11 月 9 日から 11 月 13 日までの、ドル円相場に影響しそうな経済指標のまとめと私的な考察です。
11 月 9 日から 11 月 13 日までの、ドル円相場に影響しそうな経済指標のまとめと私的な考察です。
来週前半は中国で 10 月分の経済指標の発表が続く。総じて悪い内容となれば、リスク回避で円高になりやすい。週後半は、米国の経済指標に注目。
過度な円急騰場面では、継続して年金等、公的機関投資家を通じた減衰行動を推考。短期トレンドが強調される場面では、買い比率を低下させ投資余力を蓄えている FX 個人投資家の順張り追随も想定される。
テクニカル的には、日足一目均衡表雲の帯 119.58 - 120.67、200 日線の 121.00 をめぐる攻防が意識される。
上値焦点はチャイナショック前、8/21戻り高値122.77、節目の123.00-10、8/21高値123.50が視野入りとなりそうだ。下値焦点は200日線の121.12、日足一目均衡表雲上限120.67、11/2安値120.24。下抜けると10/28安値119.98、日足一目均衡表雲下限119.787が最終橋頭堡として意識されると推考。
非農業部門雇用者数
+ 271,000 人(予想 + 185,000 人)
(8 月分が + 17,000 人上方修正、9月分が - 5,000 人に下方修正)
平均時給
+ 9¢
失業率
5%
CME の FedWatch による 12月利上げの確率は、69.8% となりました。
FedWatch Tool
今回の雇用統計の結果から、12 月の利上げをどこまで織り込んでくるのかが来週の為替市場を左右するものと思われます。各経済指標を丁寧に点検しながら、12 月に本当に利上げができるのかを確認していく必要があるでしょう。
ただ、ドル高自体も米経済へは逆風になるでしょうから、その点を踏まえたうえで米経済がどこまで好調なのかは今後を見守っていく必要があります。
予想 : 120.00 - 123.50
経済指標
11/09(月)
- 24:00 (米)10 月 米労働市場情勢指数(LMCI)
11/10(火)
- 08:50 (日)9 月 国際収支・貿易収支
- 10:30 (中)10 月 消費者物価指数(CPI)
- 14:00 (日)10 月 景気ウオッチャー調査-現状判断 DI
- 22:30 (米)10 月 輸入物価指数
- 24:00 (米)9 月 卸売在庫
11/11(水)
- 14:30(中)10 月 小売売上高
- 21:00(米)MBA 住宅ローン申請指数
11/12(木)
- 08:50(日)9 月 機械受注
- 22:30(米)前週分 新規失業保険申請件数
- 28:00(米)10 月 月次財政収支
11/13(金)
- 13:30(日)9 月 第三次産業活動指数
- 22:30(米)10 月 卸売物価指数(PPI)
- 22:30(米)10 月 小売売上高
- 24:00(米)9 月 企業在庫
- 24:00(米)11 月 ミシガン大学消費者態度指数・速報値
予想レンジ
モーニングスター
121.00 - 123.00
来週の東京外国為替市場見通し (2015/11/06 18:20)来週の注目は FRB の年内利上げ観測がどこまで高まるか。現時点(6 日午後 6 時)では米 10 月雇用統計の結果は分からないが、市場予想通り前月比 18 万 2000 人増で着地した場合、好不調の境目とされる 20 万人を下回っており、そこまで利上げ観測が高まるかは微妙だ。注意したいのは低調な結果となった 9 月分の修正値。仮に 10 月分が予想通りでも、過去分が上方修正されていれば市場の年内利上げ観測が高まりドル・円が上昇する可能性はある。集中する中国経済指標も要警戒だ。
ロイター
120.00 - 123.00
来週の外為市場 (2015/11/06 15:48)ドル円は底堅い展開が予想される。米国の 12 月利上げが再び意識され始めたことが下支えになりそうだ。本日の米雇用統計の内容が強いものとなり、米株式市場も崩れなければ、ドル円はレンジを切り上げるとみられる。
来週前半は中国で 10 月分の経済指標の発表が続く。総じて悪い内容となれば、リスク回避で円高になりやすい。週後半は、米国の経済指標に注目。
フィスコ
120.00 - 124.00
為替週間見通し(2015/11/06 16:48)FOMC の 12 月の会合で利上げが決定される可能性が高まっている。市場の利上げ期待が大幅に後退するような材料が提供されない場合、投資家などのドル買い・円売りは継続する見通し。12 月利上げを想定してドルは 123 円台に上昇する可能性があろう。
岡三オンライン証券
武部力也の週間為替相場見通し(2015/11/06 16:30)
120.00 - 123.50
FRB のイエレン議長が年内利上げについて強気な発言。ただし、12 月の利上げについては FOMC メンバーが決めることであり、メンバー全員がそのような趣旨ではないため、12 月の利上げは信じがたい。過度な円急騰場面では、継続して年金等、公的機関投資家を通じた減衰行動を推考。短期トレンドが強調される場面では、買い比率を低下させ投資余力を蓄えている FX 個人投資家の順張り追随も想定される。
テクニカル的には、日足一目均衡表雲の帯 119.58 - 120.67、200 日線の 121.00 をめぐる攻防が意識される。
上値焦点はチャイナショック前、8/21戻り高値122.77、節目の123.00-10、8/21高値123.50が視野入りとなりそうだ。下値焦点は200日線の121.12、日足一目均衡表雲上限120.67、11/2安値120.24。下抜けると10/28安値119.98、日足一目均衡表雲下限119.787が最終橋頭堡として意識されると推考。
私見
最大のイベントであった 10 月の雇用統計は予想を大きく上回る結果となりました。非農業部門雇用者数
+ 271,000 人(予想 + 185,000 人)
(8 月分が + 17,000 人上方修正、9月分が - 5,000 人に下方修正)
平均時給
+ 9¢
失業率
5%
CME の FedWatch による 12月利上げの確率は、69.8% となりました。
FedWatch Tool
今回の雇用統計の結果から、12 月の利上げをどこまで織り込んでくるのかが来週の為替市場を左右するものと思われます。各経済指標を丁寧に点検しながら、12 月に本当に利上げができるのかを確認していく必要があるでしょう。
ただ、ドル高自体も米経済へは逆風になるでしょうから、その点を踏まえたうえで米経済がどこまで好調なのかは今後を見守っていく必要があります。
予想 : 120.00 - 123.50