11 月 30 日から 12 月 4 日までの、ドル円相場に影響しそうな経済指標のまとめと私的な考察です。
経済指標
11/30(月)
- 08:50 (日) 10 月 鉱工業生産・速報値
- 10:00 (日) 黒田 日銀総裁 発言
- 23:45 (米) 11 月 シカゴ購買部協会景気指数
- 24:00 (米) 10 月 住宅販売位保留指数
12/01(火)
- 10:00 (中) 11 月 製造業購買担当者景気指数
- 10:45 (中) 11 月 Caixin サービス部門購買担当者景気指数
- 24:00 (米) 10 月 建設支出
- 24:00 (米) 11 月 ISM 製造表景況指数(★★)
12/02(水)
- 21:00 (米) MBA 住宅ローン申請指数(前週比)
- 22:15 (米) 11 月 ADP 雇用統計(★★)
- 22:30 (米) 7 - 9 月期 四半期非農業部門労働生産性・改定値
- 25:00 (米) イエレン FRB 議長 発言(★★)
- 28:00 (米) 米地区連銀経済報告
12/03(木)
- 21:30 (米) 11 月 チャレンジャー人員削減数
- 21:45 (欧) 欧州中央銀行(ECB)政策金利
- 22:30 (欧) ドラギ ECB 総裁 定例記者会見
- 22:30 (米) 前週分 新規失業保険申請件数
- 24:00 (米) 10 月 製造業新規受注
- 24:00 (米) 11 月 ISM 非製造業景況指数
- 24:00 (米) イエレン FRB 議長 発言
12/04(金)
- 22:30(米) 11 月 非農業部門雇用者数変化
- 22:30(米) 11 月 失業率
- 22:30(米) 10 月 貿易収支
予想レンジ
モーニングスター
121.50 - 124.50
来週の東京外国為替市場見通し (2015/11/27 18:12)来週の注目は FRB が 12 月 の利上げに向け最大の判断材料とする 11 月雇用統計になる。市場予想は 20 万人前後が多く前月からは落ち込む見込みだが、好不調の分岐点とされる 20 万人をクリアすれば利上げの可能性はさらに高まりそうだ。
雇用統計と同じレベルで注目なのは ECB 理事会。焦点は追加金融緩和実施の是非になる。もっとも、ドラギ ECB 総裁は緩和策に前向きな姿勢を示してはいるが、具体的な内容を述べているわけではなく、市場が勝手に盛り上がっている感は否めない。ECB がこれ以上のユーロ安を容認できるのかは微妙な部分。
ロイター
121.00 - 124.00
来週の外為市場 (2015/11/27 15:21)このところドル買い材料に乏しく上値が重くなっているが、米経済指標が総じて強い内容となり、再び上昇機運が高まるかがポイントになりそうだ。
11 月分の雇用統計については、非農業部門雇用者数の予想は増加 20 万人、失業率は 5.0%。10 月分は出来すぎ。予想を大きく下回らなければ、それほどネガティブな反応は出ないだろう。
3 日の ECB 理事会は、何らかの金融緩和を打ち出すとみられている。今さら無風で通過することはないとの見方が多い。仕掛け的な ユーロ売り/ドル買いで、年初来安値 1.0457 ドル前後までの下げもあり得る。
ECB 理事会やドラギ総裁の会見を受け、思わぬユーロ高/ドル安が進み、米国の経済指標も振るわなかった場合は、ドル円は 122 円台を維持できず、121 円台に下落する可能性もある。
フィスコ
121.00 - 124.50
為替週間見通し(2015/11/27 17:12)12 月の利上げは確実視されているが、市場の関心は 2016 年以降の利上げペースに移ってきており、ドルが大幅に上昇する可能性は低いとみられる。
- 11 月 ISM 製造業景況指数
前回 50.1 に対し、予想 50.5 とやや上振れる見込み。予想通りならドル買い材料。 - 11 月雇用統計
+20 万人が見込まれており、大幅に下回らなければドル売りが強まる可能性は低いと見られている。
岡三オンライン証券
武部力也の週間為替相場見通し(2015/11/28 09:30)
122.20 - 124.50
ドル円レートに対する閉塞感打破には、FOMC 利上げによるドル一段高期待に帰趨せざるを得ない。2 日の米地区連銀報告や 4 日の雇用統計での好調性が利上げ地ならしとして意識される。3 日の ECB 会合で追加緩和施策が強化されればユーロ売りが転嫁してドル円レートに伝播する可能性も高い。ドル円上値焦点
- 123.27(11/23)
- 123.62 -77(11/9, 19)
- → 124.16(8/20), 124.48 - 64(8/13-19)
ドル円下値焦点
- 122.20, 122.215(11/16)
- 121.90(11/6)
- 121.55(90 日線)
- 121.45(200 日線)
- 121.44(週足一目均衡表雲上限)
私見
今週は動意も薄く、じりじりと調整される動きとなってしまいました。ただ、金曜日に 123 円に接近して終了したことからドル買いの意欲は強そうに見えます。来週の注目は雇用統計ですが、それまでにもイベントが多く控えているので、一つ一つの動きを丁寧に追っていきたいところです。
予想 : 122.00 - 124.20