の先行き不安、消費税8%での経済失速が予想よりも深刻だったこと、さらに今年の夏に選挙が控えていることもあり、政治サイドとしては消費税のこれ以上の増税は避けたいところです。
財政健全化は日本が取り組むべき最優先事項ではありますが、消費税10%はできないのではないかと思われます。
5月の伊勢志摩サミット
消費税増税延期が公式にアナウンスされるのは、5月に開催が予定されている伊勢志摩サミット頃がターゲットとなります。というのも、安倍首相は前回の引き上げ予定の 11 ヶ月前に正式に延期を表明しています。消費税増税延期が決定された場合、信任を問う、という形で今年の夏は「衆参同日選挙」も発表される可能性も高いです。このタイミングでさらに解散することで任期も伸びるわけで、安倍政権としては長期の政権運営への土台を作っておきたいのでしょう。
2017 年 4 月から 11 ヶ月前、選挙への準備期間も必要、と考えると、このタイミング以外はありあえないですね。
ドル円への影響は?
前回、2014 年 11 月に消費税延期を決定した際の動きとしては、大幅なドル高円安が進みました。もともと直前の 10 月に黒田バズーカ 2 が発射されたタイミンということもあり、それから 1 ヶ月強の間にドル円は 12 円も急騰しました。2016 年初からの大暴落もあり、ドル円はその急騰する前の水準まで戻ってきています。
ここでさらなる円安に誘導したいところでしょうが…今回は状況が全く異なっているため、このような急激なドル買に走ることないと思われます。
マイナス金利の際もそうでしたが、日銀の金融政策をテーマとした円安は厳しいのではないでしょうか。
格付けの格下げが懸念される
消費税増税延期の決定は、欧米の主要な格付け機関からの日本国債の格下げが懸念されます。現在のところ、以下のような格付けですが、シングル A にはとどまるのではないかという見通しが多いようですね。
- Moody's: A1
- S&P:A+
- Fitch:A
消費税増税の再延期まとめ
- 消費税延期による円安の再来は限定的。
- 消費税延期が日本経済の先行き不透明を連想させるなら、リスク回避的な円高へ波及するケースもある。
- 無期限延期か期限付きの延期かで評価が分かれる。
政治的な動きからこういうことになるのでしょうが、とりあえず 5 月の伊勢志摩サミットには注目ですね。
安易にドル円ロングで飛びつかないように警戒が必要です。
安易にドル円ロングで飛びつかないように警戒が必要です。