現在の相場環境と、ATR を使った値幅について いまさら説明しても仕方がないですが…… まず、ファンダメンタルズとしては、まだまだ不安定な状況から抜け出せていません。 連日、大きな値動きと悲観的なパニック売りが続き、投資家はかなり疲弊した状況です。 こうした状況の...
現在の相場環境と、ATR を使った値幅について
いまさら説明しても仕方がないですが……まず、ファンダメンタルズとしては、まだまだ不安定な状況から抜け出せていません。
連日、大きな値動きと悲観的なパニック売りが続き、投資家はかなり疲弊した状況です。
こうした状況の時こそ、冷静に嵐が過ぎ去るのを待ち、その先にあるチャンスを取れるかどうかがカギとなります。
各国の中央銀行と政府は、必死に財政出動をしたおかげで、
ドルに関しては非常に頼もしいローソク足で週を終えました。
余談ですが、月曜日のオープンでロングを入れた人は、1円ほど儲かったことになります。
資金管理は大事ですね。
下ひげと強い陽線が意味するもの
108 円まで戻ってきたドル円は、直近では非常に強いローソク足となっています。ただ、この手のローソク足は、ショート勢が損切りをしてできたローソク足なので、強気のサインとは違います。
売り方は「怖い思い」をしたので、当面は積極的に下攻めをしにくくなっているものの、
ファンダメンタルズは最悪なので、引き続きボラタイル(Volatile:相場の値動きが激しい)で下落リスクが高い状況です。
ATRを知っているか?
値動きの目安としては、ATR(Average True Range)が目安になります。
これは「平均的に 1 日どれくらい動くのか」を表している指標です。
例えば、現在の日足の ATR は、約 1.7。
つまり、「1 日あたり 1 円 70 銭ほどは動くよね」ってことです。
もし、あなたが今の相場において、1 円でロスカットになるようなポジションを取っているとしたら、一週間ロスカットされずに生き残れるでしょうか……?
無理してポジションを取らないのも賢い選択なのです。
予想:104.00~109.50
来週の相場予想サマリー
ソース | 予想レンジ | 予想 | 概要 |
三菱UFJ銀行 | 100.50~107.00 | 超弱気 | FX Weekly ドル円は激しい値動きとなっており、24 時間で 2 円超の値幅を記録することも珍しくない状況。 新型コロナウイルスの発生源である中国では流行に歯止めがかかりつつあるという朗報はあるが、世界的にはWHOがパンデミックを宣言したばかり。早期終息は期待できそうにない。 来週という短い時間軸で言えば、引き続き金融市場の動揺も続き、ボラティリティの高い状態が収束することは見込めない。 101円への再下落リスクに加え、値幅もワイドになりそうだ。 |
ロイター | 101.50~106.50 | 超弱気 |
来週の外為市場
ドルの反発がどこまで続くかが鍵となりそうだ。リスクオフの円高地合いに変化はなく、ドル高が続けばクロス円が下落しやすくなるが、反落すればドル/円は再びつるべ落としとなりかねない。当初は春になれば鎮静化するとの見方が多かった新型コロナウイルス感染は世界中に急拡大し状況は日々刻々と悪化、世界経済をいつまで、どこまで痛めつけるのか見通せなくなった。市場では、中国の1-3月期国内総生産(GDP)が大幅なマイナスへ転落、ドルはリスクオフの円買いで95円台まで下落するとの悲観論も出始めている。 |
FX羅針盤 | 104.00~110.00 | 超弱気 | 来週の為替相場見通し テクニカル的にも、ファンダメンタルズ的にも「下落リスク」が警戒される。 来週開催される日米の金融政策イベントを経て両者の金融政策格差が鮮明となれば(米国・FOMCでの追加利下げ、日本・ETF買い入れ増額に留まる)、日米金利差縮小を通じて、ドル円には再び下押し圧力が加わると考えられる。 また、新型コロナウィルスの感染拡大を巡るヘッドラインリスクもあり、「世界的な株安→投資家心理の悪化→リスク回避の円買い」の波及経路が想定される。 |