来週の外為市場のポイント ファンダメンタルズとしては、ジャクソンホール会議に注目 ドル円は「レンジ取引」を意識 試される絶対的割安感の頑健性 FX Weekly - 三菱UFJ銀行 米国時間 19 日に公表された FOMC 議事要旨は、ここ...
来週の外為市場のポイント
- ファンダメンタルズとしては、ジャクソンホール会議に注目
- ドル円は「レンジ取引」を意識
試される絶対的割安感の頑健性
FX Weekly - 三菱UFJ銀行
米国時間 19 日に公表された FOMC
議事要旨は、ここにきて米経済の回復が鈍りつつあることも指摘されており、それが実際に経済指標でも確認されつつある。
こうした状況を踏まえ、ジャクソンホールでは、パウエル議長は経済の先行きに関する不確実性の存在を強調し、フォワードガイダンスの強化や明確化の必要性を訴えるなど、総じてハト派寄りの見解を示す公算が大きい。
経常赤字と低金利の組み合わせは、通貨安に波及しやすい。加えて、足元でドル資金の需給も緩む傾向とあって、ドル安地合いは継続しそう
105 円付近では、絶対的なドルの割安感によって本邦勢のドル買い円売り需要も誘発されるが、米経済の先行き不透明感も漂い始める中では、手放しでリスクオン相場を謳歌できない。
ドル円の 200 日移動平均線も来週はいよいよ 108 円台を割り込む見通しであり、上値の重さは増す一方だ。ドル円の絶対的割安感の頑健性が試されるとみられ、依然としてドル円は下値リスクの方が高いと考えられる。
予想レンジ:104.25 ~106.75
頑健性(がんきょうせい・ロバストネス)とは、仮定している条件を満たしていないときにも,ほぼ妥当な結果を与えること。 この場合、ドル円の上値の重さが意識される状況で、どこまでの安値が許容されるのか試されるということ。
米中対立とジャクソンホール会議に警戒
fx weekly - DZHフィナンシャルリサーチ
FOMC
議事要旨では、新型コロナウィルスの感染拡大を受けて、積極的な刺激策を従来の見通しよりも長期間堅持することが検討されていた。
しかし、フォワードガイダンスの強化は見送られ、イールドカーブ・コントロールやマイナス金利の導入には消極的な姿勢が示された。
27-28
日開催のジャクソンホール会議に注目が集まる。
ドル買い材料としては、新型コロナウィルスのワクチンや治療薬開発に関する報道、トランプ政権によるキャピタルゲイン減税や新型コロナウィルスの景気対策法案の進展が挙げられる。
予想レンジ:104.50 ~106.50
ドル105円台中心の値動きか、米長期金利が唯一の「道しるべ」
来週の外為市場 - ロイター
ドルは 105 円台を中心とする値動きとなりそうだ。
ドル売り材料に事欠かない中、市場参加者にとって具体的な「道しるべ」となるのは米長期金利の動向となりそうだ。
米 10 年国債利回りは 13 日に 0.727% と 2 カ月弱ぶり高水準をつけた後、20 日には0.6380% まで低下した。為替市場では、リスクセンチメントより、米長期金利の変動が唯一の道しるべとなっている。
また、新型コロナの影響により実需筋のフローが低迷する中、投機筋は「下がったら買い、上がったら売り」のパターンに傾斜しやすく、ドルは目先 105 円 - 106.50 円のレンジを突破するのは困難とみている。
今年のド/円とユーロ円は「8 月の円高説」とは無縁の値動きとなっている。
予想レンジ:105.00 ~106.50
レンジ内での小動き
- テクニカル的には安定下降トレンド中。ただし、レンジに収れんしている
- 今年の「8 月円高」は「なし」
107 円と 106 円 両方の上値の重さを確認し、104 円の底堅さも同時に確認した、「わりと動いた週(ドル円にしては)」となりました。
とはいえ、テクニカル的には長期移動平均線が安定した下降トレンドを示唆しており、前回高値付近ではひたすら戻り売りが待ち構えているように見えます。
ただ、ある程度下がったら今度は実需勢の買いや、ショートカバーが入るため、落ち着いてポジションを作っていくことが大切です。
レンジを意識した取引が一番安全でしょうね。
予想レンジ:105.00 ~106.50