12月7日から12月11日までの、ドル円相場に影響しそうな経済指標のまとめと私的な考察です。
12月7日から12月11日までの、ドル円相場に影響しそうな経済指標のまとめと私的な考察です。
ドル円は上昇する場合でも緩やかになりそうだ。
ドル円に積極的なポジション構築のフローが入ったとの声はあまりない。
短期的にドル円は ECB 理事会後のユーロの動向や、4 日の米 11 月雇用統計の結果に影響を受けるだろう。
ユーロは年内の底値形成か。ユーロ売りに慎重だった投機筋が引き締め局面へ移行する米国との温度差を背景に年末に向けてユーロ売り攻勢を仕掛ける展開が考えられる。
FRB の今後の焦点を「来年以降の利上げ幅テンポ」とするなら、イエレン議長の姿勢からは以下の配慮の度合いとなる。緩やかな再利上げ、ドルひっそり高、とした見通しは市場は上書き保存するならドル爆買いには至らない可能性である。
ドル円上値焦点
ただし、発表直後の動きは先月ほどのインパクトはなく、上昇後の全戻しでした。これは前日に起こったドラギショックの影響と、そもそも 12 月の利上げが織り込まれている可能性が高いように見えます。
そのため、来週は FOMC を控えて、突っ込んだドル高となる可能性は低いでしょうね。122 前半から 123 後半のレンジでの値動きとなるのではないでしょうか。押し目を拾っていきたいものです。
予想 : 122.00 - 123.80
経済指標
12/07(月)
- 12:45 (日) 黒田 日銀総裁 発言
- 14:00 (日) 10 月 景気一致指数(CI)・速報値
- 24:00 (米) 11 月 米労働市場情勢指数(LMCI)
12/08(火)
- 未定 (中) 11 月 貿易収支(米ドル)
- 未定 (日) 11 月 景気ウオッチャー調査-現状判断 DI
- 08:50 (日) 7-9 月期 四半期実質国内総生産(GDP, 改定値) ★★
- 19:00 (欧) 7-9 月期 四半期域内総生産(GDP, 改定値) ★★
12/09(水)
- 08:50 (日) 10 月 機械受注
- 08:50 (日) 11 月 マネーストック M2
- 10:30 (中) 11 月 消費者物価指数(CPI)
- 10:30 (中) 11 月 生産者物価指数(PPI)
- 21:00 (米) MBA 住宅ローン申請指数
- 24:00 (米) 10 月 卸売在庫
12/10(木)
- 05:00 (新) ニュージーランド準備銀行(RBNZ, NZ中央銀行)政策金利 ★★
- 21:00 (英) イングランド銀行(BOE)金利発表 ★★★
- 22:30 (米) 前週分 新規失業保険申請件数
- 22:30 (米) 11 月 輸入物価指数
- 22:30 (米) 11 月 輸出物価指数
- 28:00 (米) 11 月 月次財政収支
12/11(金)
- 22:30(米) 11 月 小売売上高 ★★
- 22:30(米) 11 月 卸売物価指数(PPI)
- 22:30(米) 11 月 卸売物価指数(除自動車)
- 22:30(米) 11 月 卸売物価指数(PPI コア指数, 食品・エネルギー除く)
- 24:00(米) 10 月 企業在庫
- 24:00(米) 12 月 ミシガン大学消費者態度指数・速報値
予想レンジ
モーニングスター
122.00 - 124.50
来週の東京外国為替市場見通し (2015/12/04 19:07)来週の注目は米 11 月雇用統計を受け、12 月 FOMC における利上げ観測が高まるかによる。前月比 20 万人像で着地すれば市場は FRB の利上げ確実を受け取り、米金利上昇からドル買い基調となる可能性が高い。
ロイター
121.00 - 124.00
来週の外為市場 (2015/12/04 16:14)週前半は米雇用統計の消化が軸になる。翌週の FOMC を前にドルのロングポジションを一旦調整したい向きの口実になりうる、と、下押しへの警戒感も聞かれる。
ドル円は上昇する場合でも緩やかになりそうだ。
フィスコ
121.00 - 124.00
為替週間見通し(2015/12/04 16:45)次週の FOMC を控え、米経済指標を最終点検する展開となりそうだ。ドル円はジリ高で推移か。
- 11 月 米 小売売上高
利上げ観測が後退する可能性は低いが、利上げペースを見極めるうえで材料視されそうだ。 - 11 月 米 生産者物価コア指数
インフレ率がさらに低下する可能性は低いと見られているが、国内需要が伸び悩んでいることから、物価上昇率はやや低い水準に留まる見込み。
TRADER'S WEB トレーダーズ・ウェブ
121.50 - 124.50
週間為替展望 (2015/12/05 11:10)
- 大きなトレンドは FOMC まで生じにくい。
- 12 月の利上げと緩やかなペースでの引き締め継続は織り込み済み。
ドル円に積極的なポジション構築のフローが入ったとの声はあまりない。
短期的にドル円は ECB 理事会後のユーロの動向や、4 日の米 11 月雇用統計の結果に影響を受けるだろう。
ユーロは年内の底値形成か。ユーロ売りに慎重だった投機筋が引き締め局面へ移行する米国との温度差を背景に年末に向けてユーロ売り攻勢を仕掛ける展開が考えられる。
岡三オンライン証券
武部力也の週間為替相場見通し(2015/12/04 09:30)
121.90 - 124.50
米景気の好転地合いを市場が織り込む形で米金利が上昇しないとドル高は進行しにくい。FRB の今後の焦点を「来年以降の利上げ幅テンポ」とするなら、イエレン議長の姿勢からは以下の配慮の度合いとなる。緩やかな再利上げ、ドルひっそり高、とした見通しは市場は上書き保存するならドル爆買いには至らない可能性である。
- 労働市場のスラック(たるみ、余剰資源)
- 賃金、インフレ率
- 貿易収支に対するドル高の影響
ドル円上値焦点
- 123.68 - 77(11/18, 12/2)
- → 124.16(8/20)
- → 124.48 - 64(8/13-19)
ドル円下値焦点
- 122.20 - 30(11/16)
- → 121.90(11/6)
- → 121.50(90 日線)
私見
今週は 12 月 FOMC 前の剣が峰である 11 月米雇用統計が発表となりました。結果は市場の予想を上回る 20 万人以上となり、利上げはほぼ確定との見方となりました。ただし、発表直後の動きは先月ほどのインパクトはなく、上昇後の全戻しでした。これは前日に起こったドラギショックの影響と、そもそも 12 月の利上げが織り込まれている可能性が高いように見えます。
そのため、来週は FOMC を控えて、突っ込んだドル高となる可能性は低いでしょうね。122 前半から 123 後半のレンジでの値動きとなるのではないでしょうか。押し目を拾っていきたいものです。
予想 : 122.00 - 123.80