2017 年 1 月 第四週(1月23日から27日)の、ドル円相場の予想と、経済指標のまとめからマーケットの見通しを考察します。
2017 年 1 月 第四週(1月23日から27日)の、ドル円相場の予想と、経済指標のまとめからマーケットの見通しを考察します。
一方で、直近のイエレンFRB議長の講演がややタカ派的と受け止められたように、米金融当局は緩やかな利上げを持続する方針。ムニューチン氏も長期的には強いドルは重要と支持しており、日本や欧州が緩和姿勢を貫く中で金融政策の方向性の違いが意識される中、ドルのサポート要因となりそうだ。
ドル・円はチャート上で反発基調にあり、直近安値1ドル=112.54円(1月18日)が下値メドとなる。一方、上方向では16年末から118.66円(12月15日)、118.60円(1月3日)で跳ね返されており、この水準を上抜けるにはエネルギーを要しそうだ。
このところ米連邦準備理事会(FRB)高官や次期米政権関係者のコメントで相場が変動するケースが多く、突発的な要人発言に警戒が必要との声も出ている。
中国は27日から2月2日まで春節(旧正月)の休暇となる。この間はアジア時間の参加者が少なくなるため、26日はポジション調整の動きが広がる可能性もある。
多くの市場参加者が、徐々に 2 月以降の一般教書演説(両院合同会議での演説)4や予算教書に焦点を移しているとみられ、就任演説は大きな材料にはなりにくいと考えられる。
来週以降、正式に大統領に就任した後の同氏によるツイッターも含む発言に市場は神経を尖らせざるを得ず、上下ともに振れやすい神経質な展開を見込まざるを得ないだろう。とは言え、繰り返しになるが、2 月以降の政治イベントを通じて新政権の政策の全体像を見極めるまでの間は、いずれの動きが出た場合も、トレンドとして定着するまでには至らないだろう。
この為、来週は振れ幅(レンジ)が拡大する場合も、方向感は依然として出にくい展開を予想する。
流石に下げすぎた反動だったのかもしれませんが、ラリーの終了、とは片付けられない状況になったことは確かです。
また、トランプ大統領就任式はそれほど材料視されず、結局テクニカル的にも 23.6% 押しまで戻ってきて引けています。単純に週末のポジション調整、ここのところ 115 円になると湧いてくる利確売りといったところでしょうか。
来週は月末のフローをこなしながら、レンジでの動きとなるのではないでしょうか。
予想 : 112.50 - 116.20
経済指標一覧(日本時間)
01/23(月)
- 20:30 (欧) ドラギ ECB 総裁 発言
01/24(火)
- 24:00 (米) 12 月 中古住宅販売件数
- 24:00 (米) 1 月 リッチモンド連銀製造業指数
01/25(水)
- 08:50 (日) 12 月 貿易統計
- 21:00 (米) MBA 住宅ローン申請件数
01/26(木)
- 18:30 (英) 10-12 月期 四半期国内総生産(GDP)★★
- 22:30 (米) 前週分 新規失業保険申請件数
- 24:00 (米) 12 月 新築住宅販売件数,景気先行指標総合指数
01/27(金)春節(中国)2/2まで
- 08:30 (日) 12 月 全国消費者物価指数(CPI)
- 22:30 (米) 10-12 月期 四半期実質国内総生産(GDP)★★★
- 22:30 (米) 12 月 耐久財受注
- 24:00 (米) 1 月 ミシガン大学消費者態度指数
今週のドル円予想レンジ予想
モーニングスター
トランプ氏の米大統領就任演説に全世界が注目
112.50 - 118.60
来週の東京外国為替市場見通し (2017/01/20 18:22)ドル・円は目先、現地20日のトランプ氏の米大統領就任演説をにらむ展開。トランプ相場の息を吹き返すインパクトある演説となるか世界中の注目が集まる。
一方で、直近のイエレンFRB議長の講演がややタカ派的と受け止められたように、米金融当局は緩やかな利上げを持続する方針。ムニューチン氏も長期的には強いドルは重要と支持しており、日本や欧州が緩和姿勢を貫く中で金融政策の方向性の違いが意識される中、ドルのサポート要因となりそうだ。
ドル・円はチャート上で反発基調にあり、直近安値1ドル=112.54円(1月18日)が下値メドとなる。一方、上方向では16年末から118.66円(12月15日)、118.60円(1月3日)で跳ね返されており、この水準を上抜けるにはエネルギーを要しそうだ。
ロイター
来週のドル/円は一進一退、突発的な要人発言に警戒
112.50 - 116.50
来週の外為市場 (2017/01/20 17:19)来週の外為市場で、ドル/円は一進一退が予想される。トランプ氏の大統領就任演説が市場の不安をあおればドルは売られやすい。演説が穏当なら初期反応はドル買いとなるとみられるが、市場の関心事である具体的な政策が示されない可能性も高く、高値では利益確定や戻り売りに押される展開も予想される。
このところ米連邦準備理事会(FRB)高官や次期米政権関係者のコメントで相場が変動するケースが多く、突発的な要人発言に警戒が必要との声も出ている。
中国は27日から2月2日まで春節(旧正月)の休暇となる。この間はアジア時間の参加者が少なくなるため、26日はポジション調整の動きが広がる可能性もある。
三菱東京UFJ銀行
期待剥落の決定打不足も上値は重い
112.50 - 116.50
FX Weekly(2017/01/20)1 月 20 日、トランプ米大統領が誕生する。市場ではその就任式における演説に注目が集まるが、その演説では大まかな米国の今後のビジョンが示されるに留まる可能性が高い。
多くの市場参加者が、徐々に 2 月以降の一般教書演説(両院合同会議での演説)4や予算教書に焦点を移しているとみられ、就任演説は大きな材料にはなりにくいと考えられる。
来週以降、正式に大統領に就任した後の同氏によるツイッターも含む発言に市場は神経を尖らせざるを得ず、上下ともに振れやすい神経質な展開を見込まざるを得ないだろう。とは言え、繰り返しになるが、2 月以降の政治イベントを通じて新政権の政策の全体像を見極めるまでの間は、いずれの動きが出た場合も、トレンドとして定着するまでには至らないだろう。
この為、来週は振れ幅(レンジ)が拡大する場合も、方向感は依然として出にくい展開を予想する。
私見
ハードブレグジット、ドル高牽制発言等、ポジション調整の格好のネタにより、ドル円は112 円まで下落。日経も 19,000 を割り込み「トランプラリーは終わった」と誰もが思うなかで、再び上昇に転じました。流石に下げすぎた反動だったのかもしれませんが、ラリーの終了、とは片付けられない状況になったことは確かです。
また、トランプ大統領就任式はそれほど材料視されず、結局テクニカル的にも 23.6% 押しまで戻ってきて引けています。単純に週末のポジション調整、ここのところ 115 円になると湧いてくる利確売りといったところでしょうか。
来週は月末のフローをこなしながら、レンジでの動きとなるのではないでしょうか。
予想 : 112.50 - 116.20